Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)

そんなことを考えるのは、シナリオには、プロデューサーやディレクターや撮影予算などの、脚本家以上のクラスからの指示や意図が絡む場合があるので、そうなると脚本家が単体で勝負できるのは、大枠ではなく細部なのかなー、と。
櫻井武晴脚本とかだと、シナリオ運びとシナリオ自体にクセがあるので、分かりやすいんだけど。
先週に引き続き太田愛脚本だけど、今回はとっても『相棒』らしいシナリオに仕上がっていて、楽しく見れた。
やっぱり特命係には、事件に偶然巻き込まれるのではなく、事件の方から飛び込んで来てもらわないとねー
どーでもいい案件の処理を押しつけられるという、窓際部署らしい仕事が、メインの殺人事件に絡んで解決の糸口となり、一方でメイン事件の捜査を担当している捜一は大人数で間違った方向にずんずん進んでいく、というのはこの手のシナリオの王道中の王道といえばそれまでだけど、『相棒』としては、やっぱりこっちの方が落ち着くなァ~
それに最近、特命係と捜一が別々の方向に進んでいき、どう見ても違ったターゲットに狙い定めてる捜一の様子を滑稽なものとして見る、というようなパターンがなかったので、何か嬉しい。
時間軸を前後させてクライマックス部を見せておき、インパクトのある導入にしようとする倒叙式のアバンも、なかなかに『相棒』的。
事件関係者の家に事情聴取に来ているのに、右京が家の中のあれこれについて蘊蓄を垂れ流し、しかしそれが相手との話が弾んで捜査が進む、というのも『相棒』らしいパターン。
今回は神戸押しのシナリオだけど、張り込みしているのが相手にバレてしまう神戸のおちょこちょいぶりを見ていると、どうも薫をイメージして脚本書いているように見える。
事件捜査のために容疑者に近づいて行動を共にするうちに刑事と容疑者の間に絆みたいな感情が発生する、というパターンの話に分類されるのだとは思うし、ラストは二人のその関係性を活かした落とし方になるので、そういうパターンの話と見ると今回のは、ちょっと浅い描写に留まっていて物足りなさを感じなくもないけれど、こういうパターンをサラッと流して重い読了感を残さないのが『相棒』といえば『相棒』…
話の展開を捻りに捻る『相棒』にしては、オチがすぐに読めてしまう簡単な部類の話だが、今回のシナリオよりも展開の間隙の部分に味があったからなぁ~
神戸のキザ系のキャラクターと過去の経歴に絡めて活躍場を作ったクライマックスは、神戸押しのシナリオとしてはなかなか良い。
もし薫がこのポジションに居たら、もっと情に訴える形になるだろうし、キャラに合っている。
まぁ、『相棒』にしては、ケレンが強すぎるクライマックスになっている気もするが。
途中、容疑者の扱いについての見解の相違で少々激突したものの、Season7最終回から数えて、神戸登場から4話にして、ようやく右京が神戸を認める兆しを見せた。
でも薫と違って、天性の素質に基づく行動が右京の心中の何かを動かしたというわけではなく、おばあさんとの関係性の影響で間接的に意思を見せた形になっている辺りがポイントか…?
このまま、順当に二人の距離を縮めていくのか、それとも途中の相違の部分を強調して、一筋縄では寄って行かないコンビに仕立て上げるのか…
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