ただ今わが郷土・彦根は築城400年祭で盛り上がってるんだか、盛り上がってないんだかなんですが(汗)ただ、ひこにゃん人気だけはものすごくって、一般店で発売していたひこにゃん人形やぬいぐるみが、祭の前に既に完売したほど…
…って、本番前に売り切れてるのは、商売の基本としてダメじゃん!
そしてこのひこにゃん不在の間に、「彦根キティ」なるひこにゃんのパチもん臭いご当地キティちゃんが発売されて、各店頭のお土産売り場を席捲しております。
これが売り場の壁いっぱいに上から下まで並べられている光景は圧巻というか、呆気に取られる状況で、観光客や子どもや孫に頼まれて買いに来た親御さんが、
「おお、これがひこにゃんかー」
と言って、彦根キティをレジに持っていく姿を見ると、あるいは、女子高生が、
「キティの方がかわいいー!」
と言っているのを聞くと、げんなりすると同時に、ひこにゃんを押しのけて棚を陣取ってる彦根キティがしたたかすぎて厭になります…
(ただ、子どもだけは敏感なもので、見た瞬間に「これひこにゃんじゃなーい」と判別して、なおかつ「キティならいらない」とばかりにそっぽ向いてしまう姿を見ると、ちょっと勝った気分になります;笑)
で、ひこにゃんのパチモンの氾濫も問題なのですが、今日、母親が仕入れてきた情報で、また新たなパチモンキャラの存在を知ってしまいましたよ。
まぁ、便乗キャラ商品で騙して一儲けしてやる、という意味合いで登場したワケでなく、「にゃんこが人気ならこちらもにゃんこで」という安易な考えでデザインされた、商店街のマスコットキャラクターなんですが。
その名は「しまさこにゃん」!
↑しまさこにゃん
ほ~れ、どうだ、このパチモン臭さ。彦根キティにはさすがに及ばないけど(笑)
かの有名な石田三成に側近として仕え、かつて彦根に存在したもうひとつの城・佐和山城を治めていた、歴史マニアにとっては取り上げられることが涎が出るほど嬉しいという、島左近をモデルにしているらしいです。
ひこにゃん便乗キャラクターの誹りは免れませんが、モデルを妙にマニアックなところから採ってきているところは凝ってるところは評価できますねぇ。
で、コイツが「花しょうぶ通り商店街」のマスコットなんですが、この花しょうぶ通り商店街というのが、どうにもパッとしないところでねぇ(汗)、商店街なんだか住宅街なんだか、それ以前に、道が狭いよ、店の前に商売用のワゴン置かれると他の車通れねぇよ、ってぐらいのところなんですわ。
まぁ、そんな辺鄙なところだから、ちょっと便乗マスコットで盛り上げるのもいいかもね、とは思うんですが、それにはひとつ哀しい話が…
ひこにゃん人気を取材するために、花しょうぶ通り商店街のとある店に、テレビカメラクルーがやってきたことがありまして、その店には、大量のひこにゃんグッズの片隅に、まだできたばかりのさこにゃんグッズ(大トラ酒飲みの島左近にちなんで、さこにゃんが酒瓶のラベルに描いてある)が並べられていたワケです。
そこで、さこにゃん推進派の店主さんは、
「これでしまさこにゃんがテレビにちょっとでも映れば、ウチの商店街の良い宣伝になるぞ!」
と期待していたようなのですが、セッティングを始めたクルーのディレクターが開口一番…
「ひこにゃんを映すジャマになるので、そんなモノは全部どけてください」
…店主さんは、泣く泣くさこにゃんグッズを撤去して、取材は「ひこにゃんバンザイ!ひこにゃんバンザイ!」の雰囲気で始終明るい様子で進んだらしいです。
そして店の裏でまったく相手にされずに放っておかれるさこにゃん…
…哀れなり。
その話を聞いて、いろいろと妄想を膨らませていろんな要素をさこにゃんに足していったら、コイツを連想しましたよ↓
で、ひこにゃん格がコイツ↓
ほーら、こんな感じで↓
(作画:ぷいさん)
ウチでいうとコイツら↓
…あ、話は戻りますけど、彦根キティが大量に売られている駅前百貨店・アルプラザ3階のフロアに、まちなか博物館という、400年祭の一環で期間限定の展示会場が設立されているのですが、これが料金高い…
20畳ほどしかない小さな展示スペースに、地元の私鉄、そして料金が日本一高いと悪名高い近江鉄道(俗名・近江ガチャコン)の、昔の建設企画の資料や古い切符が飾ってあるだけなのに、普通の美術館の常設展ぐらい金取るんですよね。
スポンサーや資料レンタル料、会場設置維持費の関係もありますけど、それはちょっとどうなのよ、と。(鉄っちゃんには、涙が出るほど貴重な展示物かもしれませんが)
一番の目玉として、昭和30年代の近江鉄道付近の建物を再現した鉄道ミニチュアレイアウトが展示されていて、時折ミニチュアのガチャコンが走るんですが…
…これもねぇ、同じアルプラの6階にある巨大Nゲージ見てた方が満足できるんでねぇ……。見るのタダだし。
↑「ライブリースペース和(なごみ)」(アルプラザ彦根店6F)
なんでも、このNゲージ、西日本最大を誇るスゴイ鉄道レイアウトらしいです。
9㎜と16.5㎜のレールがそれぞれ10本ぐらい通っていて、町や港のミニチュアや駅構内に停車させている列車も細かいところまでしっかり作りこんであるし、ミニチュアの列車が常時10編成以上走っていて、16両編成もの長い500系のぞみ(私が一番好きなデザインの新幹線だ!)が急なカーブをきれいな弧を描いて走行していくのは見ていて感動するし、何より30畳ぐらいスペースにこれらが作られているというのが圧巻。子どもたちも大いに喜んで眺めておりますよ。
20畳の一角に作られている小規模のNゲージ(観覧有料)では分が悪すぎるわ。
…でも、そのガチャコンNゲージ。
線路脇にある畑の肥溜めまで作って、しかもきれいに“汚し”をかけ、ミニチュアの農機具を揃えて忠実に再現していたのには、舌を巻かされた。
おそるべし、制作者・県立大学院生…。