忍者ブログ
Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
[557]  [556]  [555]  [554]  [553]  [552]  [550]  [549]  [548]  [547]  [546

 「昔アキラ、今キヨシ」な黒沢監督作品。Gyaoでやってたので観てみた。

 この2作品だけ観てたら、なんで今「感動できるホラー」なんてシロモノを作っているのか謎だ。
 それともアレか、誇大宣伝か?

 なんでそんなことを思ってしまうのかというと、この人の撮り方って、徹底して登場人物を突き放した撮り方なんだよねー。
 とにかくロングショット・ロングテイクが多くて、感情移入(観客によるキャラクターへの心理的接近)を阻害しているので。しかも割と重要な場面でもそれを連発するからなぁ…

 『CURE』の方は、そうしたスタンスがいろいろと効果的だった。
 でも仮にもヒューマンドラマの体裁を取る『ニンゲン合格』でも徹底して突き放した撮り方なんだよな。
 登場人物たちがちっとも観客の側に近づいてこない。見てたら大体登場人物の前にオブジェクトを置いて、カメラと登場人物の間に物体的な距離を取っている(何度か出てくる家族団欒の食事シーンでも、カメラは家の外にあって、壁と窓柵が視界を邪魔する)。
 終わり方を見ていると、その方針も分からんではないし、効果的でもあるのだけど、前半がどうもノレない。
 主人公が10年の眠りから醒めるというこの作品の肝とも言える部分を、至極あっさりと描写して驚異をスルーしてしまうところからして、この監督、かなりヒネくれてるんじゃないか?

 ただ、『CURE』はそんな文句が言えないくらい、本気で怖かった。
 『降霊』以降この監督十八番の『リング』系心霊ホラーじゃなくって、人間心理をエグることで発生するテーマ的な怖さだけど、いやぁ~すごいすごい。
 犯人の萩原聖人とと役所広司が留置所で直に接触するシーンでは、次に何が起こるのかという緊張感が度合いがすごくて、見入ってしまった。
 終盤うじきつよしの「なんでだろう、分かんねぇんだよ」も狂気じみておって良い。

 エンディングはホラージャンルの定石で「ワケ分かんねぇ」「そんなバッドエンドで良いのか?」というものになっとりますが(笑)

CURE キュアニンゲン合格

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
7
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント一覧
[02/11 師子乃]
[05/26 昇]
[05/26 昇]
[08/28 Take@管理人]
[01/07 Take@管理人]
バックナンバー
最新TB
参加コミュニティ

ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 彦根情報へ
にほんブログ村 アニメブログへ
にほんブログ村 漫画ブログ 漫画制作へ

ブログ内検索
忍者ブログ [PR]