脚本:長谷川圭一 特技監督:菊地雄一 監督:小中和哉
『SEEDデスティニー』に枠取られたせいで、土曜朝7:30の 『セーラームーン(実写版)』の後釜を任された『ネクサス』です。
公式ホームページによると、今回のウルトラマンは 今までにない斬新なコンセプトのもと制作されるとのこと。
怪獣や対怪獣組織、ウルトラマンの存在が世間には知られておらず、ウルトラマンに変身するのは主人公ではなく、しかも変身できる人間が続々と変わっていくのだそうです。
う~ん、なんか不安要素の多い設定だなァ…。
だいたい、私の中で平成ウルトラマンってのは、『ティガ』を頂点に『ダイナ』『ガイア』と右肩下がりに評価を落とし、『コスモス』で一気に急降下って感じですからねぇ、
今回のウルトラマンも『コスモス』の低調ぶりを引きずって、あまり面白くない作品に仕上がるのではないかと不安に思っています。
でもまぁ、見てみないうちに判断をするのは早急というもの。
というわけで、本編の方なんですが、
いきなり東南アジアっぽい遺跡のシーンからの始まり。
ひょっとして今回のウルトラマンはアジアンテイストなのだろうか?
…なんて胸躍らせていたら、スタンドでの店員とヤクザみたいな運転手との漫才みたいなやり取りで、熱気ダウン…。
毛色の違うウルトラマンやろうとしているのに、『ダイナ』以来の長谷川脚本いまだ健在(笑)
そして怪獣出現。
CG丸出しのゾウリムシ怪獣が涙を誘います(泣)
そりゃ動きは着ぐるみよりいいけどさ、画面から完全に浮いとるで…。
まぁ、以前と比べて健闘はしていますな。
防護服姿の作業班。
白装束! 白装束!(笑) 洗浄液まいてる姿が萌え萌えです(←死ね
でも、証拠隠滅を実直に描写してるのね。私の中で高感度アップ。
…とか思ってたら、主人公を車に押し込んで身体検査する場面で萎えた。
わざわざ空き地に呼び出して事情も話さず連れて行って、怪しげな検査終わったら、元の空き地に置いてけぼりにするって何?
そんな待ち合わせにはいかにも不釣合いな場所にわざわざ呼び出した理由が分からんのですが。
直接研究所(みたいなトコ)に呼ぶか、それが秘密保持を妨げるなら、別の建物を検診所に偽装して呼び出せばいいんじゃないの?
それに、戻すのも解せぬ。
その後で警察に呼んでいるんだから、検査したその足で連れて行くのはダメだったんですか?
なんでわざわざ時間を置くの?
その間に「こないだ変なコトが…」とか言って他の人にバラされたらどうする気だったんだろう?
そもそもなぜ空き地に呼ぶの? そしてわざわざ同じ場所に戻す?
効率が悪いと思うんだけど。
たぶん、組織のミステリアスな部分を見せるためのシーンなんだろうけどね、もっとうまいこと見せてほしいなぁ…
今回のウルトラマンの登場時間、わずか30秒たらず…(汗)
まぁ、初登場だし、これから小出しで徐々に出番を増やしていくだろうから、問題ないか。
…しかし、身長3メートル程度の小型怪獣をグーで叩き潰す60メートルのウルトラマンって図、スゲェなぁ…。
スゴイってのは、今までになく効率的で、そして「卑怯」って意味でね(笑)
正義のヒーローなら、同じ身長の相手と戦わんかい!……なーんてね。
で、気の強いクールなお姉さん登場。
いきなり主人公と対立モードですか…。
忠告するのに人に向けて銃を撃ってはいけません。
相手が状況を理解していないのに勝手に説教たれる娘は嫌いです(笑)
そしてエンディングはもっと嫌いです。
本編の内容と比べて、曲から受ける印象が軽いし、どういう種類のメロディにしたいのかよく分からないいろいろなジャンルの曲をゴチャゴチャ混ぜたようなメロディがイラつくし、何より、趣味だの恋だのどうってこともない内容の歌詞が頭にくる!
「♪グズグズしてーる 場合じゃないけどー 恋愛が一番苦手かなー いつも心に太ー陽ーをー 大丈夫 時間潰すのは得ー意なのー♪」
知るかよッ!
何が言いたんですかッ!? 言葉の並べ方おかしいよッ!
オープニングテーマも、コレってさぁ……って感じでしたが、
いやいや、エンディングよりはだいぶマシでございます。
だが、ちょっと待て。
今回の話では、基本設定がまるで語られていないじゃないか!
設定を語る上で大事な第1話なのに、画面から伝わってくる分だけでは全然設定が分からない…。
今作はいつものウルトラマンではない、特殊な設定のウルトラマンなのに、語らないってのはちょっとねぇ…。
なんか文句ばっかが多くなっちゃいました…。
この雰囲気を大事にしてもっと深めてもらえれば、面白くなりそうなのになぁ…。
まだまだ様子見。