Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
7月からアバン(OP前に見せる本編の一部)が付くようになったんだけど、連続モノならいざ知らず、15分1話完結の番組にアバンなんて不必要だよねぇ?
予告編的なダイジェストを映すならまだしも。
しっかし、Aパートの短さには笑った。
原作の面白さ(可笑しさ)の要素の一部であるストーリー進行のスピード感や呆気なさがほどよく再現されていて、良い感じ。
この調子で3本立てにしても(戻しても)いいかもしれん。
さて、今回注目したいのはBパートの「ドラえもんが重病に?」。原作第45巻で一番の感動作である。(個人的には大山ドラのアニメ版の方が、初体験がそっちだったせいか、好きではあるけれど)
故障しかけのドラえもんの体内に、小さくなったのび太が決死の潜入を図るという、『a fantastic voyage』ばりのスペクタクルが見所の一つだ。
原作では異物(実はミニドラ)を探すことが目的だったが、今回はドラえもんの機能停止(=死)を食い止めるため体内にあるリセットボタンを押すことに目的変更、タイムリミットを設置して緊迫感を高めている。
まぁ、悪くない改変だな。
予告編的なダイジェストを映すならまだしも。
しっかし、Aパートの短さには笑った。
原作の面白さ(可笑しさ)の要素の一部であるストーリー進行のスピード感や呆気なさがほどよく再現されていて、良い感じ。
この調子で3本立てにしても(戻しても)いいかもしれん。
さて、今回注目したいのはBパートの「ドラえもんが重病に?」。原作第45巻で一番の感動作である。(個人的には大山ドラのアニメ版の方が、初体験がそっちだったせいか、好きではあるけれど)
故障しかけのドラえもんの体内に、小さくなったのび太が決死の潜入を図るという、『a fantastic voyage』ばりのスペクタクルが見所の一つだ。
原作では異物(実はミニドラ)を探すことが目的だったが、今回はドラえもんの機能停止(=死)を食い止めるため体内にあるリセットボタンを押すことに目的変更、タイムリミットを設置して緊迫感を高めている。
まぁ、悪くない改変だな。
この話で注目したい点は二つ。
普段我々が人間のように生きたキャラクターとして認識しているドラえもんが、単なるロボットであることを否応なしに意識させられるという、非常識事項やタブーに触れたかのような背徳感というか、非日常的哀愁が味わえること。(「ミチビキエンゼル」でおなかの円い部分を開けてぐったりしていたところとか、『ブリキの迷宮』でスクラップにされてしまった姿とか)
そして、あの誰もがご存知のキャラクター・ドラえもんの体の中を探検するというアイデア。普段目にすることの出来ない部分がどうなっているのか知ることができることで「知の欲求」が刺激されることである。
ドラえもんの体内の描写は10/80コマしかないのだが、アニメ版ではかなり膨らまされている。
そこで繰り広げられるアクション、体内のギミックや背景美術は、割とベタで、子どもたちに分かりやすく提示する上では、充分だったと思う。
ただ、もっと、ドラえもんが機械であることを鮮烈に、かつ現代的、日常風に表現していただけていたら、個人的には大興奮だったかもしれない。
例えば、機能停止のタイムリミットをカウントダウンするディスプレイが、WindowsかMacの初期化作業中の「作業進捗状況」のバーみたいな表示そっくりだったりとかしたらヨダレ垂らしそうだなぁ(笑)
再起動スイッチ自体も、凸型のボタンではなく、凹型のボタンで、いかにも“つまようじで押してください感”が出ていたら、リアリティはともかくとして、「そうそう、リセットスイッチってそういうモンだよねー」という親近感と、小さくなったのび太との比較において「おお、ミクロの世界を冒険しているぞ!」というSF的感動を同時に覚え、面白く見えたかもしれない。
パイプライン(=血管)の防御ロボットを「ナノマシン」と呼んでいただけると、ロボットの中にロボットがいるという二重の変な構造が、ロボットを動かすためにナノマシンを利用しているという階層構造になって、すっきりしたかも。「ミクロの世界の冒険感」も出るし。その上で、防御ナノマシンの動きが単調なら尚の事良し。
回路遮断のシーンがあったけど、チューブの中で自動防火扉のようにあちこち順々にゆっくり閉まっていくのではなくて、小さい世界の話なんだし回路なんだから、『エヴァ』のネルフ基地みたいに瞬時に閉じちゃうとか、はたまた、そもそも回路に絡めて物語やアクションを紡ぐなら、電子回路の形を迷路に見立てて、なかなか目的に辿り付けないことをネタにしてしまうとか。
そういう風に、現実に確かに存在する技術を応用して、ドラえもんの体内の描写に反映すれば、原作のSFマインドがさらに強化されて、興味深かっただろうなぁ。コンピューター全盛で身近化した21世紀に『ドラえもん』を作ってる意義というのも出るし。
その他。
ドラえもんが調子が悪い様子を声音響のエフェクトで表現(スロー&高速再生、SE追加など)してるのは、いつもの『ドラえもん』らしくない工夫で、なかなか面白かった。
再起動を勧めるアナウンスが、ドラえもんの声とは別だったんだが、なんか変な感じ。
ひとつのCPUで管理してそうだから、ドラえもん人格とは別のアプリケーションがドラえもん(や周りの人間)に警告を促しているのが、どうも「らしく」なくて…
まぁ、ドラえもん人格とアナウンスを独立させておくメリットがあることも事実だが。
…で、こういう感想に触れて終わりたかったんだけど、今回、15分1話完結の話に、(前後編ではない)まさかまさかの、次回への引きが発生。
病院で、医師の手からドラえもんのカルテをむりやり奪っていく黒服の男…
何も知らずに帰っていくドラえもんを見やりながら、男は言う…
「ついに見つけたぞ、“MS903”…!!」
男はカルテを握りつぶす…
はははは、なんだろう、この、『ブラックジャック21』観てた時に似た感じは(笑)
ベタベタのテンプレート脚本……世界観をぶち壊しかねないオリジナルの追加設定……そして、大長編的スケールながら『ドラえもん』とは相容れない性質のバトルシーンを予感させる次回予告…
うわぁ……、来週の『ドラえもん』はどうなってしまうのだ!? まったく逆の意味で次回が気になる(笑)
普段我々が人間のように生きたキャラクターとして認識しているドラえもんが、単なるロボットであることを否応なしに意識させられるという、非常識事項やタブーに触れたかのような背徳感というか、非日常的哀愁が味わえること。(「ミチビキエンゼル」でおなかの円い部分を開けてぐったりしていたところとか、『ブリキの迷宮』でスクラップにされてしまった姿とか)
そして、あの誰もがご存知のキャラクター・ドラえもんの体の中を探検するというアイデア。普段目にすることの出来ない部分がどうなっているのか知ることができることで「知の欲求」が刺激されることである。
ドラえもんの体内の描写は10/80コマしかないのだが、アニメ版ではかなり膨らまされている。
そこで繰り広げられるアクション、体内のギミックや背景美術は、割とベタで、子どもたちに分かりやすく提示する上では、充分だったと思う。
ただ、もっと、ドラえもんが機械であることを鮮烈に、かつ現代的、日常風に表現していただけていたら、個人的には大興奮だったかもしれない。
例えば、機能停止のタイムリミットをカウントダウンするディスプレイが、WindowsかMacの初期化作業中の「作業進捗状況」のバーみたいな表示そっくりだったりとかしたらヨダレ垂らしそうだなぁ(笑)
再起動スイッチ自体も、凸型のボタンではなく、凹型のボタンで、いかにも“つまようじで押してください感”が出ていたら、リアリティはともかくとして、「そうそう、リセットスイッチってそういうモンだよねー」という親近感と、小さくなったのび太との比較において「おお、ミクロの世界を冒険しているぞ!」というSF的感動を同時に覚え、面白く見えたかもしれない。
パイプライン(=血管)の防御ロボットを「ナノマシン」と呼んでいただけると、ロボットの中にロボットがいるという二重の変な構造が、ロボットを動かすためにナノマシンを利用しているという階層構造になって、すっきりしたかも。「ミクロの世界の冒険感」も出るし。その上で、防御ナノマシンの動きが単調なら尚の事良し。
回路遮断のシーンがあったけど、チューブの中で自動防火扉のようにあちこち順々にゆっくり閉まっていくのではなくて、小さい世界の話なんだし回路なんだから、『エヴァ』のネルフ基地みたいに瞬時に閉じちゃうとか、はたまた、そもそも回路に絡めて物語やアクションを紡ぐなら、電子回路の形を迷路に見立てて、なかなか目的に辿り付けないことをネタにしてしまうとか。
そういう風に、現実に確かに存在する技術を応用して、ドラえもんの体内の描写に反映すれば、原作のSFマインドがさらに強化されて、興味深かっただろうなぁ。コンピューター全盛で身近化した21世紀に『ドラえもん』を作ってる意義というのも出るし。
その他。
ドラえもんが調子が悪い様子を声音響のエフェクトで表現(スロー&高速再生、SE追加など)してるのは、いつもの『ドラえもん』らしくない工夫で、なかなか面白かった。
再起動を勧めるアナウンスが、ドラえもんの声とは別だったんだが、なんか変な感じ。
ひとつのCPUで管理してそうだから、ドラえもん人格とは別のアプリケーションがドラえもん(や周りの人間)に警告を促しているのが、どうも「らしく」なくて…
まぁ、ドラえもん人格とアナウンスを独立させておくメリットがあることも事実だが。
…で、こういう感想に触れて終わりたかったんだけど、今回、15分1話完結の話に、(前後編ではない)まさかまさかの、次回への引きが発生。
病院で、医師の手からドラえもんのカルテをむりやり奪っていく黒服の男…
何も知らずに帰っていくドラえもんを見やりながら、男は言う…
「ついに見つけたぞ、“MS903”…!!」
男はカルテを握りつぶす…
はははは、なんだろう、この、『ブラックジャック21』観てた時に似た感じは(笑)
ベタベタのテンプレート脚本……世界観をぶち壊しかねないオリジナルの追加設定……そして、大長編的スケールながら『ドラえもん』とは相容れない性質のバトルシーンを予感させる次回予告…
うわぁ……、来週の『ドラえもん』はどうなってしまうのだ!? まったく逆の意味で次回が気になる(笑)
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