合法的に国外脱出することに成功し、中華連邦に与えられた人工島で嬉々として新生活を始める日本人たち。
…そりゃあ、抑圧されていた今までの暮らしと比べれば嬉しい境遇だろうが、何かこの島で永住でもしそうな勢いなのは、やっぱり解せんぞ。
日本国独立のために活動しとったのに、日本列島という土地に執着がないのか、コイツら!?
ゼロにどういう風に説得された結果そういう考えになったのか、というところの説明も一切なし。
…ということは、これがこの作品内の日本人にとっての普通の独立願望の形、ということ?
どんな民族…というより、どんな人間でも、自分が生まれ育った土地・国土で何かを成し遂げたいというのが普通の願望だと思うのに…
自治権の回復こそが最も重要って考え?
でも国土なき自治権ってのも、なーんか人間心情に合ってない感じが…
とにかく何か解せないが、まぁ、もういいや。
中国がものの見事の末期清王朝のまま(裏設定では、この作品の世界に太平洋戦争は存在せず、日本は大日本帝国のまま21世紀までやってきていた、というのもあるらしいし)、というのを見せられて、なんかこの作品のリアリティのレベルに対する自分の認識を修正できた気がするから。(いやぁ、イレギュラーな世界観要素はブリタニア帝国だけで、後は現代と同じ世界観だと思っていたので)
今時、男女が倒れたはずみでキスする体勢になってしまうという昔ながらのベタなシーンを見せられるとは…
…って、これは1期でもスザクとシャーリーもやってたな。
ただ、今回みたいにじっくりたっぷりタメを使って背徳的な雰囲気を醸し出さずに、さらりと流す感じだったので結構現代的な演出ではあったが。
ブリタニア側『テロ組織“黒の騎士団”を骨抜きにするために、仮面の男・ゼロを国外追放だ!』
↓
黒の騎士団側『じゃあ、全員ゼロになるから、団員も全員一緒に国外追放ね☆』
↓
行政特区参加者100万人全員ゼロの格好で国外逃亡
誰だ、こんな大バカなオチを考えたヤツは!?(笑)
いや、Aパート終了間際で「ゼロの真価は行動で決まる(=正体が誰であっても関係ない)」とか伏線張られてたから、「ゼロの処分を国外追放で済ますという裏取引と、ゼロの正体を誰も知らないという設定を利用して、合法的に国外逃亡を図る」という流れは納得できんことはないけど、ブリタニア側の第一声が「その手があったか!」というマジメすぎる反応なのは、この大バカな展開に合ってないぞ!
せめて、誰か一人でも「んなアホなッ!」という常識的な反応を示して欲しかったぞ!
…えっ? その一言あれば、この大バカ展開をマジメな話として全部納得できるのかって?
ええ、もちろん。関西漫才に慣れた人間の思考回路には、たやすいことです。
ツッコミが入れば、どんなボケでも許せる!(笑)
…っていうか、黒の騎士団の皆さん。
日本国の独立のために今まで戦ってきたのに、ノリノリで国を離れてしまっていいモンなの…?
一体、何て言いくるめられたんだ?
次回にそこらへんのフォローがあることも考えられるけど…
えっ? 次回は緊急特番で番組紹介バラエティ!?
ま た 制 作 が 追 っ つ か な い っ て の か !!?
1期と同じ過ちを繰り返してどうする!!
それとも、低すぎる視聴率対策? そういうことだったら哀しいなぁ…
「みんなで行政特区に参加しよう☆」
世界の超大国に対してテロなんて大層なモン吹っ掛けてる連中の大親分が、その行動とはかなりかけ離れた小市民的な平和的呼びかけを唐突に叫ぶという、ただそれだけの陳腐なシーン(しかもラストカット)なのに、なんでこんな『仮面ライダー』の変身ポーズの如くにリキ入ってるんだ!?(笑)
まぁ、この人の仰々しいリアクションは毎度のことなんだけど、今回は際立って滑稽だなぁ~
しかし、ここまで元気を取り戻す(笑)までにルルーシュが立ち直る理由がイマイチ理解できん。
妹ただ一人が幸せに暮らせる世の中を作れるなら、虚言・裏切り・殺人、何でもやってのけてやる、という歪んだ動機と精神で(30話以上も)行動してきた人間が、その歪んだ動機をへし折られて廃人寸前まで憔悴していたのに、仲間の優しさに触れて「今度は、みんなが幸せに暮らせる世界を作るためにがんばるぞ!」というとっても素直な動機を新たに得て立ち直られても…
あとついでに、海底のメタンハイドレートを活性浮上させてブリタニア軍を殲滅するというルルーシュ側の作戦…
ブリタニア軍側がまんまとひっかかりすぎでないか?
採掘基地があるぐらいなんだから、自分たちが今作戦を行なおうとしている近所に、そういうものがあるってことはちゃんと把握しているだろう。
作戦始める前に、危険性をちゃんと確認しておけ。
しかしながら、軍艦20隻も沈められてしまったのに自分だけちゃっかり生き残ってるスザクは、現場責任者として進退問題に繋がるぞい。
倒壊するビルの破片の一つ一つの動きを描ききる執念、激しさを増すナイトメア(ロボット)戦闘、滑らかな動画で立ち上がることで威風堂々さを醸し出すブリタニア皇帝…
作画にエンジンがかかってきた感じじゃないか。
回想シーンで、捕まって引きずり出された格好とはいえ、本当だったらこの作品の最終目的地になるはずだった念願の憎き父・ブリタニア皇帝との再会を果たす、というビッグイベントだったのに、どこか呆気なく始まり終わってしまったのは何か残念だな。
まぁ、これは個人的な願望。
テロリストの大親分であるゼロの正体がルルーシュであることを知りながら、ルルーシュを嫌い、それでもゼロのことは最上に慕うカレンと、ルルーシュとのコンビは何だか面白そう。
今回も1期2話をなぞったようなお話。次も「ヤツの正体を探る」という主題が1期3話と同じだし。どこまでなぞっていく気だろう?
最後までだったりしたら………アレ? またまたルルーシュ敗北?(笑)
全オタク、全腐女子待望の『コードギアス』続編が、いよいよ本日放送開始!
平日深夜枠から休日昼間枠に昇格(なのか?)を果たし、あの豪華スタッフ・キャストも再集結して、またまたヒットチャート大暴れの予感!
良くも悪くもネット界隈ではこれの感想で持ちきりになることは必至で、話題についていくためには、これを見るしかない、という逸品。
前シーズンは第1話の録画をミスって、しばらくネット界隈のこれの話題について何が何やら分からず、見ることができた途端ドはまりしたので、こいつは全話録画して保存しなければなるめぇ!
そして、その第1話の録画に大失敗するオレ!
||||○| ̄|_
コノキマグレはーどでぃすくどらいぶガ…
…まぁ、生視聴していたので、話題にはついていけるけど、このせいで、オレの視聴意欲が一気に減退。
早くも、もう、どーでもいいムードになってしまったヨ(←オイ…
とりあえず、今期のアニメで最も力を入れて作られているだろう作品だけあって、脚本・絵コンテ・作画・演出・声優、どれをとっても卒のない理想的な仕事の仕上がりぶり。
日曜5時という新天地の開拓と、前シリーズ第23話からまるまる1年開いた視聴者の記憶のブランクを埋める作業を兼ねるため、主人公は記憶喪失状態からスタートするという親切設計。
そして、主人公の記憶を取り戻そうとする者、妨害する者たちが現れて、様々な工作の結果、主人公復活。
おまけに、これらの状況を前シリーズ第1話とダブらせた物語構成にし、キャラ配置の違いから違和感を生じさせ、その違和感と謎を物語の推進力して視聴者の気持ちを盛り上がらせるという憎い趣向。
ただ、「前シリーズの記憶を失ったキャラが記憶を取り戻すまでの話」としてのテンプレートに収まっている感じもして、結構トリッキーに物語を進めていくこの作品としては、物足りない感じが…
あと、キャラのアゴの尖り具合と下唇の描き方がさらに腐女子好みの方向に加速していたのも気になる。もう刺さるぞ、それ(笑)
それと、女キャラのパイオツが揃いも揃ってデカイのも気になる。バニーガール姿がエロいのも気になり……
…いかんいかん! また視聴態度が偏っとる……
……というか、ダメな方向に大加速ッ!!?
作画は枚数をかけて、がんばってはいるのだけど、動きが面白い部分があまりなく残念。
さて、前シリーズでは、学生風情の主人公が世界最大の国家を崩壊させるという壮大な目的と、作中に提示されたあまりに数多くの謎の解明を放り出して、今シリーズに投げた形になってしまったが、そこらへん大丈夫なんだろうか?
日本が神聖ブリタニア帝国の属国・エリア11となった2017年を舞台に、廃位したブリタニア皇子・ルルーシュが、他人を自由に操ることができる超能力(?)ギアスを使って、大国ブリタニアに反旗を翻していくピカレスクストーリー。
早い話、「『ガンダム』っぽい『DEATH NOTE』」(笑)
最早、オタクとヤオラーには説明不要の、大ヒット作。
あまりにも地味すぎて不人気だった『天保異聞妖奇士』が土6でやってた頃に同局で深夜放送してたんで、「『ギアス』と『妖奇士』の放送枠が逆だったら、視聴者層的にちょうど良かったろうに…」と思ってたけど、こんな時期に土6前に再放送ということは…
『ガンダム00』を2クールやった後に、『コードギアス』の2期をやって、その後また『00』2クールやって、2009年の「ガンダム誕生30周年記念」に雪崩れ込むつもりだ、というウワサは本当だったのか…?
元からディフォルメの利いたキャラデザだけど、最終話間際の崩れかけ寸前の勢いで描かれた顔立ちに比べたら、一話の段階ではまだ整ってたんだなぁ~
千羽由利子作画監督様サマ?
中学生的嗜好とか言われるだろうが、この設定、なんか好きなのよねぇ。
本来強いはずの者、それもこの上なく最も身近な国が、その立場を180度違えているというのが。しかも惨めにも名前を奪われているという徹底ぶり。
個人的にはそういう設定下で生きる人間のドラマこそ見てみたいんだけど、この作品はそっち方面には向かわないんだよな。
そこらへん谷口作品らしさ。
監督:谷口悟朗、脚本:大河内一楼、総作監:千羽由利子・中田栄治、絵コンテ:須永司、提携:中村プロダクション・スタジオダブ、という強力な布陣で始まったこの作品も、12月に間に合わせ総集編やらかした後から、別会社に協力してもらうことが多くなり、制作状況が芳しくなさそうなこと請け合いで不安要素増大中という、どこかで見たような状態に(笑)
それでもシナリオラインがかなり視聴者の快楽原則を突くように作ってあるから面白く視聴しとりますよ。
「それはただ阿漕すぎるだけだ」という批判も出ようが(汗
…という感想を書こうかなと思っていたところ、今日の話はかなり首を傾げたくなる進行で、何か一言文句を言いたくなった。
はっはっは、良い事はロクに論えないくせに、悪いところが出てきたらそこばっかり指摘するのは小人間のやり方よ(泣