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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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撮っておきながら放っておいたものを、およそ1年ぶりに視聴……(汗)

私の基準では、邦画ってのはだいたいがテンポがタルいですからねぇ、邦画観るときはそれを踏まえて観ていますから、その辺のことは気にしないことにしているんですが(……まあ、ハリウッドの基準で観る方が間違ってるんですが…)
『たそがれ』は覚悟してたより場面の繋がりのテンポがいいですねぇ。

冒頭、いきなりナレーションが聞こえてきたので驚いた。
ナレーション入り映画だったんだ。

妻が死んでしまって家がたいへんなことになったので、それを助けるため同僚の酒の誘いも断って黄昏時に帰るから「たそがれ清兵衛」と揶揄されてるのね。
私、好きですよ、こういう勤勉なキャラ。
東北弁喋る真田広之にも驚き。しかも汚れた様子がサマになってるし。芸風広いなぁ。

しかも丹波哲郎も出てるよ。良い感じにガンコじじいを演じてる。
「女が習い事するのはみっともない」「妻は尻がデカけりゃそれでいい」
もうガッチガチの慣習絶対視キャラ。いいねぇ(笑)
それを否定して娘に論語を教える清兵衛のキャラは好きですよ。
この時代に民主主義的な考えは早すぎるし合わないとは思いながらも(笑)

でも、宮沢りえはいろんな意味で“キレイ”すぎてちょっと浮いてたな。
巧いとは思うけど残念。

クライマックスの敵との一騎討ちを前にしての、宮沢りえ(役名なんだっけ?)と清兵衛のどこか緊張感を持った支度の風景、そして告白のシーン、
王道な展開だけど、やっぱりいいねぇ。 グッと来ますよ。

それなのに、その後でその敵と語り合うって話の流れは拍子抜けな気が…(汗)
しかしまぁ、『清兵衛』らしくて、それはそれで面白いです。
結局、殺陣のシーンには突入するんだし。

全体的に悪い印象ではなかったですね。
前半の清兵衛の日常を映したシーンがなかなかいい感じに仕上がってます。

……だからなぁ、
なんでこんなラストにしちゃうかなぁ、って思っちゃうんですよ。
それはちょっと哀しいよ…。登場人物に感情移入しすぎかな?
…しかし、それを直接描写しないことが緩衝材になって、そんなに悲愴感が漂ってこないようになっているのは巧いなぁ。

シメを飾るは井上陽水か。最初は「合わねぇだろ」と思ったけど、存外合っていて、雰囲気がよく出たラストになりましたよ。

うんうん、なかなか。

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