Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
宝島社から出版の『このライトノベルがすごい!2007』で大賞を受賞したらしい本作品原作。
中世ヨーロッパに似せたファンタジー世界を舞台にしながら、魔法を使ってモンスターと戦うわけでもなく、商人を主人公にして、割と現代社会でも通用しそうなその世界の商業や経済について語っていく、ラノベ版『マンガ経済入門!』みたいな内容(笑)
教会への寄付によってその日の宿泊場やささやかな食事を確保したり、世の中に多数の貨幣が存在しその価値が決定される理由を長々と解説したり、リアルさを出すための芸が割と細かい。
「ファンタジー中世」と形容する必要を感じなくもない(単に「架空中世」と見てもおそらく支障ない)が、そう称するのはこの作品のもうひとつの柱である、豊作の神の化身であるイヌ耳美少女・ホロの存在を成立させるため。
云百年も生きてる神サマが、少女の姿形を象って現世したということで、ベラボーに高い精神年齢と幼い外見とのギャップが魅力となる、いわゆる「ロリババア萌え」というヤツ(汗)
1、2話で話の半分近くで裸体を晒していたので、エロ方面の需要もあるかとは思うが、まぁ、それは置いとけ(笑)
特に取り得のない朴念仁の男主人公に対して、無思慮にも一途に惚れてしまう思考回路の層が薄いヒロインが群がる、というオタク向け作品が多い昨今において、この作品の主人公とヒロインの関係性は、私が視聴に堪えうる強度を保っている。
主人公のロレンスは、新進気鋭ながらそれなりに経験を積んだやり手の商人であって、ちゃんと芯がしっかりした人間であり、視聴している側は好感を持ってそのキャラクターと同調できる。
そんなロレンスに好意を持って付いていく賢狼ホロは、好意と言っても別にベタ惚れというわけでもなく、むしろ長生きしてる神サマの身からしてみればまだまだ若造のロレンスの感情を翻弄してみせる余裕があり、主人公より優位に立っているというのが、普通のヒロイン像と立場逆転していて、見応えがある。
そうした優位的な立場にありながら、神サマであることの苦悩などを見せ、弱みを覗かせるところに、いわゆる「萌え」、それもかなり普通のレベルの萌えが見出されていると思うのだけれど、しかし、ホロはそれさえも自覚的で(つまり完全なる油断から出たものではなく)、弱みを見せることもある種のコントロール下に置かれていることが、さらにこのキャラクターに深みというか、記号的な単調さから抜け出させる要素を与えるのが面白い。
京ことばで話して上品に振る舞ってみせるヒロイン(そのくせ中身は大和撫子というわけでもなく、割と粗い)というのも、そのキャラクター性を補強しているし、新鮮で良いじゃない。
それに、ロレンスとホロの関係性も、恋の方程式や図形の上に成り立った軽薄なものではなく、たとえば商業上の取引をするにあたって、ロレンスは詰め込んだ知識で、ホロは溜め込んだ経験で、長所をそれぞれに活かしながら成功を勝ち取っていくという、バディムービーの基本形に基づいた役割分担がなされているので、物語としての見応えが出ているのが良い。
中世ヨーロッパに似せたファンタジー世界を舞台にしながら、魔法を使ってモンスターと戦うわけでもなく、商人を主人公にして、割と現代社会でも通用しそうなその世界の商業や経済について語っていく、ラノベ版『マンガ経済入門!』みたいな内容(笑)
教会への寄付によってその日の宿泊場やささやかな食事を確保したり、世の中に多数の貨幣が存在しその価値が決定される理由を長々と解説したり、リアルさを出すための芸が割と細かい。
「ファンタジー中世」と形容する必要を感じなくもない(単に「架空中世」と見てもおそらく支障ない)が、そう称するのはこの作品のもうひとつの柱である、豊作の神の化身であるイヌ耳美少女・ホロの存在を成立させるため。
云百年も生きてる神サマが、少女の姿形を象って現世したということで、ベラボーに高い精神年齢と幼い外見とのギャップが魅力となる、いわゆる「ロリババア萌え」というヤツ(汗)
1、2話で話の半分近くで裸体を晒していたので、エロ方面の需要もあるかとは思うが、まぁ、それは置いとけ(笑)
特に取り得のない朴念仁の男主人公に対して、無思慮にも一途に惚れてしまう思考回路の層が薄いヒロインが群がる、というオタク向け作品が多い昨今において、この作品の主人公とヒロインの関係性は、私が視聴に堪えうる強度を保っている。
主人公のロレンスは、新進気鋭ながらそれなりに経験を積んだやり手の商人であって、ちゃんと芯がしっかりした人間であり、視聴している側は好感を持ってそのキャラクターと同調できる。
そんなロレンスに好意を持って付いていく賢狼ホロは、好意と言っても別にベタ惚れというわけでもなく、むしろ長生きしてる神サマの身からしてみればまだまだ若造のロレンスの感情を翻弄してみせる余裕があり、主人公より優位に立っているというのが、普通のヒロイン像と立場逆転していて、見応えがある。
そうした優位的な立場にありながら、神サマであることの苦悩などを見せ、弱みを覗かせるところに、いわゆる「萌え」、それもかなり普通のレベルの萌えが見出されていると思うのだけれど、しかし、ホロはそれさえも自覚的で(つまり完全なる油断から出たものではなく)、弱みを見せることもある種のコントロール下に置かれていることが、さらにこのキャラクターに深みというか、記号的な単調さから抜け出させる要素を与えるのが面白い。
京ことばで話して上品に振る舞ってみせるヒロイン(そのくせ中身は大和撫子というわけでもなく、割と粗い)というのも、そのキャラクター性を補強しているし、新鮮で良いじゃない。
それに、ロレンスとホロの関係性も、恋の方程式や図形の上に成り立った軽薄なものではなく、たとえば商業上の取引をするにあたって、ロレンスは詰め込んだ知識で、ホロは溜め込んだ経験で、長所をそれぞれに活かしながら成功を勝ち取っていくという、バディムービーの基本形に基づいた役割分担がなされているので、物語としての見応えが出ているのが良い。
アニメーションとしての作りはリミテッド・一枚絵的で、そうそう動き(つまり原義のアニメーション)で魅せることがなく、その点では面白味に欠けるでしょう。
でも、その物語の大体がダイアログによって成り立っているので、別段動きが良くなくてもいいからなぁ…
まぁ、第4話から、この作品にしては怒涛の展開ともいうべき事態になってきているので、動きが必要なシーンが散見できるようにはなったけど。
作画が乱調気味なのが残念。でも当然、ホロの作画は高確率で死守されている(笑) まぁ、それはそれで正解か。
それにしても、声優陣の頑張りには驚かされる。
ここ最近声を張るようなキャラを演じることが多かったロレンス役・福山潤は、落ち着いた演技が様になっているし、気の強そうな演技をすることが頻繁なホロ役・小清水亜美も、今までにない感じで、上品さを備えた抑え目の喋りで賢狼ぶりをちゃんと発揮させているし。
クロエ役の名塚佳織もうまくなったなぁ~
『エウレカセブン』の時でさえ、『だぁ!だぁ!だぁ!』の棒読みコンビとさえ言われた三瓶由布子の成長ぶりに対して、全然変わってないということを晒すばかりだったのに(笑)
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