うげーッ! ウルトラマンが死んだー!
…というのが今日の話。
その前に12月から撮り溜めてた(笑)のを一気見したわけですが…
主人公・孤門の恋人のリコが正体が敵側の黒いウルトラマン(ファウスト)だと判明し、ウルトラマンに倒されて消滅する辺りで、不覚にも面白いと思ってしまった。
やっぱ“恋人の死”ってのはストーリーのいい材料だよなぁ~
そして失意のどん底に突き落とされ、元ナイトレイダーの副隊長で今は敵となった溝呂木の遊び道具として、面白いぐらいワナに引っかかりまくって醜態をさらしまくる鬱モードの孤門にイライラ。
(「ボクはダメ人間」発言やマネキンと人間の区別がつかなくなったり同じ手に何度も全く気付きもせず引っかかるのには大笑いしたが…)
副隊長の凪にビーストを憎むことだけを考えろと助言されて立ち直って修羅の道に走ったと思ったら、初めて倒したビーストが女の子を取り込んでいて(←溝呂木が仕掛けたことだけど)その兄貴に人殺しと罵られ怨まれて再び鬱モード…
しっかし、子ども番組にしては容赦ねぇシナリオだなぁ… ((( ;゜д゜)))ガタガタ
で、それがトラウマになって、仲間のピンチでもビーストを撃てず死にかける孤門。
絶望に打ちひしがれ、呆然トボトボと脱走(笑)
やすやすと逃がすとは、秘密保持機関なのにMPはかなり無能。
だからツメが甘いというのだよ、この番組は。
でも隊長が頑張って、引き止めて応援してくれたおかげでようやく鬱モードから脱出して、「必ず人々を守る」の信念のもとナイトレイダーに残って働き続けることを決意した孤門隊員。
やけに回復が早かったりキッカケが物足りなかったりしたけど、周りの隊員が敵ばっかりの中、主人公をようやく主人公っぽく成長させた“いい人”な隊長に免じて良しとしよう。
だけどそれ以降、隊長が段々と“甘ちゃん”になっていくのが何とも…
心内はいい人だけど仕事に対してはきちんとシビアにやってみせる“大人な態度”がこの人の魅力なのに…
それと、凪のつっけんどんさも薄れてるのもなんだかねぇ…
しかし、主人公の意思が固まり、周りの人間も主人公と同じ“正義の人”的な態度をとるようになって、主人公の心情や複雑な人間関係の描写に時間を割く必要がなくなって足場がしっかりと整ったことで、ストーリーが充実してきて面白くなってきた。
まぁ、相変わらずツッコミどころは多いけど(笑)
しかも、その面白さって、いわゆる“『ウルトラマン』としても面白さ”ではなく、この番組独特の、別に『ウルトラマン』でなくてもいいようなドラマストーリーに起因する面白さだしなぁ…
主人公サイドの足場が固まった頃から、描写の主軸はウルトラマンである姫矢に。
度重なる戦いで傷ついていた姫矢はついに倒れ、ナイトレイダーの上層機関であるティルトに捕獲される。
ウルトラマンが捕獲され身体検査が行われるという前代未聞の事態はなかなかハラハラ…
でも過酷な人体実験中にあっけなく心停止するんだよなァ…(汗)
この無計画な実験を推し進める松永は、冷徹を通り越してアホか?
これで今回の『ウルトラマン』の肝である“ウルトラマンに変身する人の交代劇”になるかと思いきや、すぐに復活してどこかに行くし(笑 )
ちっ、結局元の状態に戻るのかよ。面白くない…
何かしら人間関係とかに変化を及ぼすとか事態が急転してたら面白かったのに…
そんなワケで最近は、ボロボロの姫矢を描写するのがこの番組の主題になってるようで…
しかし、ボロボロの姫矢を見ても感情移入しにくいなぁ…
「何のために戦い続けるのか分からない」と言うヤツに何を期待しろと?
そんなヒーローありか?
一応「戦いの中で戦う目的を見つける」「チカラがあるから使う」とか理由は語られているけど、動機が弱い。
視聴者が応援するほどのことではない。(前者に到っては本末転倒だ。カッコイイセリフだけど…)
早く交代して休養取りなさいとか思ってしまう(笑)
そして今回のウルトラマンの死につながるわけだけど、これで交代するのかどうか…
また呆気なく復活するんだろうか?
交代劇と同じく気になるのは、「黙示録の始まり」と漏らす溝呂木の狙い…
黙示録というあたりが風呂敷の広げすぎのような気もするけれど、気になるなぁ…
まぁ、ストーリーがどのように展開するのか気になるような構成になってきたのはいいことだ。