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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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 監督・長谷部安春、御齢76歳…
 まだまだ頑張る昭和一ケタ(^^;)
 映画第1作の『あぶない刑事』のメイキングで見たときから既に結構な爺サマだったから、今フラフラになりながらメガホン取ってるんじゃあなかろうか…

 若手があまり育ってなさげなこの業界の老舗会社では、この年齢程度ではまだまだフツーぐらいなのかもしれないが。


 今回は、めちゃくちゃ漂っております、サスペンス劇場臭(笑)
 近親者の犯歴が人生を狂わせるみたいな重い要素も、表面なぞっただけで、深入りしたり別視点から見直したり演出的に重くしたりしない、ラストの人情を際立たせるただの刺激要素でしかない、というのが多少感じられるラフな扱いの撮り方なところが特に。
 先週の、国家を揺るがす空前の規模の事件から比べたら、かなりスケールダウンした小市民的なものになってしまったが、普段の『相棒』からすると、このぐらいに気負ってない方がいいとは思う。
 エスカレートしていったら、インフレ現象で収拾不能になるし。


 「6-8 正義の翼」で太平洋戦争ネタなんかを引っ張り出してきたりして、視聴後に重量感が残る骨太な撮り方をする長谷部監督と、「6-7 空中の楼閣」で完全な悪役キャラがありえないほどの改心ぶりを見せてハッピーエンドになってしまうなど、感情的な部分を強調する岩下悠子脚本とのタッグ回。

 「登場人物の証言を基に推理を組み立て物証を集めたが、実はその途中に嘘があった」というのが今回のトリックだけど、物証を集めるまでの過程は、右京が事件にある数々の疑わしい点を見抜いて進展していったので、右京一人の判断で物語が進んでいった形なので、その途中で判断を間違えていたので意外な展開になりましたと言われても、「だって、“これはこういうことです”と大前提のように脚本が定義づけて出してきた要素を、後々で“それは大前提ではなくて、違うことなのです”と言われても、意外という以前にヒキョー」という感じが若干しないではない。
 普段なら捜一トリオが動いて一般的な解釈や視点を提供することで、右京の発言が意外なもの・真相解明に有効なものとして見えるようにしている視点の広さがあるのだけど、今回はほとんど特命コンビ二人だけで動かして、ただでさえ狭い『相棒』の視野がさらに狭く見えたような…

 撮り方と編集のことについてだが、「2-19 器物誘拐」でもそうだったし、「2-18 ピルイーター」でも輿水脚本の油断っぷりを誤魔化せていなかったなど、移動シーンをビミョーに尺長く取ってあまり省略演出を心がけていないのが、長谷部メガホンの特徴かもしれない。

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