脚本:両澤千晶 レイアウト作画監督:大貫健一
メカ・キャラ作画監督:佐久間信一(スタジオダブ) 絵コンテ:西澤晋 演出:高田昌宏
地震で潰れて一週間ぶりの再放送となりました。
…ということは、このページを開いて一週間経つんだなぁ、と番組と関係ないところでしみじみ。
この番組へのツッコミは各所で出まくっていますが、私はそういう見方が出来ないんで、ツッコミは『まるたぁ小屋』に任せましょう。
まるたぁ先輩のところの激しさには到底敵わないし(笑)
私はSEED世界にどっぷり浸かって鑑賞するとしましょう。
…って言ってもなぁ、今作はどうにも浸かれないんだよなぁ…
いや、前回もそんなに浸かってなかったんですけどね。
特に前半の盛り上がらなさとか、描写不足とか説明不足とかが気になって。
後半になると、怒涛のロボットバトルが連続してロボットアニメ好きには「来る」ものがありましたが、前半のスローペースのストーリー展開を巻き返すべくテンポアップした話の流れが逆に話をゴチャゴチャにして、結局すっきりとした視聴後感を味わえず…
アニメに求めるものの水準が恐ろしく低い私に文句言わせるなんてよっぽどですよ。
今作は前作後半のノリをそのまま受け継いで、初っ端から飛ばしまくってますから。
(おかげで前作のトロさは払拭されてはいますが。)
いろいろと詰め込み過ぎている話に押されて、主人公の存在感がほとんど感じられませんねぇ…
あと、いろいろ出てくる新キャラたちも、どういった人物や役割なのかちっとも分からないんですが…
雑誌に先行公開されている設定を観ないとよく分からないですよ。
いや、キャラがぞろぞろ出てきて固体識別不能になるってのは前作も一緒でしたけど、それでもキラ中心に話が進むので、話はまぁ整理されていましたし、少なくともキラの存在感ぐらいは他のどのキャラよりも出ていて分かりやすかったですよ。
話の進み方は相当トロかったですが、逆をいえばそのおかげで、徐々に世界観に慣れていけたんですから。
今作はなんせ、主人公がいきなり軍人になってますからねぇ、そうなったら、もういろいろ見知っている立場なワケで、彼を中心に話を進めていると、視聴者に設定とか背景が説明されませんから。
その代わりにアスランとカガリが質問役に回っていろいろ聞き出していてくれますが、前作でキャラ固まってる人物が動き回るってのは、主人公の存在感を薄めるのを助長してますな。
私としては、まだ不鮮明な登場人物たちのキャラクターを早く知りたいから、シンたちのストーリーというかからみを見せて(魅せて?)ほしいんですよ。
前作もキラとクラスメイトの仲が序盤ではよく分からんかったし薄っぺらかったけど、今作の新キャラたちはそれに輪をかけて分かりませんからねぇ…。
ここらへんが改善されると、少しは世界に入っていけるのに。
今回だって、ようやくシンとルナマリアのからみが出てきましたが、今まで全然そんな説明がなかったので、唐突に仲良くなったような感じがします。
しゃべり方や話の内容から見れば、
前々からこういうタメ口ききあうような仲だとというのは想像することは出来ますが、…なんて言ったらいいんだろう……、こうなんか、そのことを納得させてくれない感じがねぇ…。
『舞-HiME』からスタッフ呼んでこいッ!(笑)
…いや、前作でやれなかったことを今作でやろうとしていることは分かりますよ。
前作は、奪われたMSに追われながら、主人公サイドの戦艦が孤軍奮闘し、援護してもらえる味方のいる場所を目指す、というのが序盤の流れ。
対する今作は、奪われたMSを追うために、主人公サイドの戦艦が出動し、一隻でやってきた敵戦艦の撃破を目指す、という流れ。
前作では、ストライク1機で4体の敵ガンダムと戦わざるを得ない大ピンチ状態でしたが、今作は、ちゃんとした軍隊のバックアップがあるので、主人公サイドの動向に心の余裕が持てて、多彩な作戦(ストーリー)が展開できるし、味方のMSがいっぱい出てくるので、画面がにぎやかで良いんですけどね。
……話の方もにぎやかになってくれたら良かったのに…。
ストーリーラインが違うことで出てくる話の面白さが出ていない気がしますなぁ…。
そういえば『ウルトラマンダイナ』の主人公の名前って「アスカ・シン」だったなぁ…
そして、SEEDデスティニーの主人公は「シン・アスカ」……
…みなさん、お間違えのないように(←誰が)