(書きかけ)
愛すべきバカたちの宴。
そう評しても差し支えないだろう、今シーズン、最も雰囲気が軽い回。
「つきすぎている女」の回も事件と雰囲気の軽さ・可笑しさ的には結構なものだったが、今回のは可笑しいというレベルに留まるんじゃなくて、最早ギャグの領域だな(笑)
「Season8-17.怪しい隣人」に出てきたバカな犯人3人組が再登場。
ひどくマジメで小心者で優柔不断な奥村、最年長のクセにお調子者で勝手に突っ走る池谷、腰ぎんちゃくで頭が足りなそうな山崎。
元からバカな3人だが、それに引っ張られてか、他の登場人物のバカっぷりも目立った印象。
上司のお茶とお茶菓子出すという想像以上の腰ぎんちゃくぶりを見せ、内村部長の呼んだ特命係を追い出そうとしたらその部長に「おまえ出てけよ」と言われ、急須をもってスゴスゴと退出する中園参事官。
ツケで飲んでた上に、現金精算ではなくお悩み相談を引き受けてツケを解消しようとする内村刑事部長。しかも特命係に丸投げ。
得意げに武勇伝を披露するも神戸にあしらわれる角田課長。…あ、このバカっぷりは毎度だ(笑)
モバゲーに巨額を投入してたことが判明した米沢。
イノシシの肉と間違えて豚肉を出す月本幸子。
いらん手ばかり回しまくる真犯人。
おまけに、道を間違える右京サン
「田中晶は、ほしゃっきんサギ」と解説するところで、満面の笑みで体を揺すりながら話す右京サンの様子もなんか凛々しくない。
右京サンすらバカっぷりが見えてきて、スランプが戻ってきたのかとすら思った。
と思ったら、幸子にすら「またスランプですか」とか聞かれる始末だ。
個人的には、右京サンがバカっぽくなったというか、水谷豊の素が出てきてるんじゃないかな、そのせいでキャラクターとしての隙ができてきたんじゃないかな、とか思えるのだが。
そうなると、バカレースに参戦してない神戸クンが不憫だ。
いや、貴重なツッコミ戦力ではあったか。
作中で食べてたモノにことごとく不必要な悪態つきまくるのはバカにカウントしていい?
ということで、キャラの魅力十二分に発揮の回。
『相棒』オールマイティ、徳永富彦脚本の腕が光る。
初めて神戸参入以降のキャラが活かされたというか、今回は戸田山脚本的だな。
話自体は、謎が謎呼ぶ展開になっていて、こちらも目が離せない作りだった。
次回、スピンオフ映画『鑑識・米沢守の事件簿』に出てきた萩原聖人扮する相原刑事登場。
しかしあれは、鑑識米沢守シリーズというハセベバクシンオーの世界観なので、『相棒』本家とは混ぜるな危険というか
ちなみに、映画内で特命係と相原に面識はできませんでしたので、次回が初ということ。
それはそうと、神戸尊くん、誕生日おめでとう。
殺し屋少女が出てくる4コマギャグと聞いて、殺し屋稼業で鍛えた感覚を平和な日常生活時にも出しまくって周りがメーワクを被るような、『フルメタル・パニック』の短編みたいな話と思いきや、殺し屋少女の設定はほぼ死に体で、殺し屋少女にちょっかい出す一般友人少女のボケで話が回っていくのが、意外。
友人少女・やすなを演じる赤崎千夏の演技力というか、テンションが素晴らしく面白いなぁ~
声質的には『おジャ魔女どれみ』の千葉千恵巳、テンションは一時期の三石琴乃に近い気がする。あと高音域のセリフ喋るときは豊崎愛生に近いような感じもある。
アニメの方は、OPの電波ソングっぷりが頭に焼き付いて離れない!
殺し屋少女・ソーニャの名前が北欧的だからか、ロシア民謡風のイントロという、他のアニソンやJ-POPにはまず無い曲調で始まったかと思ったら、あとは主旋律と伴奏がてんで噛みあわない(意図的にずらしてる)メロディラインに載せて、ひたすら「キルミーベイべー!キルミーベイベー!」と連呼しまくるんだもの!
OPアニメーションの序盤、UFOからの攻撃をかわしつつもちょこちょこした動きで駆け上がり空中でピストル連射するソーニャの動きがかわいい。
登場人物紹介を兼ねるOPアニメで、三白眼というか、黒目を小さく描いた呆れ顔のカットが多めに描かれる主役も珍しいような…
しかし、日常ライフを描くこととしかない本編からかけ離れた異星人侵略OPアニメは、ある意味この番組一番のギャグだが、どういう発想でここまで辿り着いたんだろうか…?
本編は、とにかくテンポがダラダラ。如何に時間を引き延ばすかを考えてるような演出が気になるが、なんかこの緩くてまとまりない雰囲気が、ある意味萌え4コマと言われるジャンルを正しく…というか、忠実にアニメ化しているような、そんな気分にさせられてくる。
どこぞかの情報で、監督の山川吉樹は桜井弘明の弟子的存在、というようなことを聞いて、そんなことを頭に入れてこの番組を見ていると、どことなくアニメ『魁!クロマテイ高校』に近いノリを感じてきた(笑)
第1シーズンDVD6巻目、DVD7・8巻目感想、遡りアップしました。
『ナイトライダー(2008)』がフジテレビ深夜で放送開始されているらしい。
キットの外観がゴツいマスタングになって、マイケル・ナイトの息子であるマイク・トレーサー(後に二代目マイケル・ナイトを襲名)が主人公のヤツである。
その名も『ナイトライダー ネクスト』!
フジでやるなら関西では関テレで見られるか!?…と思ったが、関西テレビにそんな予定はない…
とにかく興味があるので、放送してもらえるとありがたい。もしくは、ビデオリリースを早く!
そんなワケで、久々にナイトライダーの元々のシリーズの感想書きでもやってみる。
シーズン1の廉価版DVDセットは最終巻以外に特典映像がついていたが、シーズン2以降はなし。(時々他のドラマの番宣が入ってはいるが)
そしてシーズン2は全巻4時間分の番組を収録…つまり、通常枠の1時間モノなら4話入ったお得なディスクになっている。(シーズン1・3・4は1巻3時間分収録)
『ナイトライダー』の設定と面白さと人気を決定づけたシーズンであるので、それを1つのディスクに凝縮してくれるのだから。
シーズン2だけは、メカニック担当が違っている。
『ナイトライダー・コンプリートブック』によると、シーズン1のボニー@パトリシア・マクファーソンはプロデューサー判断で…端的に言うと「色気がない」という理由で降板させられ、シーズン2からはスタイルのいいブロンド美女エイプリル・カーチス@レベッカ・ホールデンがキット担当のメカニック役として起用されている。
うーん…。
物腰穏やかだがキットに施す改造が割とスパルタで、言ってる様子とやってる事のギャップに魅力があるエイプリルも悪くはないんだけど、男性と対応に渡り合える芯の強さのあるボニーは、女性ながらメカニックやってるという説得力があってピッタリだと思うんだけどなー。
何とも金の臭いが強くて人情のない理由でいなくなってしまうのが、何というか、いかにもあっちの番組的だなぁ、と。
まぁ、ボニーが帰ってくることが分かっている後年から見てる身としては……というか、日本ではこの人事のややこしさを回避するためシーズン1と2を入れ替えて放映していたので、それを見ていた身としては、シーズンごとの違いを楽しめるバリエーションの一つとして穏やかに見ることはできるのだけれど。
ちなみに、エイプリルの日本語版吹き替え声優は、『きんぎょ注意報』の菅平由梨香でおなじみの潘恵子である。
…えっ、『きんぎょ注意報』はおなじみではないって!?
そんな…『きんぎょ注意報』は誇張した汗記号とSDキャラの多用とか、今のギャグアニメのベーシックになってる部分を定着させたエポックメーカーなのに。
というか、『ガンダム』のララァ・スン、『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』のパピィ、『セーラームーン』のルナと言った方が分かりやすいですか?
…って、潘恵子はともかく(汗)
シーズン1では、マイケルがどんな困難な局面に陥っても、「キット、すぐ来てくれ」―「はいマイケル、ただ今」のやり取りでキット(ナイト2000)が登場することによって、キット無双で解決、という流れが大概だった。
それが、シーズン2ではキットが登場してもなお行動が困難な場面が訪れ、キットの性能だけで乗り切る描写は抑えられ、話の流れにある種の緊迫感(キットが来たらもう安心、というわけではないパターン)が出てくるようになった。
シーズン1後半「偽札大量生産!! 平和な町にはびこる犯罪組織(A NICE,INDECENT LITTLE TOWN)」や「激突!キット対マイケル 悪魔の洗脳! 奪われたナイト2000(CHARIOT OF GOLD)」の流れからさらに進化した形だ。
一方、実車アクションが売りだったチェイスシーンやターボブーストなどのシーンに、このシーズンからミニチュア撮影が導入され、実車アクションの醍醐味が減少している。
ミニチュア撮影の場面になると、それまでのシーンと質感というかライティングが違うので、変わった途端によく分かるし、何より、キットの外側だけ作ってタイヤぐらいは回るようにしただけの中身空っぽのミニチュアカーを使っているのか、キットの動きにてんで重みが感じられなくて、迫力減少…
まぁ、ヘリより高くジャンプする、水の上を猛スピードで走る、崩れた洞窟を砕いて脱出する、など実車…しかも週一放送のテレビシリーズでは撮影が困難な展開があるので、仕方ないのかもしれないが、坂を転がり落ちる、土に埋められるみたいな、ミニチュアでなくても撮影可能程度のこともミニチュア撮影してるから、なんだかなーと思ってしまう。
「復讐の罠!マイケルは2度死ぬ シグナルGO!高層ビル激突(A GOOD KNIGHT'S WORKS)」では、ビルの高層階に実車でジャンプして突っ込んでるのを撮影できてるのに。
ただし、ミニチュアの精度というか、キットの周りの景色などは結構細かいとこまで造られたり、巧い具合に汚しがかけられたりしていて、結構良かったりするのが、ミニチュア特撮大好き人間としては、喜ぶべきか迷うところです(笑)
「無敵ゴライアス vs ナイト2000」
(原題“GOLIATH”…訳すと、「ゴライアス(小さなダビデが挑む巨人兵士)」)
シーズン2開幕! エイプリル・カーチス初参加! でも初参加って説明するシーン、一切なしッ!
…まぁ、“新キャラがいつの間にか当然のようにそこにいる”というのは洋ドラにはよくあることもかもしれませんが。
製作側は説明をしないことで、ボニーの存在を黒歴史にしたかったのだろうか、などと勘繰ってしまう。その場合、皮肉なことに、後々のシーズンではエイプリルの存在の方が消されてしまったということに。
それはともかく…
この話だけ、キットの吹き替え@野島昭生のテンションが、他の話と比べて異様に低くて驚く。
というのも、この話は日本では日曜洋画劇場枠で『ナイトライダー2』と題して放映された、言ってみれば初期作であり、まだ第2回目。
“人工知能の相棒”という設定を守って、それが分かるようにロボットっぽい応答になるよう演じているようだ。
ちなみにこのロボットっぽい演技は吹き替えスタッフの間でも悩んだようで、どこかの段階で演技方針に迷った野島昭生がスタッフに「ロボットっぽさをなくすために、マイケルに恋してる感じで演じてみては?」と言われて、その方針がキット日本語吹き替え版の演技のベースになった、という話をどこかで聞いた覚えがある。
お話としては、新シーズン開始の第1話だけあって、仕掛け満載。
マイケルと同じ顔を持つ男・ガースが、マイケルの敵として現れる。
ガースは本名がガース・ナイトと言い、なんとナイト財団創設者ウィルトン・ナイトの実子。ガースのあまりの非道ぶりに財団が追放し、アフリカの刑務所で処刑されたと信じられてきた人物である。
そして、そのガースがナイト2000と同じ“絶対防御”ともいえる特殊被膜を持つ大型マシン“ゴライアス”を制作し、マイケルとキットに挑んでくる。
目的は、自分の居場所を奪ったマイケルと財団への復讐と、ナイト2000の技術(特殊被膜)を使って通常では実行不可能な“とあるもの”を強奪するためだ。
いわゆる“悪のニセモノが出てくる回”という、これが面白くなくてどうするという鉄板ネタである。
キットのニセモノ役としては、シーズン1「激闘!善と悪2台のナイト2000」でカールが登場しているが、今回はマイケルのニセモノ…
…というか、ナイト財団創設者の実子がガースなのだから、設定上本当はマイケルがニセモノの立場になってしまうのだが、とにかく、主役のニセモノのお出ましである。
吹き替えでは、マイケルをおなじみ佐々木功(現:ささきいさお)、ガースを有川博、と別の人間が吹き替えしていて、しかも有川博がかなり悪役演技を頑張っていて、違いが分かりやすいが、原語ではデビッド・ハッセンホフが吹き替えなしで両方演じており(当然と言えば当然か…)、演技分けの苦労が忍ばれる。
でも、デビッド・ハッセンホフって大根役者で有名だというからなぁ(汗)ネイティブの感覚だと、どういう風に聞こえていたのだろうか。
ニセモノが出てくる回にはなくてはならない、「ホンモノがニセモノと間違われてる」というネタは、この話では、マイケルがガースになりすまして敵の作戦を阻止しようとする、という形で利用されている。
ただ、捕まえていたガースがかなり早く脱走してしまって、マイケルがなりすましたことで敵の作戦が阻止された部分が全然なくて、あまり有効な使われ方をしていないのが残念なところではある。
この話でキットが頑強な理由が、いわゆる“超合金という特殊金属でできているから頑強なマジンガーZ”などの類ではなく、分子結合殻(Molecular Bonded Shell)という特殊被膜を普通の金属にコーティングすることによって頑強さを得ることができるという類のものであることが判明する。
その特殊被膜を作るには、分子結合殻の構造式を知ることが必要で、構造式は3人の人間に2/3ずつ分けて教えられていて、完全な構造式を知る者は死んだウィルトン・ナイト以外はいないという設定だ。
世界に3人しかいない貴重な構造式保持者だが、この回で1名死亡。
1人が2/3ずつ持っているから、財団側が構造式が必要な際に、1人死んでも他の2名が集まれば何とかなるのは、ウィルトン・ナイトが用意したセーフティネットか。というか制作陣もこの手のエピソードをまだ作りたい感じであることが分かるな。
ちなみに、他の人物の一人が、われらがデボン。もう一人はシーズン3「ナイト2000魔の毒液に溶ける!決死の再生・立直れキット!!」になるまで出てこない(それすらセリフで触れられるだけだが)。
おかげでデボンは狙われ、毒と自白剤を盛られるピンチに陥るが、何とか生還。
しかし、片方は殺しておいて、片方(デボン)は生かして帰すって、敵の行動もなんか片手落ちな気がする……いや、片手落ちでなかったらこんなところでデボン死亡という視聴者にとってはまったくもって残念な事態に陥るので、片手落ちで結構なんですけどね。
分子結合殻の秘密を手に入れたガースは、ゴライアスを建造。
ナイト2000と同じ性能を持ち、ナイト2000より遥かに巨大な車…
…と書けば強敵っぽく聞こえはいいが、ガタイの頑強さ以外の部分がそこら辺にあるトラックそのままの性能というか内装なので、ハイテク機器ぎっしり詰めて秘密能力も盛り沢山の魅力的なキット(ナイト2000)と同じとか言いたくねぇなぁー(笑)
シーズン4第1話に出てきてナイト2000をかつてない程追い詰めたジャガーノートは、ちゃんと内装がハイテクしてて、そっち方面の魅力もあったのに。
そんなのことはともかく、頑強さが同じならガタイの小さいナイト2000の方がゴライアスより断然不利なわけで、実際、作中でもナイト2000とゴライアスがガチンコ対決し、ゴライアスの体当たりを受けて、ナイト2000はグシャグシャに破壊される。
キット初の完全敗北である。
…ただし、激突シーンはミニチュア撮影のため、迫力と悲惨さは相当薄いのだけど。
ただ、ボイス・インジケーターまで不完全な機動になって音声も高くなったり低くなったり不安定なキットが何とも痛々しい。
しかも灼熱の砂漠に放り出されて、マイケル共々ピンチ。
マイケルが何とかキットを直そうとするが、緊急時対応マニュアルを見ても「まるでちんぷんかん…」と言う有様。
…『新ナイトライダー2000』でのマイケルがキットをほぼ完全に修理できてたのは、完全に設定間違いだということがよく分かる(笑)
最終的に、キットの駆動系をいじってラムジェット(空気圧縮機などの特殊装置不要のジェット噴射?)にすることで、砂漠から脱出。ラムジェット稼働には結構な初速が必要なのだが、エンジン動かない状態でどうやって初速を稼いだのか…。あと、このラムジェットにはターボブーストに使う動力系統を利用してるんだろうか?
このラムジェットのシーン、ロバを連れたじいさんがジェット噴射で走るキットを見てびっくり仰天、というよー分からんギャグがあるのだが、直前まで「人も来ない場所なので、このままじゃ死ぬな…」という緊迫のシーンだったのに、ここで人が出てきたら一気に醒めないか?
砂漠から脱出したマイケル・キットは財団に辿り着き、回復して再度ガース・ゴライアスに挑むことになる。
先述したマイケルのガースなりすまし作戦もここで登場。しかし、これまた先述のとおり、ガースが早く脱走してマイケルの作戦をおじゃんにして逆に捕まえてしまう。
おかげでその後のガースがゴライアスに乗り込んでの軍施設襲撃シーンは、展開の押し引きがなく、ただ成功する様を見るだけになり、しかも無駄に長くてダレるんだよな…
その後はマイケルが敵の隙を突き、キットに乗り込んで、ナイト2000vsゴライアスの第2ラウンドの開始。
実車撮影・ミニチュア撮影入り混じってのチェイスシーン。ミニチュアの部分の両車の動きが軽すぎて、見てるのが難だが、敵の目論見を打破し前回のリベンジも果たす最後のチャンスでの対決という展開自体は燃える。
キット「(ゴライアスの弱点として)分子結合殻のコーティングが一カ所だけ脆い部分があります。トラクターとトレーラーを繋ぐ結合点です。(大きさは)コインほどもありません」
マイケル「一回でもしくじったら狙いを読まれちまう。命中を祈っててくれよ」
…ということで、シーズン1でカール戦でも使った、ナイト2000唯一の武装であるレーザーをここで使用。
極小の的に一発で見事命中させてしまうが、これはキットの性能がすごいのか、マイケルの照準がすごいのか……後者なら、マイケルの所業は最早人間業じゃねえ!
そして、マイケルとガースの肉弾戦に決着がついた後、大爆発するゴライアス。
…トレーラー本体から離れてるトラクターとの結合部との攻撃で、なんでそんなにゴライアス本体がダメージ喰らってるのかよく分からなかったりする。ミサイルポッドもレーザーで攻撃してたけど、結合部以外の分子結合殻は万全だったはずだし、しかもポッドへの攻撃でなんで本体ダメージになるんだろうなー、とちょっとそこら辺が引っかかる。
そーいえば、この回のカーアクション、ターボブースト出てきてないな。
ともかく、ガースは捕まり刑務所に逆戻り。この話でゲースが死んでいないのがミソですな。
そして同じシーズン2の話「替え玉博士略奪作戦(GOLIATH RETURNS)」で再びガースが現れることになるわけで。
この話はスペシャルらしく、人間ドラマの部分はゴージャスなラスベガスが舞台である。
その関係で、ギャンブルにまつわる話も関わってくる。何度かあるガースとの対決の一部はギャンブルで行われるし。
「私はギャンブルをやるようには造られてませんよ」とか最初は興味なかったのに、最後には「独自の理論で必勝法を編み出しましたよ、マイケル!」とまで乗り気で、ギャンブルにハマるキットが見られる。
シーズン2でこの話だけアイキャッチの仕様が違う。他の話は、EDでも使われていてお馴染みの明け方の砂漠を手前に向かって走ってくるナイト2000の映像だが、この回のクライマックスであるゴライアスに向かっていくナイト2000の様子が、この回のアイキャッチとして使用されている。
「刑務所脱獄!復讐の時限爆弾を探せ!!」
(原題“BROTHER'S KEEPER”…訳すと、「兄弟の番人」(旧約聖書で弟アベル殺しについてシラを切る兄カインの言葉から))
刑務所からの仮釈放を拒む囚人マッコード。しかし彼が釈放されないと強力なミノタウロス爆弾を市内で爆発させると言ってきた犯人がいた。知事はナイト財団に依頼し、マイケルは刑務所に潜入してマッコードを脱獄させる。マッコードの釈放を求めていたはずの犯人たちは、なぜかマッコードを殺そうとした。疑問を持ったマイケルは事件の再調査を開始し、マッコードの娘リサと会うが…
逃げるマッコード、それを殺そうとする爆弾犯と、人命軽視でマッコード確保に血眼になる警察、マッコード救出と真実の追求に動くナイト財団という、敵味方が入り乱れての大乱戦。
シーズン1「消えた証人を探せ! ナイト2000 波止場の大激突!(THE FINAL VERDICT)」に近い構造で盛り上げている。
今話は、そこにマッコードとリサの親子関係の修復に関わる人情話とマッコードと爆弾犯との関係話でも盛り上げ、爆発までのタイムサスペンスでも盛り上げるという、新シーズン開始直後の通常運営初回らしく盛りだくさんの気合の入った回。
『ナイトライダー・コンプリートブック』での講評でも「アクションとアドベンチャーがノンストップで続いていく、ハラハラ感が効果的に演出された回」と好評である。
序盤のマル秘作戦で警察に追われ、中盤以降では知事・警察を敵に回したことで警察に追われ、ラス前まで指名手配くらいっぱなしのマイケル。
包囲網をかいくぐるために、マイケルは「LIC. PLATE」という機能を使い、ナンバープレートを変えて警察の目を誤魔化すが、これは日本未放映の箇所である。
しかしキットみたいな、あそこまで改造されてハデなトランザムってそうそうないだろうに、ナンバー変えただけで違う車だと認識する警察の目は節穴じゃないのですかね?(笑)
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また、これも日本未放映になっているが、リサの話を親身になって聞くエイプリル、という描写があり、新キャラ登場直後らしくエイプリルのキャラクターを深めている。
刑務所脱走時のターボブーストシーンはミニチュア撮影だが、オープンセットでのライティングの工夫と細かいトコまで作り込まれた背景、それから実車シーンとの編集具合で、見応えがあるシーンになっている。
後半には、実車での低空ターボブーストシーンもあるので、実車アクションを望んでいる人にも良い回である。
作戦の決め手としてのターボブーストが2回もあり、中盤にも1回あり、前回のスペシャルでターボブーストがなかったことの鬱憤晴らしか?(笑)
「殺人ヘリ攻撃ミサイルの恐怖!決死の空中戦 超パワー全開」
(原題“MERCHANTS OF DEATH”…訳すと、「死の商人」)
ナイトライダーvsエアーウルフ!
…ということは、本国の制作陣は全然思ってないはず(今話の本国放送が1983年で、エアーウルフは1984年開始)だが、『超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ』と『ナイトライダー』の放映期間がほぼ同時期の日本では、そんなことを思ってしまうのである。
ファンが作ったMADムービーで「『ナイトライダー』対『エアーウルフ』」をやってる場合、大概この回が使われているようだし。
女性の乗った車を爆撃する軍用ヘリのシーンから物語は始まる。デボンの旧友アメリアの失踪を調査するため、マイケルはアメリアの娘・カメラに会い、軍の倉庫で不正取引が行われていることをアメリアが突き止めたと知る。しかしその事実を証明することは困難を極め、マイケルはとある最終手段を使うが、そんなマイケルの下に冒頭の軍用ヘリが向かってくる…
アクション一辺倒になることが多かったシーズン1に比べ、シーズン2になってから人情要素が厚いドラマが展開されることが多くなった。
アメリアにほのかな恋心を抱いていたデボンの話もそうだし、アメリアの死を知ってからのデボンとカメラの描写もそう。
その分アクションは少な目だが、空を制するヘリとの戦いというド派手さでカバーしている。
ちなみに、「危機一髪!ナイト2000 窮地の女性を救え!(WHITE BIRD)」でデボンが語っていたフランスで出会った運命の女性とは、今話のアメリアのことだろうか?
1時間枠のエピソードでマイケルが手痛く負傷する初めての回でもあるのかな。
今までなら成功していた潜入作戦が通じないというところで、今までの回とは違う捻った展開になっている。
シーズン2までキットに搭載されているモニターは2つあるのだが、この回はその2つともを同時に使って有効に活用している珍しい回。
これ以降はあんまりにも使い道なかったのか、シーズン3の内装大改造時に1画面にまとめられたからなぁ。
ヘリとの戦いは、キット無双とは行かない緊迫した戦いとなっている。
熱戦追尾ミサイルを回避するためにこの回で実装されたウルトラマグネシウムと、出力を上げたマイクロジャム(電子機器妨害電波。劇中では「マイクロウェーブ発射!」とか言ってる)でヘリに対抗。
ちなみに、ウルトラマグネシウムは「ROCKET FIRE」ボタンを押して発射しているな。
始終押され気味のマイケルとキットで、おまけに頼みのマイクロジャムも有効範囲外で効果薄。スモークリリース(煙幕)で敵の目を撹乱しつつ、地形を利用したターボブーストによる特大ジャンプでマイクロジャムを近距離照射して、何とかヘリに勝利をしている。
ナイト2000の機能をこれでもかとフル活用。
やっぱり、メカvsメカでいい勝負繰り広げる話は好きだなぁ~
「デボン逮捕!決死の脱獄 迫る巨大トレーラー!橋上の対決(NO BIG THING)」ではキットをパンクさせて修理代稼ごうと目論んだガソリンスタンドのオヤジが出てきたが、この回でも自分でパンクを仕込むガソリンスタンドのオヤジが登場。前のオヤジは給油していて停車中の車に小細工しようとしていたが、今回のオヤジはマイケルの去り際に「おっと大変だ、パンクだよ」と言った後にニードル突き刺しているので、普段はよっぽど小細工の手際がいいんだろうなぁ、などとこのシーンを見るたびに要らんことを思ってしまう(笑)
どっちのオヤジにしろ、無敵外装のナイト2000の前に醜態をさらす羽目になっているのが、痛快である。
日本放映版では、マイケルとキットにちょっかいを出すバイクライダー二人は「どこにでもいる」田舎町の暴走族という風な描写だったが、日本未放映部分ではその前に、町で女性に乱暴なナンパを仕掛ける二人の様子があり、それを乱暴にたしなめたマイケルを恨んで最後までちょっかい出すという感じになっている。
今週も登場、月本幸子。前回で準レギュラー入りしたとはいえ、隔週ぐらいでの出演かと思いきや、毎回出るのか
しかし、今作の暗めの話のラストに月本幸子が出てくるのは、あまり向かない気も…
代わりに、笑いの少ない本編に笑いを補給してもらったが。
冒頭の鑑識米沢・角田課長・特命コンビを交えたコントと含めて、今作は前と後ろで暗めの話を挟み込む笑いのサンドイッチ構成だな(^^)
相棒初参戦の脚本家・高橋悠也。
ドラマ『怪物くん』で共同脚本をしており、オタクには『TIGER & BUNNY』の各話脚本で親しいかと。
…『TIGER & BUNNY』では、シナリオの進行と展開があまりよろしくない回を担当していることが多い気がするが(^^;)
初参戦者のせいか、冒頭でキャラでドラマを見せて慣らしているような感じ。
店で食事しながら性格のやや軽い神戸クンと細かいことを気にする右京サンの様子を見せ、その間組織犯罪対策5課が仕事をしていて、対する特命コンビはどーみてもヒマそうで、鑑識課の米沢サンは証拠品の鑑識作業にてんてこまい…といった風な、キャラの基本を重視して見せる話の進め方になっていた気がする。
ヤクザに身分証見せる際、いつもの丁寧な口調はどこへやら、「ハイ警察」とぞんざいな対応の右京サン。
「ライフライン」の時みたく、今シリーズ、ヤクザには愛想がないな、右京サン。というか、『刑事貴族』の本城になってきている気が(^^;)
・冒頭のヤクザ絡みの事件
・産廃業者の偽装自殺
・自然保護活動家の産廃場撤廃運動
・伝統工芸の跡取り問題
・そして、右京サンが看破する最初の秘密
これらバラバラのキーワードがつながって展開していくのが良かった。
容疑者の回想シーンにおいて、殺害された本人しか知らない写真の隠し場所を一発で探し当てたり、言語が違う相手に対してなぜかすんなり話が通ってしまうとか、回想シーンでエスパー級の強運見せていたのが、ちょっとおかしかった。
今作の監督は、長年『相棒』で助監督を務め、前シーズンの「監察対象杉下右京」で初登板となった田村孝蔵。
この監督の撮影方法もちょっと気になるなぁ。
次回予告、「お久しぶりです、出所してたんですねぇ」という右京サンのセリフがあるので、過去に登場した犯人役の誰かが再登場するのだろうけど、顔にとんと覚えがなく…
…と思って調べたら、ああ、シーズン8の「怪しい隣人」で、ドジばかり踏んでた盗賊の3バカか(^^)
やった! 今年から我が家は、京都テレビが(もういい
『Angel Beats!』『花咲くいろは』のP.A.WORKSが、『xxxHOLiC』『BLOOD-C』の水島努監督を招いて、綾辻行人原作のホラーミステリーをアニメ化。
キャラ原案は『シャナ』『ハルヒ』の、いとうのいぢ。
ちなみに、音楽は大谷幸。過去にサントラ聞きすぎたせいで、この人の音楽は今でも“平成ガメラ”にしか聞こえないのが私の業(^^;)
シナリオとしての進展が3話ラストまでほぼなく、隠された情報を小出しに明かしていくことだけで話をもたせているかのような感じが、現時点ではある。
1クールある話の中でまだまだ序盤というか基本説明時期なのかもしれないので、作品の構成的には問題ないのかもしれないが、華はないなぁ…
…しかし、そこは映画オタクの水島努、現状まだまだシンプルな話の筋を演出力でしっかりとホラー仕立てにして、先が気になる雰囲気作りがなされている。
深夜の霊安室に向かう少女を闇に溶け込むように描写したり、場面転換時のカットに謎の人形の姿をインサートさせるとか、雰囲気ばっちり。
BGMの使い方が特にホラー映画っぽさ満載。無人のエレベーターが動く何でもないシーンでも、怖さを煽る煽る。
元々ミステリー作家の原作者の作品なので、結末に至るまでのヒントというか伏線がいろいろと散りばめられているけれど、伏線部分も時間をかけて描写するなど、演出側で丁寧に拾い上げているところもある。
そして3話ラストで起こる大事件と、今後の展開…
バイオレンス&ブラックユーモア大好きの水島監督の趣向が悪意ある方向で発揮されないことを祈るばかりだ(^^;)
今期から読売テレビ月曜深夜のアニメ枠が「MONDAY PARK」から「MANPA」に名称変更。
どういう判断での改名なんだろう…?
1話Bパートの、宇宙から地球見ていた連中が「あれが地球か、我々が目指していた場所だ」とか地球侵略匂わす発言したりとか、
地球防衛軍よろしく地球側の軍隊が戦艦や砲台などの通常火力の大奮発で敵に攻撃するも全く効果なく撃沈とか、
様々なアラームと分析結果・状況報告が飛び交う司令室の様子とか、
司令室に飛び交う説明のほとんどが専門用語だらけでワケ分からんとか、
見て第一声、「おお、懐かしー」とか思っちゃったりしたが…
そんなんでいいのか、オレ(笑)
『ナイトライダー』と勇者シリーズを見て育ち、ゴジラシリーズの平成メカゴジラとMOGERAに偏った情熱を持ち続け、「最近ロボットモノ少ないよなぁ~」とか嘆いていた私が待ち望んでいたロボットアニメだぞー!
懐かしい、とか思っちゃったら、ロボットアニメが過去の遺物になってることを自覚してることになるぞー
…とはいえ、近年のロボットモノと言っても『ガンダムSEED』『コードギアス』『ギルティクラウン』とかのライン―イケメン押しで、基本設定の説明は二の次のシナリオ展開―が主流になってるっぽいから、それと比べれば、舞台設定やシナリオの状況設定は相当手垢が付いているものかと(汗)
あと、“ロボットモノ少ないとか言うけど、『ガンダムAGE』とかはどうした?”などのツッコミは無しの方向でお願いします(汗)
上のは直感で思ったことだけ書いているので、どうぞ堪忍。
総監督が、今期『モーレツ宇宙海賊』のシリーズ構成・監督をしている佐藤竜雄(サトタツ)
原作が、Production I.G.
アニメ制作が、XEBEC
日産自動車がロボットのデザイン協力している
…という謎の布陣。
企画・プロデュースのところに諏訪道彦プロデューサーの名前が。
今までの諏訪サンの来歴から見ると、この作品の毛色は浮いているよーな気が…
サトタツ監督は掛け持ちしてて大丈夫なのか? あ、でも『モーレツ宇宙海賊』はもう全話作り終わっているんだっけ…
原作がI.G.ならなぜ自社で作らないのだろうか? 『ギルティクラウン』に注力したいのかな…
小難しい専門用語も葛藤多そうなシナリオ進行具合も問答無用で張り倒して話を進めていく、元気な主人公・まどかがいいねぇ~
町を守るべくロボットで戦いに行くのに、まだ何もしてない敵に向かっているところで、「待ってて、鴨川ぁー!」というズレたセリフセンス爆発させてる辺りとか、好み。
まどかを演じる石原夏織の声色は、一時期の水橋かおりを髣髴とさせる気がした、少し。
ロボットに乗って負けて傷心のまどかに、姉ポジションのキャラが気持ちを回復させる一言を告げて、形勢逆転!…という定番ネタに、“しんみり良い話をする”“がんばれと喝を入れる”という定石を使わず…
「責任取れねぇーんなら、ジャージ部なんてやめちまえぇーッ!」―「ムっカツくー!」という力技のシナリオ展開だったところとか好きだな。
どーみてもジャージ羽織っただけのハイレグ姿を「制服です(キリッ」と言い切ったところで、ちょっと『BLUE DROP』アニメ版を思い出してしまった(笑)
敵の男パイロットがしっかりした長丈の衣装を着こんでいて、対する主人公側の女の子たちはぴっちりしてところどころ肌が露出してる(っぽく見える)丈の短いエロいパイロットスーツ着てる上、その二人が乗るロボットが互いに高速で近づいていく様子を、パイロットの姿の交互カットで見せている箇所は、どーにもギャグにしか見えんなー(汗)
女の子キャラにぴっちりスーツ着せたがってるアニメ作品は、恥ずかしい見た目の言い訳として「この世界のパイロットスーツはこうなんです!」と男女のスーツデザイン統一して言い訳するモンだが、むしろギャップを高めて、薄着が笑われる方に意識誘ってどーする!(笑)
今のところは好きな部類。
パイロットフィルムの雰囲気が終わった4話以降ぐらいが正念場か…?
やった! 今年から我が家は、京都テレビが映る!
『とらドラ!』・『とある科学の超電磁砲(レールガン)』・『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』で名を馳せた長井龍雪監督の新作!…ということで上がってきた作品のビジュアルを見て…
ヒロインが赤髪の巨乳メガネっ子で、主人公の年上キャラ…
…というところだけで、『おねがい☆ティーチャー』っぽいなぁ、とか『おねティ』見てないのに思ったのだけど…
内容も想像以上に『おねがい☆ティーチャー』してますなー、こりゃ。
まぁ、今作のシリーズ構成が『おねがい☆ティーチャー』書いてた黒田洋介、キャラクター原案も同じく『おねティ』の羽音たらくだから、狙ってる部分はあるんだろうけど。
主人公とヒロインとの接近理由は『円盤皇女ワるきゅーレ』っぽいかもとか思ってしまった。
…うん、『おねティ』とアニメの放映時期近いから思っただけ(汗) ウルトラマン方式ってだけで、あんま似てないな。
画面の見栄えというか、映像の雰囲気は、長井監督のおかげか、結構今風というか、キャラクターに寄りすぎず離れすぎずの、世界観を切り取るのに距離感のあるものに仕上がっているんじゃなかろうか?
…いや、どこがどう?とか尋ねられるとヒジョーに返答に困る程度の感想なのではあるが(汗)
低血圧系キャラのくせして、場をこれ以上ないぐらいかき回し、事あるごとに感情のなさそうな棒読みで「ふふふ」と笑う檸檬先輩のキャラ造形が面白い。
演じるは、この前まで『C3-シーキューブ-』で「呪うぞー」とか言って媚びた演技(ばかりではないだろうけど)してた田村ゆかり。
『おねがい☆ティーチャー』森野苺(演:田村ゆかり)との関連は?
…てなワケで、全国に遅れること1か月以上……彦根唯一の映画館、ビバシティシネマで1月21日から『映画けいおん!』の上映が始まった。
これで、『けいおん!』の桜高校外観のモデルである旧豊郷小学校に一番近い映画館でようやく『けいおん!』が見られるようになった。
さあ彦根在住のオタクどもよ、各所でオタクの行列を作り上げたこの映画に、この彦根で一体どれだけの行列を作ってくれるのか、その勢力を見せてくれー
…と思って、当日シネマの前を横切ったら、『ゴーカイジャーVSギャバン』の方が人並んでいた。
ファミリー映画強し!
ていうか、こっちのオタクも根強いんだよな。
ちなみに、絵の方にも描き入れましたが、シネマの前には、『けいおん!』の映画ポスター代わりに、豊郷近辺にあるはずの、ムギちゃんの飛び出し小僧がなぜか持ち込まれて展示してあります(笑)
ご丁寧に「豊郷町にはほかのキャラの飛び出し小僧が居ます」と説明付き。
確かに、旧豊郷小学校付近や近江鉄道の駅周辺、さらには中山道界隈は『けいおん!』キャラの飛び出し小僧だらけだからな。
ちなみに、要らぬ心配かもしれんが、ああいうアニメキャラだらけの町なかを見て育つ豊郷在住の小学生はどういう人間に育つのだろう…?(^^;)
『機動戦艦ナデシコ』で名を馳せた佐藤竜雄(サトタツ)監督の作品で、『マクロスF』のサテライト制作。
サトタツ監督作で全話フルで見たのが『学園戦記ムリョウ』ぐらいなモンで、おまけに今作は原作小説がある作品ではあるものの私は未読で、個人的に認識不足な点は多いですが…
ああ、『ムリョウ』っぽいですな(^^;)
なんかこう、敵意と緊張感の不在、と、日常生活の細かいところを気にする演出、スローペースなシナリオの進展、そしてどことなく低血圧っぽい雰囲気、というのが。
敵意と緊張感の不在というか…敵っぽい人物が出てきても、実は良さげな人でしたというのが早めに示されたり、外部の干渉で早めに沈静化されたりする辺り。
あと、主人公の達観具合というか落ち着き具合も、成長物語の路線を半ば捨ててるという点で似てるな。
若いアニメオタクたちにSF作品が全然浸透してない現在で、ソーラーセイルとか若干専門的な科学・宇宙工学用語を知ってて当然のごとくバンバン出してくるのは、あまり得策とは言えないのでは…?
というか、“太陽風”という存在からして分かる世代なのだろうか、とすら…
いやまぁ、私も言うほどSF方面に明るいわけでも何でもないんで、何をかいわんや、なんだけど。
でもあの辺の、SF的風景が日常的なもの化している(宇宙航行がヨット航海程度、宇宙服の確認がライフジャケットの確認程度の認識になっている、など)のを丁寧に描いている箇所はちょっと好きかもしれん。
…それにしても、OPソングはヒドいなぁ
個人的な好みとかの問題で歌の好き嫌いというのはいろいろあるけど、歌い方がヘタで聞きたくなくなるという、私にはあまりない経験をさせられているという点で。
『ドラゴンクライシス』のエンディングの時もそうだったし、ももいろクローバーZの楽曲全般的にこんな感じといえば、そうなのかもしれんけれど。
原作が少年エースで連載中で、『けいおん!』の京都アニメーション制作したが、宣伝費の投入具合に比べてなにやら盛大にコケたらしかったのだけれど、民放で放映後なぜかNHKが拾ったこの作品。
滋賀じゃ京都放送が映らず、ネット配信も見逃しているので、これが初視聴。
繰り出されるギャグがシュールすぎたのが敗因とか言われていて、かなり高度というか、分かる人にだけ分かるストライクゾーンの狭い笑いが連発するのではと予想していたのだが…
案外面白い。
本放送時のネタを細切れにして再編集している御蔭かもしれないけれど…
ありったけの作画リソース注ぎ込んで、精一杯バカやってるギャグがいいなぁ~
貸した宿題に書いてあった卑猥な落書きを隠そうと、みおが逃げるゆっこを生命力の限界を超えて追いかけるネタがまさにそれ。
Youtubeで見たことがある、同じく卑猥な絵の存在を隠そうと、出会った人全員にもれなくドラゴンスクリューかけまくる話(動作画がすごくキレイだった)も見たいな。
…NHKの倫理基準内で放送できるのだろうか?
大福バイトの話は、みおが多すぎるツッコミどころを逐一ツッこんでいくところで、ハイテンションなツッコミがバシバシ繰り出される割に、平穏なレイアウトで見せているせいで、ツッコミによる笑いの威力が落ちているように見えて残念。
細切れ再構成の仕方が謎。
夏の話やったと思ったら、次は長袖着てるとか、カットするのはいいけど季節順にやらずにバラバラすぎるのが気になる。
・事件名の牢獄に囚われるコナン
・「ここはオレに任せて先に行けー!」とばかりに壁を蹴り壊す服部
・召喚獣よろしく探偵団バッジから少年探偵団召喚して爆弾処理
・ゴシック的な衣装着て何してんスか、灰原姉さん?
・何か高いトコにいて崩れる足場と共に落ちる蘭と、白馬…じゃなくてスケボーで駆けつけるコナン
・どこでもボール射出ベルトで助かって、小学生といい雰囲気になる女子高生
・さあ、姫と勇者がそろったところでエンドロールだ(←まだ始まったばかりです)
…コナンって、RPGかファンタジーアニメでしたっけ?(笑)
本日は、「競技場無差別脅迫事件」の再放送。
次の劇場版が『11人目のストライカー』に決定したから、その宣伝の意味で再放送なんだろうなー、というのは想像に難くないけど、この回の絵コンテ・演出が現監督の於地紘仁(当時は越智浩仁表記)だったので、もしかしたらそっちの繋がりもあるのか?
この回は、作画監督が志水泉だった。今となっては懐かしい名前だよ…どこへ行ってしまったこの時期の安定したコナン作画監督陣…
『続~』を、冒頭のゴジラのために録画。
なんと邪な録画目的だろうか(笑)
実写国産怪獣映画が絶滅寸前の現在、怪獣映画ファンの中ではこの冒頭を差して“最後の国産怪獣映画”などと言われることも(笑)
「是非このクオリティで次回の怪獣映画を…!」などと望む人もいるようだが、残念ながら私の目には『ガメラ3』以上の映像センスがあるようには見えないなぁ
『GFW』よりは地に足がついたVFXかなと思うし、この映画の中では所詮お遊びの部分なのだから、スタッフが本気だせばもっとすごくなるかもしれんが。
話のメインが、夕日町の茶川駄菓子店と鈴木オート周辺のセット内が繰り広げられ、他の部分・背景のほとんどはミニチュアとCGで当時の様子を再現しているこの映画。
セットは少ない規模で作って、他の広大な部分をCGで補って、セットの窮屈さを感じさせない広大で栄える見かけにできているのは、お安く仕上がっててお得だろうな。
『三丁目~』も『続・三丁目~』も、脚本は監督・山崎貴と共同で、私の大好きな古沢良太が担当。
私にとっては『相棒』でおなじみ、舞台劇の映画化『キサラギ』でも脚本を書いていて、結構面白く仕上げている。
小さいエピソードの積み重ねをしながら、ラストに向けて映画全体を俯瞰して終えるように着実にタメを作っていっており、古沢脚本はまっとうなことをしてると思うのだけど、いかんせん撮り方がなぁ…
個々のエピソードの時だとそんなに気にならんのだが、特に物語の全体を〆るべきラスト付近でダメさというか、感情移入を不十分にする撮り方をしてる気がする。
『三丁目~』の時は、本当の親元から戻ってきた淳之介を茶川が何度も突き放そうとし、何度も茶川を掴もうとする淳之介と何度も淳之介を放そうとする茶川のシーンが繰り返され、最後には本音が漏れて茶川が淳之介を抱きしめるというシーン…
場所がかなり奥行がない歩道のところでこれをやっていて、しかも二人のバストアップショット(接写)を細切れにして編集しているので、狭ッ苦しそうな場所でせせこましくやり取りしてる感じしかしなくて、見てて落ち着かない。
『続・三丁目~』の時は、またも淳之介と引き裂かれる茶川が最後の言葉を伝えようと淳之介を連れ出したところに、出て行ったヒロミが帰ってきて、淳之介の話共々丸く収まるというところ。
みんなが集まっているところから連れ出して二人きりの話をしようというのに、鈴木オートの家の中から出てすぐの、鈴木オートの家の真ん前…しかも、その様子をみんなが見に行くというカットが工夫なく映し出されるので、連れ出した意味があまりないことが強調されてしまう上、そんな状況のところにヒロミ帰還し、みんなに見られてることそっちのけで「これからはずっと三人一緒だぞ!」と盛り上がってしまうので、茶川側の状況と見ているみんなの状況が絵的にちぐはぐに接続されてて、なんだかなー…
ちなみにかなりどーでもいいことかと思いますが、『続・三丁目~』で茶川が芥川賞候補になった作品、しかも今後の生活を筆一本でできるかどうかを賭けた作品は実体験を基にした私小説の体だったが、この路線で将来食っていこうとすると、実際の人生によほど紆余曲折がないと、後々もこのクオリティを保てないのじゃないだろうか、と要らん心配をしてしまった(汗)
二週連続で『三丁目~』と『続・三丁目~』が金曜ロードショーで放送されたわけだが、淳之介役の須賀健太の成長ぶりが、映画的に残念すぎる(汗)
二作目では声変わりが始まって、茶川が守ろうとするか弱い対象、という風には見えなくて、おまけに、お向かいの同年代・一平が前作とそんなに変わってないから余計に変化に違和感が…
そして明日から公開の『~'64』では淳之介は高校生のはずだが、すでに吉岡秀隆(31)の見てくれと大差ねぇ!
それにしても、堤真一はこの映画ではいい演技してるなぁ~
気が短くて粗野だが気取らず接しやすい良い親父というのを、オーバーになりすぎず分かりやすく、けっこうな自然体で演じられているので。