Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
お婆さんの すごい 若者走り
齢70超えてるのに、随分勢いがあって若々しい身のこなしだね。
確かに歳をとっても運動能力に衰えの見えない人ってのはいるけど、このお婆さんがそういうのだとしても、芝居の付け方が違う気がする。年齢(身体的な人生経験)を重ねた人間の動きには見えないし、第一、そこまで体がしっかりしてる人は、顔の筋肉もそれに合わせて引き締まってるはずで、このお婆さんのデザインからすると、そうとは思えない。
『DARKER Than BLACK』の大家さんぐらいのデザインだったらまだ納得なんだけど…
なんか、老人の体の動かし方を知らず、同じぐらいの身長である小中生の動きに老人の頭をくっつけた、という感じに見えるんだよなぁ…
左のは他のシーンのに比べて動きが細かいので、特に目立つ。
…というのは、先週の話題。
上記のは、あまり目くじら立ててクドクドいうレベルの話ではなかったのだけど、他の部分がヒドかったので、こんなところでもつい厳しい見方をしてしまって。
というワケで、ヒドい部分↓
身長が縮む。挙句に立体感皆無の横顔。
(動きのぎこちなさはGifアニメ作ったこちらのミス)
「(もう助からないよ…)」と力なく首を振っているシーンです。
決して首の筋肉をほぐしているワケではありません。
中割り1枚描かなかっただけでこの違い… そもそも軌道がおかしい。
オヤジキャラと青年キャラとタカビーキャラが描けません。
これが作画監督のクセではないという証拠に、正常な状態と比較↓
しかしこのシーンでも、男ども二人は何かおかしい。白い歯出してるさわやかな表情がどことなく場に合ってなくて浮いてるし、特に右の青年、そのポーズは大袈裟でテンプレートすぎるし、動画してるのにまばたき一つせずに同じ表情を保ったままなのはキモい。
視線を上に向けるだけで顔の大きさが変わる元太。
始原画(黄線)と終原画(赤線)で頭の面積が変わっているのがお判りいただけるだろうか?
後、ヒドいとは言えないけど、気になった部分↓
山村刑事の描き方には部分的にクセがあったなぁ…
特に口元に常に皺が寄ってたパートがあったのは、ちぃと違和感あった。
ちなみにキャラ表に忠実なのは↓
こっちに比べると、上のって枯れた表情してるよね。
もしかすると、口元に皺が寄ってたのは、このひょっとこ口記号線を誤認したせいなのか?
口腔の横に描かれているのは、ひょっとこ口であることを示す上唇の頭頂輪郭線なんだけど、上の画像のように描き方や方向によって皺にも見えるんだよね。
ということは、ここのパートの原画師は、パッと見でこれを老化皺だと勘違いしたまま描いたってことだろうなァ…
…って、キャラ表もっとよく見ろよ。
『コナン』の作画レベルって総じて低いんだけど、ここまで目立ったり底打ってる部分が出てくるときは、大概グロスに出してる時…
今回のはどこが請け負ったのかなんて、口が裂けてもいえない…
(笑)
あと、ついでに…
灰原姐さんの エロい 着崩し
下瞼の線を描かず白目も塗らない珍しい表情。
他のアニメでは、呆れてる表情をさせるときによく使う手だけど、コナンではほとんど見かけないから。
個人的にこの手の崩し絵は好物。
…という風に、作画についてクドクド突いてみたけど、
実はこの前後編で主に言いたかったのは、脚本(構成)の方。
『コナン』では、原作をアニメ化する際に尺が足りない場合は、何でもないシーンをとにかく引き延ばして時間を稼ぐっていう方法が主流で、そのせいで話が長ったらしくてタルくなってしまうのだけど、今回は、絵コンテの芹沢剛史の功績か、監督かプロデューサーの新方針か、オリジナルのエピソードを挿し込んで増やして一部を再構成していて、それが割と本筋との乖離が少なかったので、好感が持てた。
後編では、「なんでわざわざそんな分かりやすいところで殺すねん?」という原作のツッコミどころを補完する説明を加えていて、シナリオを改善しているほど。
お婆さんがゲストキャラ一行に「結婚前のおなごが男と同じ部屋なぞ、ふしだらな!」と説教するシーンで、探偵団と同室の歩美が「私もまだ結婚してないわ」と言うところなんか、ちょっと面白い。
いつもこんな感じで、ダレないような工夫をしてくれれば良いのに…
でも、いただけなかったのは、泊めてもらえるよう頼みに行くときに、全員で車の荷物を持って行ってしまったこと。
頼みに行くんじゃなくて、ムリヤリ泊めてもらう気満々やん(笑)
常識的に考えて、泊めてもらえる交渉が成立した後で荷物を持ってくるのが礼儀というか、労力軽減を図る普通の判断ではないのか…
これは、後のシーンとの兼ね合いがあって、この時点で荷物を持っていてくれた方が好都合だったんだろうケド、ゲストキャラがやってきた後に「荷物取ってきます」みたいなセリフを入れるとか、もうちょっとアイデアを凝らせばこんな不自然は回避できたのに…
あと、いつもよりは改善されてるってだけの話であって、相変わらず事務的に原作をアニメに移し変えてる感は色濃く…
「ここは大ゴマになってるから、尺を長く取って、他のところは均等に…」みたいな単純な計算でコンテ切ってる“再現作業”みたいな感じだけしかしなくて、「この部分のエピソードは小コマになってるけど、尺を長く取って描写すれば面白くなるぞ!」という面白さを追求して“再構成”する姿勢が見られないんだよなァ…
いつになったら普通のアニメに戻ってくれるのかなぁ… 『コナン』スタイルじゃムリ?
その点で『結界師』は結構頑張ってるとは思う。
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