今のドラえもんもそうだけど、漫画のコマとコマの間を埋める努力をしないのはある意味手抜きだと思う。
アニメには時間というものがあるのだから、ただ時系列に沿って紙の上に並べられているだけ(←失礼)の漫画のストーリーとそのテンポをどうやって時間に合うよう表現するかということがアニメにとって重要だと思うのだけれど。
そういうことを考えてしまうようなシーンが今回の話にかなり出てきた。
まるで編集段階でシーンをカットしてダイジェスト版を見せられてるような場面がねぇ…
話の流れも悪いし、それに、生きることを諦めていたソノが少しでも長く生きるための手術を頼む決意表明までのソノの心情描写にタメがなくて話が粗雑に感じられたり、親父が本当に娘のためを想って厳しかったのか家の名誉のために厳しかったのか説明不足・描写不足でよく分からなかったり。
その割にというか、だからというか、オチは読みやすい。
余命いくばくもなく手の施しようがない病気だと強調していなかったせいもあるし、今までの話で人を一人も死なせていなかったので「どうせ助かるんだろ」と思わされて緊迫感もなかったし。
今回明らかにされたピノコの秘密の一端。
さすがに奇形膿腫のことは伏せられたが、別にその設定を否定する説明でもなく、抽象的な言い回しで逃げて、「ピノコはブラックジャックのところに連れてこられた、重病もちだった子」みたいなニュアンスになっていた。
今回のテーマとも繋げて、うまいこと逃げたなぁ…
全ての秘密が明かされるときは来るのだろうか?
さて今回から新しくなったOP&ED。
EDは良いとしても、OPがこの作品とちょっと合ってない気が…
むりやり歌の雰囲気に合わせようとしたアニメーションも「それ『ブラックジャック』の作風とは違うだろ」と言いたい妙な感じのモノに仕上がっていたし…
前の歌がJPOPにしては『ブラックジャック』に合っていてすごく良いと思っていたので余計に違和感が…