今日漫研の部室行ったら、みんなが暇潰しに
『チェンジ!真ゲッターロボ 世界最後の日』観てました。
ツッコミどころが多すぎて、みなさん大笑い。
(特に、セリフがまるで噛み合わずに進むところが)
しかし、ある人が言うに、
『ゲッター』には「熱さ」があるから、変なところがあっても楽しめるそうです。
そして一言…
「ロボットモノで“いい作品”作ろうとしたら、厳密な考証を元にしていくやり方か、“熱さ”で理屈をねじ伏せるやり方の二つしかないんですよねぇ。
だから『ガンダムSEED』もこのぐらい“熱く”したら、考証いい加減で支離滅裂なあのストーリーでも気にせずに済むかもしれないのに、“冷静”にやろうとするからダメダメなんだよな~」
その言葉に皆さんすごく同意されてましたが、私は何も言わず…
一応正しいとは思うんですが、それをはっきり認めちゃうと
平成『ゴジラ』シリーズを
抹殺しなくてはならなくなるんで!
だってアレ考証何一つやってないし、
そのくせリアリティ持たそうとして“冷静”な話の進め方してるから“熱さ”皆無だし、
おまけに、
話の抑揚なくて面白みゼロのガキ向け(否子供向け)ムービーときてるから…(鬱
それでも私は好きなんですよ、あの冷静な話運びがッ!
リアリティの意味をは履き違えてるとしても!
…そうなんですよねぇ。
平成『ゴジラ』シリーズって、
多くのゴジラファンからこの履き違えを思いっきり非難されてるんですよねぇ…
私なんかじゃとてもフォローしきれないぐらいに…
それで熱心なファンの怒りを買いに買いまくってるんで、平成『ゴジラ』は
『ゴジラ』シリーズの歴史からは「なかったこと」にされてますから(泣
そう、平成『ゴジラ』は黒歴史…
そして黒歴史といえば『ガンダム』…
さらに『ガンダム』といえば、最近よくテレビのCMに出てくるようになった作品があります。
『機動新世紀ガンダムX』
『ガンダム』シリーズ(最新作『SEEDデスティニー』含む)の中で
唯一DVD化されていなかった今作がこのたびDVD化されたということで、
バンダイビデオのCMでバンバン流されてるんですよ。
この作品、結構不幸な道筋辿ってます。
現在放送中の『SEED』はちびっ子層と女性層で絶大な人気を誇り、プラモも売れて商業的に成功しまくってますが、『X』の人気は全体的にパッとせず、商業的には完全に失敗したため、ファースト『ガンダム』よりも早く打ち切られてますから…
それに『SEED』はガンダムファンには黒歴史にされていますが、もうそういうレベルを超えて批判の対象として何かと注目を浴びまくってるという点では、『X』よりも恵まれてます。
そんな散々な『X』ですが、
個人的には、平成『ガンダム』の中で一番好きな作品なんですよねぇ…
…とか言っても、
全編通して熱狂的に視聴していたと言うわけではなく
最終10話ぐらいしか観てませんが…(汗)
…というより、
『G』も『W』も『ターンA』も10話ぐらいしか観てないんで
この状態で比較するって方がどうかしてますが…(汗)
でも、
『G』も『W』も『ターンA』もみんな数話おきに観てたんで、毎週観続けてた『ガンダム』って『X』が初めてなんですよ。
それぐらい熱中して観てましたね…
そうそう、
ガンプラを生まれて初めて買ったのもこの作品。
「ガンダム ダブルエックス」のプラモが欲しくて堪らなくて、親に泣きついて資金援助してもらいましたから。
(それで組み立てに失敗して、脚をバキッと折ってしまって号泣したわな)
なんでそんな熱中できたんだろうって考えたら、やっぱり主役MSのダブルエックス(DX)を気に入ったからですかねぇ?
当時は『勇者』シリーズと同じノリで『ガンダム』観てましたから、MSに感情移入ができた、と(←オイ
まぁ、何といっても、DXの造形が好みに合っていたのが一番の理由でしょうが。
今でもそうなんですけど、
私って合理的な設定の「機能美」から来る「造形美」には興味がなくって、ただ単に「外見美」だけで物見て好き嫌い決めちゃいますから、
「ツインキャノンかっこええ!!」「黄金色ラジエターかっこええ!!」
みたいな感じで、DXにハマったんだろうと…(汗
そんなんだから、ほとんど同じ形している『SEED』の「フリーダムガンダム」にもちょっと惹かれちゃうんですが…
(でも知り合いに話したら、「砲門二つ付けりゃいいだろ、みたいな安易な発想のフォルムはいかがなものか」とか「あの羽みたいのはありえへん」「壊滅的なセンス」とか散々な評価しか聞かなかったけど…;泣)
でもね、フリーダムはDXほどには惹かれないんですよねぇ…
何でだろうなぁ…って考えてみたら、ちょっと答えっぽいものが思い浮かびました。
アレですよ。
DXには『勇者』系のヒーローロボットに通じる「設定的なカッコよさ」があったからですよ。
『ガンダム』史上最強のMS装備型兵器であろう「サテライトキャノン」。
あの圧倒的な強さは魅力的でした。
“最強”とか“無敵”っていう言葉にはいつの時代でも人の心を惹くものがありますから。
押し寄せる敵を苦もなく振り払っていく姿ってカッコいいし。
スーパーマン然り、ブルース・リー然り、仮面ライダー然り、暴れん坊将軍然り(笑)
しかし、
このDXの“無敵”っぷりは、フリーダムみたいにいつも発揮されるわけではありません。
なぜなら、サテライトキャノンを撃つためには、月基地から送られてくるマイクロウェーブを受け取って、エネルギーをチャージしなければならないから…
つまり、サテライトキャノンは月が出ている時にしか使えない、限定された強さなんです。
しかも、動力源を内蔵してエネルギーを無尽蔵に作りまくるフリーダムとは違って、DXは撃つたびにいちいちマイクロウェーブを受信しなければならないから、常には使えない。
「それのどこが“最強”なんじゃー!?」とツッコまれそうですが、最後の最後に最強っぷりを発揮すればそれはもう最強ってコトなんですよ、Takeとしては。
…というよりも、
月が出ていない間はちょっと性能がいいMSでしかないDXですから、そんなときに敵に襲われたりすると太刀打ちできない場合がある。
そんな時は、敵の攻撃を耐えて耐えて耐えて、ひたすら耐えねばならない。
もうダメかと思えたその瞬間、ようやく見えた月の影!
マイクロウェーブを受信して、サテライトキャノンで一気に敵を薙ぎ払う!
……なんて、フラストレーションを一気に解消してくれる『ウルトラマン』や『水戸黄門』的な戦い方が、Take的にグッとくるんで、こんな戦いを見せてくれるんなら、
「DX最高ーー!!」と叫ぶしかないワケで。
…えーっと、でもこういう流れの戦闘って、私が観ていた範囲の話にあったっけ?(汗)
大概が、気の抜けた炭酸のような戦闘ばっかりしてたような……(笑)
でも、まぁ、最強の兵器積んでても、普段は使用できないし使用しないっていう謙虚さというかサテライトキャノン無し状態の地味さが、何か好きというのもありますしね。
私がここまでDXというMS単体に入れ込むのには、もう一つ理由が…
というのも、『X』で最初にしっかり観た回で、DXとどこぞのチンピラが乗るひ弱そうなMSが市街戦やってまして、そのときのDXといったら、
頭部はもがれるは、腕は引き千切られるは、脚はぶった斬られるは、と
最強MSにあるまじき散々なヤラレよう…
その後も、DXを輸送していた船が撃たれ、主人公たちが何とか脱出できた一方、DXはそのまま船と一緒に沈んで海の藻屑と化すし、
宇宙に出たら強敵とぶち当たって、ちょっとした攻撃受けるたびに各所が次々に破壊されて、徐々に徐々に機能不全に陥っていくなぶり殺し状態になるし、と
「オマエ本当に主役機か!?」と言いたくなるぐらいヒドい扱い受けてたんで、もうそこにどうしようもなく哀愁を感じて肩入れしてしまうんですよ!
しかも、それだけ痛めつけられても、サテライトキャノンを使わずに(使えずに)戦うというガンバリ様…
強さをひけらかさずに努力するそんな姿がいいのです…
…とまぁ、DXのキャラのおいしさを説明する
非常に思考がぶっ飛んでる内容の話(汗)を長々と書いてはきましたが、
Takeが『X』を好きな理由は他にもあって、
もちろん主人公のガロードの一生懸命さとかティファの謎っぽいキャラとかも好きですし、
ジャミル艦長の渋さを良いですよねぇ~。
ウィッツのガンダムエアマスターなんかにも惹かれます。
(ガンダムレオパルドはあんまり好きじゃないけど…)
敵側のフロスト兄弟のガンダムもなかなか。
あと、地球で発生したニュータイプとか、戦争後で荒廃した終末世界的雰囲気のある世界観とか、コロニーの存在があまり知られていないとかいう設定もTake好みの味付けですよ。
…とまぁ、そんなTake風『ガンダムX』談義。
苦情やツッコミはご勘弁(笑)