『11人目のストライカー』の宣伝のために作った臭い実写版スペシャル第4弾。
新一役が小栗旬から溝端淳平に代わってからは2作目だが。
相変わらず原作との時系列を無視しているような、変なところで気に留めているような、緩い感じの作り。
何で毛利のおっちゃんが役者目指そうとしてんだ、とか、いやいや、服部が上京しようとする気概を見せるところは律儀に原作と繋げようとしてるじゃないか、とか。
それ以前に、池田屋襲撃シーンで、高校生探偵とはいえ一般人に過ぎない服部が何で沖田総司役なんて任されてるんだ、とか、沖田の相方役をなんでおっちゃんやってるんだ、とか、トリックが粉塵爆発かよ、とか基本的なところでおかしいところもあるような気がせんではない。
宣伝では「シリーズ最多の容疑者11人」と謳っていて、刑事まで容疑者に含めていた京都新撰組殺人事件編だが、「そんなに容疑者作って、どんな複雑な進行にする気なんだろう」と思ってみてたら、密室殺人が起きた時点で容疑者的な演出されてたの5人ぐらいしかいなかった。
どーみても誇大宣伝じゃあありませんかねぇ!?
原作21巻の「工藤新一 最初の事件」のドラマ化部分もあったが、目暮警部の役割を佐藤刑事と高木刑事に置き換えてたり、原作のキャラクターのイメージにあまり合わない配役している以外は、ほぼ原作通りの進行。
アンジャッシュの児島が出てるのを見てると、『アメトーク』の児島いじり回を見ていた身としては、出てくるたびに笑えて仕方ない(汗)
飛行機の揺れで新一が蘭の胸にアクシデントタッチしてしまって、蘭の鉄拳制裁により飛行機全体が揺れに揺れまくて乗客・乗員がびっくり仰天、という物理的にも作品のカラー的にもありえねーオリジナル部分が挿入されていたが…
…まぁ、どんな形であれドラマオリジナルの魅力を出そうとするのは大事だから、あまりとやかく言うべき点ではないだろうな、とか高慢にも思っちゃう自分です(汗)
ちなみに、ブラジャーから凶器のワイヤーを取り出すシーンが、省略されてた原作と違ってちゃんと描写されてた。
いらんところの描写はしっかりしやがって。視聴率アップには繋がった?