何気に感想書くのは今回が初めて。
新旧ウルトラヒーローの共演が見所の今シリーズだから、ウルトラの父登場の今話も(予告編で嫌な予感はしつつも)多少なりと期待していたのですが、冒頭から
コウキの父「急な仕事なんだ、本当にゴメン… 今度必ず行こう!」
コウキ「お父さんの嘘つきっ こないだだって、この前だって、いっつも今度今度って」
コウキの父「コウキっ! そんな聞き分けのない子は、お父さん、もう知らないからなっ!(去る)」
コウキ「(泣く)」
…などという、シナリオの教科書に「父と子がケンカするシーンのセリフ例」として載っていそうなそのまんまの、パターンというかテンプレートなセリフ芝居を見せられて、嫌な予感が増大。(ついでに言うと、画面内に芝居に最低限必要な小道具しか置かない[物語の奥行きを感じさせない]カメラ演出[画面設計]もどうかと思った)
そして今話のテーマの根幹に繋がるであろう拗ねる子供の描写は開始5分での主人公の説得で解消されて、クライマックスへのタメがすぐさま消滅。
しかも、「お父さんだって頑張ってるんだから」という、これまた古風でパターンな、しかも子どもの気持ちは無視した形での一方的な説得だから、あまり印象良くない。
子どものワガママを諌める教育的シナリオというのは大事だろうが、「急な仕事をこなすことで得た収入で子どもへのプレゼントを買って喜ばせる予定だったことが後に判明」みたいに、子どもでも納得や理解がしやすい形で、大人の頑張りや大人(父)としての役割というものを見せるべきでは?
今時の「テレビの前のよい子たち」が型通りの説教で納得するわけはないのだし。
そして、子どもの危機に父が駆けつけて助け、「お父さんはボクのことを、本当は大事に思っていてくれたんだ」と子どもが気付き、謝る、というところまでオリジナルな肉付けも何もない「この手のパターン」そのまんま。
おまけにこの親子のドラマが、「メビウスが金の像に変えられてしまった!」「カラータイマーを破壊されかけて大ピンチ!」という盛り上がる危機的展開の流れを割いて挿入され、しかも時折メビウスの危機などどうでもよさげに「子どもが父に助けられて喜んでたり感動してたり」と父子の間だけで自己完結的に描かれるので、まとまりが悪い。
まぁ『メビウス』には、ウルトラマンと防衛チームだけがクローズアップされ、怪獣や市井の市民の描写が薄い、などという批判があったりする(賛辞の声の大きいタロウやレオとの共闘の時でもそうだった)ので、制作側も意図的に個性的な怪獣(宇宙人)とイレギュラーな一般人キャラのドラマとを絡めてきたのかもしれないのだけれど、うまく行ってないなぁ…
タロウやレオの時が共演話としてそれなりに成功だったのは、ウルトラマンと防衛チームだけしか出ないがそれ故にシンプルで分かりやすい相関図の中で、シンプルで直線的だが正しく王道的なシナリオが展開されて、そこに『メビウス』が元々持つ“軽さ”がシナリオの穴を許容し、あるいはその場の勢いで押し通して誤魔化しながら話が進行して、提示された数々の要素が一本のテーマに収斂しきれたことにある……と、今話見て思った。
まぁ、ウルトラの父登場以降は、やっぱりボルテージ上がったけどね。
この作品のカラーには合わないだろうマンガチックな敵も面白かったし。
私って単純。
過日、偶然今シリーズを目に致しましたら
『カプセル怪獣』なる懐かしいキャラが(驚)!
(しかも、私が存知よりの怪獣でした…。)
敵怪獣も何やら耳に憶えのあるような…と思っていたら、そういうコンセプトだったのですね。
という事は、他の回の時も同様に懐かし怪獣(星人)は出演していたのかしらん?←ちょっと興味が湧いている(笑)。
ただ、バルタン星人とかゴモラとかエレキングみたな有名ドコは、
前のシリーズで大方出たので、
今は『帰ってきた~』以降のマイナーな人気怪獣が中心です。
ツインテール(逆立ちムカデみたいなヤツ)やベムスター、
バードン(ウルトラマンを二人殺した最強鳥)など。
あ、一度ゼットンが出てきて、にせウルトラマンを倒してたっけ。
1月からはAやエイティなど、ウルトラマン側の客演も続々予定されているとか。
懐かし怪獣>ザザーンやキングカッパーや
メフィラス星人等々はもう出演したのかしらん…?
『A』は、わたくし一番好きなウルトラマンでした♪
最初の頃は男女ペアで変身していて新鮮だったので(笑)。
『怪獣』ではなくて『超獣』とか申していたよふな…。
機会があればなるべく見るやふにいたしますね。