いや、パソコンがお亡くなりになられたというか、線がダメになってしまったと言った方が正しいか。
昨晩深夜、パソコンを使っていたら、開けた窓の方から花火の残り香が漂ってきて、「こんな遅くにどこの子が花火なんてやってるんだろう…」と思って、フとそちらの方に顔をやると…
パソコンの電源ケーブルからもくもくと白煙が上がっておりました。
「ああそうか、花火は色付きの火花出すために火薬の中に金属混ぜてるから、パソコンの金属部分も高熱で溶け出すと同じような臭いがするのだなァ」と感心を
している場合じゃない!
慌ててケーブルをコンセントとパソコンから引っこ抜いたのですが、電源ケーブルなしではバッテリーが1分と持たないポンコツPCはすぐ様ダウン…
電源ケーブルは、導線か交換機のどこかが壊れたようで、まったく電気供給しなくなってしまった…
というわけで、元のパソコンが全くもってダメになってしまったので、6年ぶりにパソコンを買い替え、Windows7搭載型の新型モデルを我が家にお迎えいたしました。
でもウチにWindows7対応の画像作成ソフトなんてないぞー
いろいろと絵を描きたいのに…
…古い電化製品にはご注意を。
あの印象的なテーマ音楽を作ったのがステュ・フィリップスで、11話までは彼の担当なのだが、それ以降はドン・ピークに代わっているので、これ以前と以後では、サウンドトラック音楽の印象がかなり異なる。
交代後は弦楽器やテクノサウンドで構成されたスコアが多くて、これが私個人の『ナイトライダー』音楽の印象を形作っているのだけど、交代前は管楽器中心のスコアが目立つ。
この巻は、まだ交代前なので、ステュ・フィリップス担当の音楽。後の第1シーズン後半以降の話に馴染みが深いと、音楽の雰囲気にちょっと違和感を覚えるかもしれないけど、個人的にはそれもちょっとしたバリエーションとして、楽しい。
「死の山荘脱出作戦! ナイト2000殺しのバリケード大突破!!」
(原題"JUST MY BILL"…訳すと、「これぞ我が案」)
デボンと近しい州上院議員であるマギーの命が狙われ、その護衛と事件調査にマイケルが赴くが、途中マギーがマイケルと離れて山荘へ外出中に道が封鎖され、同時にマギーが反対していたダム建設法案の強行採決が進められてしまい、マイケルはマギーを議会に呼び戻すため、封鎖された山荘へ突入する…という話。
初期エピソードらしく、キットの魅力的な部分が描かれている。
今話は、駐車禁止のところに停めても、警備員に目を付けられたらキットが勝手に移動してくれているというネタ。
地下駐車場警備員との駆け引きがサイレント映画風に繰り広げられ、コミカルで面白いシーケンスだが、日本放映版ではバッサリカットされていたな。
また、マイケルがキットに秘書のジェーンを残して出かけた際、キットが会話相手になってくれていたが、「あなたと会話するためのデータは揃っています。大学での成績はあまり良くなかったようですね」みたいなデリカシーの無い会話が如何にも融通の利かないコンピュータらしいやり取りになっていて笑える。
ただしこちらは日本放映版でもしっかり描写されている。
第2シーズン放映後、ウィットに富んだ会話ができないキットというのも何か変な感じではあるが。
「命をつなぐ水 渓谷の水を守りぬけ!」
(原題"NOT A DROP TO DRINK"...訳すと、「飲めない雫」)
日本未放映のエピソード。
DVD発売時に後付けで付けられた邦題なので、放映中に付けられた他の仰々しい邦題に比べて、ちょっと迫力が足りないかな(笑)
猛牛vsキットの興味深い対決あり、スキーモードをバックで起動させて建設用機械の攻撃から逃れるアクロバットあり、迫力の爆破シーンあり、キットが宇宙人の振りをして敵を追い詰めるコメディパートあり、親と子のドラマあり、と魅力的で盛りだくさんな内容なので、未放映になっているのが惜しいほど。
第3シーズンの「爆走デビル・トラック!必殺クラッシュ!巨大タイヤの恐怖」が同じく牧場が舞台の話なので、似たようなのは避けたのかな?
ナイト財団の正式名称が「法と政府のためのウィルトン・ナイト記念財団」であることを頭に入れておくと、冒頭、マイケル無しでデボンたちが訴訟問題に立ち会っている違和感が解消されるかもしれない。
あくまで弁護士派遣とかの法律関係の仕事や公的機関の補助の事務を行うのがナイト財団のメインの仕事で、マイケルたち実働隊(いわゆるF.L.A.G.)は強行手段でやってくる相手に対する対処部署なのだと。
この話の中では、夜間は自動操縦でキットに運転させてマイケルは仮眠を取る、という、もし自分がキットを持っていたら是非実践してみたい理想的・実用的な使い方をしている。
まだまだキット魅力宣伝時期であるのだなぁ
「デボン逮捕!決死の脱獄 迫る巨大トレーラー!橋上の対決」(原題"NO BIG THING"...訳すと、「大きくはない物」)
キットのガス欠についての「ボニーが入れ忘れたんだな」「あなたのナンパドライブはボニーの計算には入っていませんよ」辺りのやり取りは、日本放映版でもちゃんと吹き替えがあるのに、このDVDではその部分がごっそり削られている。
日本側で独自の編集をしていて映像と吹き替えがきっちりとは合わないようなのだが、この後の話でも箇所によってはそういう勿体ない部分があるようだ。
デボンが逮捕されてしまうという衝撃の展開。
日本放映版では、開始後20回近く経ってからの放映だったので、よくあるキャラ掘り下げ回のようでもあったのだが、本国ではこの早い時期に放送されていた、デボンの担当回。
マイケルの活躍部分はそれほど多くなく、デボン解放に至る部分で最後らへんしか貢献できていない。
逆にデボンの行動が話を引っ張っていて、刑務所からの脱獄にやたら思い切りが良く張り切って暴れまわるのが、デボンとしては“らしくない”感じがして、だからこそ面白いなぁ~
この話でキットは、バック走行でトラックの追跡を振り切る。
この直前のセリフは、マイケルが町の実情を聞いて、吹き替えでは「正直信じられないな」「3日も居れば嫌と言うほど分かるわ」となっているけど、原語では「随分ひどいことがあったんだな」「3日も居れば精神がおかしくなるほどよ」となっていて、マイケルの理解が全然違っていることになっている。
当時の日本人には、警官がはっきりと悪意を持って市民を陥れているっていうのは、フィクションの世界でもありえなさすぎる・ひどすぎるという考えがあると思って、マイケルがすんなり信じるのは日本人的には変だろうという判断からの改変だろうか…?
月給2万の低給に感動し、チャイナ服のスリットにやたらこだわる緒花の貞操観念が心配です(笑)
第七話「喜翆戦線異状なし」
ヤケにギャグのキレがいいなぁ~と、思っていたら、絵コンテが岡本天斎だった。
第十話「微熱」
風邪ひいてる時、テレビ点けたがる菜子の心境はよーく分かる(笑)
第十一話「夜に吼える」
1クール目終了に向けてのダッシュ回
その前2話で絵コンテだけ担当していた篠原俊哉が、今回は監督のコンテで演出担当している不思議。スタッフローテション、どうなってるんだろうと、このアニメに限らないけど、思う。
第十三話「四十万の女~傷心MIX~」
今のところ一番好きな話だなぁ ちょっと重い話が続いた後の解放回だからというのもあるだろうけど。
お互いに相手を他人と思わなくてはならない仕事上の関係でありながらも、女三世代が久々にというか初めて揃って腹を割って酒を酌み交わすというシチュが微笑ましくって仕方がない。
孝ちゃんに未練があるんだけど目の前の仕事に影響するので断ち切らなくては…という流れが途中にあって、分けてシナリオを進めそうなところの“緒花の仕事の話”と“恋の話”を同時的に処理していて、上手いなぁ~と思ったけど、この程度は実写ドラマ・映画では日常茶飯事か。
第十四話「これが私の生きる道」
OP、ED変更。OPは より動きが激しくなった。でも、孝ちゃんが映るシーンだけなんか重いよ(笑)
あと、最後喜翆荘のみんながOPの最後で明日の方向むいて勢揃いしてるってのが一昔前の異世界冒険ファンタジーモノのOPの最後の絵みたいで、懐かしい感じが…(笑)
それ、旅館モノのアニメのOPの締めに合ってないから! 全員集合写真なら、せめてお客(視聴者)を迎えるような感じの画でですね………って、それだと構図が平板になるな。
ようやっと結奈回。この作品のキービジュアルには出てくるのに本編での出番がイマイチなかったり、フワフワした感じのギャル系の性格に見える割に裏が見えなくてキャラを掴みきれない結奈だったので。
「いろいろやりたいやってみて、一番やりたいことを仕事にするの。でもやりたいことの中に旅館の仕事は入ってないの。これが私の答え。」という最後のセリフでようやく裏というかキャラ造形の深みが見えた。うん、やりたくないものは手を付けないって、スゴく今どきの子!
一方で、修学旅行中も大手旅館の偵察を欠かさない緒花は、どんどんキャラ描写が単純になっていっているよーな(汗)
『タイバニ』もレトロ感覚の強い作品ではあるけれど、コイツはコイツで別の意味で、何だか古臭い印象を受けるアニメだなぁ…
主人公の変身後の姿が、個人的に聖闘士星矢を連想させて仕方ないというのが理由(笑)だが、一般人を容赦なく殺していく敵とかそれを特に気にしないシナリオ展開とかは昭和ライダーみたいだし、お金持ちの私有軍がバリバリ前線に出てくるところが80~90年代のアニメっぽいし、何より、”変身”って単語が主人公に似合う時点で今風の設定じゃあない。
とは言っても、キャラデザが千羽由利子・中谷誠治という『コードギアス』布陣だったり、ヘリの操縦から狙撃部隊まで対応可能の有能メイド隊が出てきたり、売れ線意識してる作りではあるが。
ただ、おかげで私には結構合うかも。
大きい理由は、前回のラストバトルが巨大化した敵、今回が云百キロメートル級の雲海を隠れ蓑にして飛んでくる巨大浮遊物体との戦いと、怪獣映画さながらの描写が心地よくってねぇ~、ってところなんですけど(笑)
今作監督の大橋誉志光は、私が視聴済のものでは、『ウィッチブレイド』・『幕末機関説 いろはにほへと』と、設定とか話の流れとかは面白くてワクワクするものが多いのだけど、最終的にはイマイチ突き抜けてくれなかった作品が多いので、なんかコレもそんな臭いがしつつ、他の作品同様キライにはなれないのかなぁ、と。
「ビッグオー、ショータイム!」
いや、『ビッグオー』見てた人なら、今回のキャスティングで絶対連想するでしょ
感情希薄なアンドロイド少女@矢島晶子とその保護者的な男性@宮本充って組み合わせでの配役。
愛した人をそれと知らずに殺してしまう、という『TIGER&BUNNY』初の鬱オチ。
報われないスカイハイだが、知らぬが仏、という形のハッピーエンドではあったのかな…
愛といっても、アンドロイド少女にはキャラクター性皆無なのに、スカイハイが入れ込んでたというか一方的な思い込みだったという描写のようになっているのも、その深く鬱ではない印象に繋がってるかも。
前回は、バーナビーが虎徹べったりで気持ち悪いほどだったが、今回は虎徹を慕っているけど欠点も理解してるって苦言も呈する感じのほどよい距離になってた気がする。
前のスペシャルの感想で、「これを『名探偵コナン』を実写で再現するドラマだと思ってはならない、設定だけを借りた新種の推理ドラマと考えるべき」というようなことを書いたけど、そこらへんはシリーズになっても変わっていない。
相も変わらずネームバリューだけで、雰囲気誤魔化している感じだが、私みたいな「特に見たいわけではないけど、『コナン』だし、何か推理モノを軽ぅーく観てみたいな」なんてあまりマジメでない思いで観るヤツもいるわけで、私もしっかり釣られている以上、ネームバリューもバカにはできん(汗)
『CUBE』みたいな部屋に囚われた新一・蘭・小五郎が、部屋から脱出するパスワードを探るために、過去の事件を思い起こしていって、それがその回のメインの話になる、という、よー分からん連ドラ仕掛けが施されている。
『コナン』本編との整合性を取ろうという気はないようで、新一がコナンになる前の話なのに、佐藤刑事と新一に既に面識があったりする。高木刑事はいつ知り合ったんだか分からんから良いとして(笑)(あっ、新一の高校生探偵デビューのニューヨーク行き国際線機内の事件ですでに会ってるか)、佐藤刑事はコナンになった後知り合ってるし、新一として会話したのは原作68巻になって初めて会ったぐらいだから。
この分だと平次も出てきそうだが、ヤツも新一がコナンになった後の知り合いである。
…でも、こーでもしないと、少なくとも原作のキャラクター的な旨みが発揮できんしなー。
高木刑事から「彼は高校生探偵なんです、だから今回の捜査に協力をしてもらってます」なんてセリフが出てきたり、「推理が違っていた場合は、探偵を廃業します」と新一が宣言したり、どんだけ探偵の概念と権限が肥大化してるんだ、この世界…と思ってしまった(汗)
そら、原作でも小五郎が“名探偵”という理由だけで捜査に参加してたりするが、アレでいて警察に顔が利く元刑事だし、ちゃんと素行調査とかで稼いでるプロだし、少なくとも推理だけしかしない高校生が探偵開業してるのより説明つけられたりするんだぞぉ~
最近オリジナルアニメが盛況との話ですが、それは売れているアニメにオリジナルモノが多いということであって、オタク全体の購買力のキャパが限られてる分、その影響を食らって売上的には不調な作品もあるだろう。
なんかこれもそっち側になりそうな雰囲気が…
Production I.G.がCLAMPを召喚して、水樹奈々主演で水島努監督に作らせた、『BLOOD』シリーズの新作。
ヒットメーカーを呼んできて、売れ線狙っている感じだが、企画の段階でいまいちピント外している気がせんではない…
前作『BLOOD+』がさほど振るわなかったのに、なぜに今になって『BLOOD』なの?…と思ったりしたが、I.G.でよく知られたオリジナルがそれぐらいしかないからなのかな…
OPディレクター:梅津泰臣とクレジットされたところで、なぜか笑ってしまった。顔が全然梅津キャラっぽくないなーと思ったら、作画監督は別に立ててた。
『BLOOD THE LAST VAMPIRE』で強烈な魅力だったのに、『BLOOD+』で削ぎ落とされていた、“制服着た女の子が日本刀持って吸血鬼退治”というアンビバレンスな要素が今作ではしっかり復活。
なぜか襟の部分にチェーン付いてる制服の構造というか、コンセプトは謎だがな(笑)
その代わり、小夜のバックに全容の知れぬ対怪物組織が付きながら敵と対決していくという外部に広がる設定はなくなり、人知れず血みどろで妖怪退治という内向きのバックボーンになって、全然違う話に。
『BLOOD』シリーズというより、主人公の髪型とか見てても分かるけど、実にCLAMP的だなぁーと。
主人公の小夜も、『~THE LAST VAMPIRE』の狂気染みたストイックな子、『~+』の割と普通な女子高生という流れから大きく変わって、よく転ぶドジっ子属性追加。…あ、阿漕になってやがる。
「生存、戦略ぅぅー!」
最近はハードディスク録画機の番組表だけ見て、アニメとか録画しているのでロクに注目もしてなかったのだけど、ネット上で「生存戦略ー!」「このセンスすげぇ!」「途中から別の作品になったぞ!」とか大反響になっているので確認してみたら…
…元々東映で『セーラームーン』とかを担当していたけど、その頃から独特のセンスを発揮し、独立後『少女革命ウテナ』でアニメ回に衝撃を与えた幾原邦彦監督、12年ぶりの新作アニメだった。
…でもすみません、私、『ウテナ』観てません…(汗)
おまけに、途中ワイプの代わりに電車の電光表示板風の演出が差し込まれたり同ポジ・リフレイン演出が出てきた辺りで、細田守っぽい、とか思っちゃう始末。
細田守は幾原邦彦監督の『ウテナ』の下で絵コンテ・演出やってたんだから、影響の矢印は逆だよ、オレ…
「実に幾原監督っぽい作品だ」という評が多いけど、実際どの程度幾原監督のセンスや意向が寄与しているのかな。
この作品、監督の下(?)にシリーズディレクター・中村章子が配置されているし、脚本家もあまりこちら系ではない人を引っ張ってるみたいだから、そちらの影響というのも反映されている部分、あるかもしれんし。
(書きかけ)
原画
林明美/馬場充子/井野真理恵/進藤優/益山亮司/後藤圭二/佐藤雅将/加々美高浩/薗部あい子/中村深雪/いとうまりこ/古川知宏/すしお/肥塚正史/中村章子
スペシャルアニメーション(クリスタル・ワールド)
原画
細田直人/林明美/杉本功/後藤圭二/長谷川眞也/光田史亮/進藤優/馬場充子/柴田勝紀
オープニングアニメーション
絵コンテ:幾原邦彦・古川知宏
演出:幾原邦彦
作画監督:西位輝実・柴田勝紀
原画
相澤昌弘/馬越嘉彦/後藤圭二/柴田由香/進藤優/長谷川眞也/柴田勝紀/武内宣之/中村章子/西垣庄子/馬場充子/林明美
1st station
「運命のベルが鳴る」
絵コンテ:幾原邦彦 演出:中村章子 作画監督:西位輝実
またまた買ってきました、デアゴスティーニの東宝特撮映画DVDコレクション。
今度は、モスラ三部作の中で個人的に大注目の『モスラ2』!
うん、今これ観ると、『モスラ(1996)』以上にツラいな、コレ!(汗)
当時はワクワクした印象あるんだけど。
公開当時は、怪獣映画の古株であったがコレと言って戦闘的に見栄えがしない怪獣という印象が強いモスラが、姿形を変えてフィールド外の海中でバトルを繰り広げるというアイデアに度肝を抜かれ、仲間内でどんな感じになったのか見に行ってみよう、と久々に劇場に足を運んだぐらい注目してたからなぁ~
古参の怪獣ファンや怪獣オタクは「モスラの性質を弄るなんて何たる事だ!」という意見もあったろうが、当時の私は、「モスラでこんなことをしても良いのか!できるのか!」と目から鱗な感じでまだ受け入れられる年齢だったので、設定的には今でも好いているのだけど。
子どもたちが中心の映画なのに、子役があんまり演技力ないというか、子役に場にあったテンション高い演技をさせていないシーンが多くて、おまけに重大な事態を眼前にして棒立ちばかり、という箇所が目立つのは興を削ぐ…
…演技指導役はもうちょっと工夫してもらいたかったなぁ~、などと思ってしまうが、当時発売されていた『モスラ2』関連の書籍を読んでみると、準備期間がえらく短い上に、学校とかがあってスケジュールをなかなか抑えられない子役に演技を覚えてもらいにくくてどうしようと思った、とか書いてあって、制作側もいろいろと苦労はあったんだなぁー、と。
あと、『モスラ(1996)』では、親モスラ・子モスラ共々あれだけ取り乱すほど心配していたモル・ロラ姉妹が、今作のモスラのピンチについては、てんで冷静なのは、「ちょっと冷ややかすぎやしないの?」と思ってしまう(汗)
そして、映像的にも、いかに川北特撮があるとはいえ、ちょっと…という感じ。
まだまだCG導入期であり、合成もアナログ-デジタルの過渡期だったので、これでも当時は精一杯やってた方なんだろうけど…
前作に続き、やっぱり合成シーンがキツい。カメラが斜め方向とか円運動しながら撮影してる背景に、ちょっと下とか上から撮った怪獣をただ単に拡大縮小してるだけで、二つの画が全然合っているように見えない箇所がいろいろとあって、興が冷める感じ。
デジタル合成のカット数が多くて、積極的に実験しに行っているのは見えるんだけど、CGなしの100パーセントアナログのミニチュア・操演シーンの方が安心して観れたりする。
ニライカナイ浮上シーンはいいねぇ~。それにCGの方が100パーセントの、フェアリーが神殿内部の空中回廊のところを突き進んでいくシーンも、逆に違和感なく見られて良いし。
モスラがレインボーモスラに変化する箇所も、平成ゴジラで魅力的な復活シーンやパワーアップシーンを演出してきた川北監督の面目躍如といった感じで、変化完了して光ったり、バリアでダガーラを圧倒したりと、光学合成(?)の使い手っぷりがシナリオ上の意味と合わさって気持ちシーンになってた。
…ただ、せっかく真夏の沖縄が舞台なんだから、ホリゾント(書割の空の色)はもうちょっと明るめにしよーよぉ…
(書きかけ)
アバンのギャグパートを、映画版からテレビ放映用にフォーマットし直していて尺を延長している贅沢な作り。
ただし、テレ東ではゴールデンウィークに地上波初登場だったので、「祝日にわざわざ銀魂のアニメ見るなんて~」と時期柄に合わせたセリフに書き直されているのだが、さすがにびわ湖放送用に直してもらえるわけもなく、普通の土曜に放送してるのに祝日とか言われる、変な感じがするセリフになってなー
紅桜編は個人的に、メインの高杉・仁蔵の話よりも、刀鍛冶の村田兄妹のエピソードの方が印象深い章だったりする。
人の話を聞かずに喧しい声で話し続けるという、あれだけ強烈なギャグメイカーぶりを見せて登場したのが、中盤、事件の黒幕の一人だと判明して、「己の野望を息巻いて説明して、身内の忠告を聞かずに野望を突き進める」という、当初のキャラ付け(「人の話を聞かずに喧しい声で話し続ける」)を外さない形でその意味を変質させて話の主軸に絡んでくるようになった後、最後は死の間際に妹に言葉を残す時にはそのキャラ付けを反転させて、
「兄さん、いつもみたいに大きな声で言ってくれないと聞こえないよ…」と死を悼みながら締める、ギャグマンガの本分を利用しながら意外性を持たせつつ納得の行くオチを付けるシナリオ演出が、ベタなのかもしれないけど、上手いなぁ~と思って。