「のび太の部屋は進入禁止」
アイデアでカバーしてた部分もあるけど、時々セリフを読むスピードが遅い箇所が。時間調整?
「決戦!ジャイアンvsオバケ軍団」
脚本:清水東 絵コンテ・演出:腰繁男 作画監督:善玉琴
裏山に作った手作り秘密基地をジャイアンに奪われたのび太たちが、幽霊に化けてジャイアンを追い出そうとする話。
…って、それ幽霊やのうて、妖怪ですやん!
どちらかというと、サブタイトルの“オバケ”という表現の方がまだしっくりくる。
オバケに扮してジャイアンを驚かして追い出そうとするが、ジャイアンがオバケを怖がらない人種の上、人遣い荒いので、逆にオバケの能力を利用されて、作戦が一向にうまいこと進まないというネタなのだが…
ジャイアンがオバケ怖がらないのはともかく、オバケとすら認識しようとせず、のび太たちも妖怪能力が使えるという優位性を意識することなく、オバケの姿で現れた直後ジャイアンが「これやって」と命じたら素直にそれに従って労働させられる、というのは、「ジャイアン、オバケに平然と命令するのはいいが、その前にちょっとでもいいから、“(雪女に対して)顔色が悪い人が来たな”とか、本人があまりオバケをオバケと思っていないようなリアクション取ってくれ」とか「言いなりになる前に、もうちょっとオバケの姿してるという自覚を持って行動してみてよ、のび太たち」とか、見ていて要らん気を起こさせるなぁ…
大入道が出現!…というラストの大ネタなんか、目の当たりにする方も驚かす方ももうちょっとなんかリアクションや行動の仕方があるだろうて。
オバケを怖がらないジャイアンを驚かせて追い出すことに成功できたのは、ジャイアンの母ちゃんの顔でした、というオチは倒錯な感じが効いていてなかなかに面白いけど、そうなった理由が、突然現れたハチの大群に刺されて顔が腫れたたせいで、というのは、なんかテキトーな感じも受ける(笑)
「世界記ロック」
脚本:相内美生 絵コンテ・演出:腰繁男 作画監督:丸山宏一
Aパートの「ゆうレイ」もそうだが、どうしてアニメオリジナルの道具は、こうもことごとくネーミングセンスがないというか、ダジャレでまとめ上げて、道具の機能が想像できないようなデザインに仕上げてしまうのだろうか?
いやまぁ、原作にも、Yロウとかそういう類の道具はあるけどさ。
それはともかくとして、世界記録を実際に体験するという道具の機能を利用して窮地を脱するネタや、道具を作動させると実況で各競技の世界記録がどれだけすごいのか解説して盛り上げてくれる流れはなかなかに楽しかった。
ただ、オチの、最後に残った世界記録が競歩だったのでしずかちゃんの家になかなか辿り着けません、というのは、ちょっといただけないかもしれない。
世界記録レベルの競歩は、一般人が普通に走るより早いぞー。