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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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 『タイバニ』で、ラスボスが仕掛けてきた記憶消去の話で盛り上がっているが、こっちでも記憶消去ネタが登場。ちょっとネタが被った!
 なんだ、このMBSアニメのリンク具合は!?(笑)

 家族崩壊の瞬間という深刻な回想場面を、ラッコとカッパのぬいぐるみで再現して最もコミカルな画面してしまう演出に大爆笑。
 この番組では毎度のこととは言え、どうやったらこんな素っ頓狂な演出プランを考え出せるんだ、と感心してしまう。

 登場直後から異常なストーカーっぷりを発揮して痛い子でしかなかったが、その最終プランである初夜を実演ではなく妄想で行っていて、実行を見事に外していて、それでも熱に魘されながらこれで成功、とかモノローグしている姿になんだか悲しくなってきた。

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 双子の片割れがマミられたー!

 ちなみに、メインキャラが怪物に突然頭をパックリ食い千切られて死亡、というのは『魔法少女まどか☆マギカ』がこれを第3話目でやってかなり話題になったが、『BLOOD-C』は現在6話目…
 やっぱり展開遅くないか…と思ったが、Bパート終盤では、双子のもう片方が村人十数人を道連れにして死亡。
 一転、急展開だ。
 あんまりにもサクサク人を殺すもんだから、グロ規制の光渡しが隠し至るところに不自然に発生して、見にくくって仕方がない。

 寝起きで胸元肌蹴てる小夜とか、触手に襲われちゃう小夜などのエロチックな要素が出てきたけど、売上につながるか甚だ疑問だなぁ…

 今話は特に全体的にレイアウトがかっちりキマってなくて(演出上無駄な空間が至る所に発生していて)、気になった。
 今話の絵コンテである浜名孝行は、経歴の監督作を俯瞰してみると、あっぱぱーな感じではあるけれど(汗)、予算とか制作の遅れとか、はたまた意図した伏線か、他の要因もあるかも。

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Aパート
ネネちゃんお気に入りシールをちゃぶ台の上で残念なことにしてしまって始まる、シールについての失態隠しの話なのに、ちゃぶ台を担ぎまわるのがこの話のテーマになってた気もする。
幼稚園児がちゃぶ台を担いで町中を走り回るというシュールな画ヅラが、なかなか面白かった。

Bパート
雪崩てくる押入れの中身に対策してヘルメット防備して挑むしんちゃんとひまわりに、「失礼ね!」とかツッコミを入れることもなく、雪崩を見切って避けまくる二人に「スゴイ技を身につけやがって」と感心するみさえ。
押入れの中身が雪崩てくるのが大前提になっているこの家、ダメだ(笑)

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なにげなしに『ナニコレ珍百景』を見ていたら、オタクネタが登場。
しかもお題は、『けいおん!』だ。
Nanikore20110810-1.jpgNanikore20110810-2.jpg

…普通の版権グッズならまだしも、半裸になりかけてる少女キャラのグッズを、公衆の面前に晒さないでよ!
そして脈絡なく解説しださないでよ、所有者(56才)! もう私、鏡が見れなくなる(汗)

テレ朝も、多局の番組なのに、アニメの内容までよく紹介したな。
…って、もしや、映画を前にしたネガティブキャンペーンか?(笑)

しかし、これも『トリビアの泉』同様仕方ないのかもしれないけど、珍百景のレベルが下がっていっているというか、単なる奇妙な風景の紹介という当初のコンセプトからどんどん遠ざかっていくなぁ…

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あんだけこの先どーなるのか、というのを盛り上げときながら、アマイモンがアバンであっさりやられたー!

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「爆殺!狙撃!事故続出!恐怖のサバイバルレースに勝て!!」
(原題“GIVE ME LIBERTY OR GIVE ME DEATH”…訳すと、「自由を与えよ、さもなくば死を」)

リー将軍(違)をターボブーストで追い越すキット  無公害の次世代エネルギーエンジンカーによるレース大会の開催中、不可解な事故が続出。主催者からの依頼を受けたナイト財団は、犯人を突き止めるため、マイケルとキットをレースに参加させる…という話。

 この話でナイト2000のエンジンは、無公害の水素エンジンに乗せ換えられる。

 ファンの間では、未来を先取りしたドリームカーというナイト2000のイメージから、「ナイト2000は水素エンジンで動いている」というのが定説になっていて、このエピソードがその説の基になっている模様。
 実際、パイロット版のデボンも「ナイト2000は低公害のエネルギーで動いている」旨の発言をしている。
 ただ、「デボン逮捕!決死の脱獄 迫る巨大トレーラー!橋上の対決(NO BIG THING)」の中では、ナイト2000にガソリンを給油しているシーンがあったりするので、ファンの間では、ナイト2000が水素エンジン常備の車なのか、はたまたこのエピソードの中だけ特殊で、普段はどこにでもあるガソリン車になのか意見が分かれるところ。
 少なくともシーズン3の「恐怖の高圧電流・消えたナイト2000(LOST KNIGHT)」では字幕で「ハイオクの力を見せてやる」(吹き替えは「こっちの加速を見せてやろう」)と言っているので、それまでの間にはエンジンを付け替えているだろうし、なによりナイト2000は時折、リアから低公害カーとは思えないぐらい凄い排気ガス吐く時あるので(笑)、基本ガソリン車なんでしょう。

 狙撃した銃や起爆スイッチが隠す様子もなく無造作に置かれていたのに、真犯人が用意したニセの証拠と疑うことなく、「銃が出てきたゾ。“俺は違う”とか言ってるケド、この人犯人ね。ハイ、連行~」みたいな感じで強引に事件解決判定したり、その後に「前のは勇み足だったが、今度は間違いない!」とさらっと自分の結論が間違ってたのに触れて悪びれる様子なく自信たっぷりにさらに間違った結論を話すなど、この話のデボンは、どこぞの推理マンガのおっちゃんっぽい迷探偵的な言動が光る(笑)

 冒頭でボニーをディナーに誘ったと思ったら、レース前にソーラーカーのドライバーにモーションかけたり、記者のリバティに同乗してもらえずにプリンス兄弟の方に靡かれてガッカリするとか、プレイボーイ的なマイケルが見られる。

 言動が粗暴でリバティに乱暴を働いた挙句犯人に爆殺されてしまうプリンス兄弟は、『ナイトライダー・コンプリートブック』によると、同時期に放送されていた『爆発!デューク』という番組に似たようなキャラクターや車(リー将軍)が出ていて、それをマイケルとキットがターボブーストで飛び越えてしまうとか、このエピソードは『爆発!デューク』へのあてつけもあったよう。

 ターボブーストによる加速が見られる3回目。でも、ジャンプ用途でターボブースト使う時には、この回だけなぜか“ロケットファイヤー”(「重戦車砲撃網大突破」での火炎放射?)のボタン押したらジャンプしてる。
 この回だけスイッチの名前が変わってるのかと思いきや、終盤のジャンプアクションではちゃんとターボブーストのボタン押してジャンプしてる。
 謎だ。
ロケットファイアボタン。今話ではこれを押すとジャンプする… おなじみのターボブースト点火スイッチ

 終盤のリバティとマイケルとキットを交えた漫才は、日本放送版では削られていて、楽しいシーンなのに惜しい。


 「殺しの暗号トパーズの謎!大追跡!ジェット機に飛び乗れ!!」
(原題“THE TOPAZE CONNECTION”…訳すと、「トパーズの繋がり」)

離陸を阻止しようとするマイケルとキット  ロイズという記者が殺害されるが、彼は殺される数日前にナイト財団にある暴露記事の調査協力を依頼していた。“トパーズ”という暗号で呼ばれていたその暴露ネタの対象が犯人と睨んだマイケルは、ロイズの娘のローレンを尋ねるが、彼女はマイケルに非協力的。“トパーズ”についてロイズと一緒に調査していた男もローレンと接触前に殺害され、マイケルとローレンはそれぞれ男が調査していたラスベガスへ飛ぶ。“トパーズ”にアクセスするためには、6ケタのコードが必要だと判明したが、そこには犯人の影もあった…というのが今話の概要。

 日本放送時の予告では、サブタイトルには“大追跡!ジェット機に飛び乗れ!!”とあり、セスナ機内で犯人に捕まるローレン、セスナ機を追うキット、「未確認物体(=キット)が2番滑走路を失踪中!」という興奮気味の管制塔の音声、サンルーフを開けてセスナ機に飛び移ろうとするマイケル、というモンタージュになっていて、ここがクライマックスのバトルシーンかと思わせるワクワクさせる仕様になっていたが…
 本編では、管制塔の音声はローレンに出し抜かれたマイケルがセスナに追いつこうとする情けないシーンで使われたものだし、犯人がジャックしたセスナ機に飛び移るシーンも結局マイケルが落下し救出失敗、クライマックスバトルは別の場所で、という何ともガッカリな詐欺仕様だった(笑)

 ローレンに出し抜かれてラスベガス行きのセスナ機に乗れずじまいになったマイケルが、キットの快速でセスナ機よりも早くラスベガスに到着するというエピソードが見られる。

 誕生日祝いにマイケルとローレンがラスベガスを遊びまわるシーンは、ラスベガスの夜景のカットに、マイケルたちの遊ぶ姿をオーバーラップさせるという演出が古いなと感じるが、『ナイトライダー』ではこの演出は珍しい。

 中盤の、セスナ機に飛び移り後尾翼を破壊しようとするマイケルのアクションシーンは中々の迫力。上記の通り、結局落下して失敗するが。
 ちなみに、かなりどーでもいいことだが、落下してケガしたマイケルを診てくれた医者さんは、デボンの話では「先生が月に一度のラスベガス詣でにいらしていた」と言われ、医者さんは吹き替えでは「月に一度ではない、年に一度だ」と訂正するが、原語では「半年に一度だ(My forays are sami-annual)」となっている。…どう訂正してもカジノ好きなことには変わりないんですが、この医者さん(笑)

 “トパーズ”の暗号の答えが、とある人のスリーサイズ(インチ換算)だったというのは、その人を本当に愛してるから故、という解説だったが、スリーサイズをパスワードにしてるなんてそれとは真逆の、体目当ての下半身的な想像しかできんのですが(汗)

30メートル大ジャンプ
 ラストのアクションシーンでは、30メートルもの幅がある谷を大ジャンプするキット。
 この迫力のカースタントシーンは、よっぽど快心の出来だったのか、「コンピューター泥棒を追え!ナイト2000大追跡ジャンプ!!(NOBODY DOES IT BETTER)」やシーズン3の「恐怖の高電圧 消えたナイト2000(LOST KNIGHT)」でも使われていて印象的だ。
 …同時に、ジャンプの様子をカウル横の低位置に取り付けたカメラで撮影した迫力のショットにチューブ(『ナイトライダー・コンプリートボックス』によるとカメラのケーブルが外れてしまったもの)が映っているのが気になることでも印象的なシーンだが(汗) 


「偽礼大量生産!!平和な町にはびこる組織犯罪」
(原題“A NICE, INDECENT LITTLE TOWN”…訳すと、「とあるステキで、ゲスな町」)

町中をスキーモードで犯人追跡中のキット 大通りをターボブーストで大ジャンプ

 偽札犯オースティンを追って、とある町までやってきたマイケルとキット。その町ではナイト財団が、最も犯罪率の低い町として表彰式を行っているところだった。そこに現れたオースティン。彼は、警察と印刷業者とグルになって、この町で偽札を作っていた。オースティンを追うマイケルは警察に捕まってしまう。

 街の中でナイト2000のカーアクションを行うというのが、すごいスタントだ。
 対向車線から車来ている中をスキーモードで長距離追跡したり、細い路地を二台の車がビュンビュンと走り回ったり、二車線の大通りをターボブーストでオーバージャンプしたりと、大迫力のスタントシーンを堪能できる。
 一か所、ジャンプ台が盛大に見えていて醒める箇所がございますが(笑)
 あと、後半、脱獄したマイケルを探す警察の追跡を撒くために、キットがおばちゃん乗せて町中暴れまわって多数のパトカーを翻弄してるところは楽しい。

 こんなに見応えある話なのに、日本未公開なのが惜しい。
 途中のキットによる刑務所破りが、パイロット版のを丸々使い回しているのが、視聴者に白けられると思ったのかしら?
 それだったら「マイケル連続危機!フリスビーが狙う!猛毒が襲う」もアウトになるな。その理由ではないか…

 ちなみに、キットがマイケルから直に紹介された以外の人物と話すのは今回が初めてのような気がする。
 リフトアップされて捕まってたのを誤魔化して「筋トレしてる最中なんです(Spinning my wheel)」とユーモラスにジョーク飛ばすキットも愉快だ。
 車が勝手に動くことを変に思いながら、キットを捕まえることに頭がいっぱいで、まるで小動物を捕まえる時みたいに知恵を働かせてキットを行動不能にして捕まえた時に誇らしげな警官二人の様子は、コントじみててなんか好き。
 ここら辺のやり取りもちょっと楽しいし、マイケルとキットが双方ピンチになってしまうという緊迫感がある(本国放送順では)初めてのエピソードなので、未公開なのがつくづく惜しいなぁ…

 オースティンという悪役キャラの造形が気になる。
 立場上はただの偽札の運び屋ってだけなのに、態度デカいなぁ~
 警察の人間に協力してもらって匿われてるという破格の待遇に対し「料理がマズイ」などと散々悪態吐きまくり、CIAの人間に睨まれるような行動をするなと仲間から怒られているのに「なるほど。で、酒はどこだ」と反省の色なし、おまけにそのCIAエージェントを殺してしまうという後先考えないにも程がある行動を取り(CIA本局が本腰を入れて潰しにかかってくるに決まってる)、挙句愛想つかした仲間の方に逆に銃を向けて儲け横取りとか、絵に描いたような“自信だけ十分だが致命的に頭の足りない悪役”だなぁ(笑)

筋トレ中(違)のキット キット、マーサおばさんを乗せて警察を翻弄中

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Aパート
 むさえちゃん、今時こんなスパルタリズムが見え隠れするネタを繰り出して大丈夫なんだろうか。

Bパート
 通常枠では珍しくホラーな話でもするのかな、と思いきや、やっぱりギャグだった。
 『クレしん』は時々、マジメにホラーをやるから侮れんのだが、まぁ、そういう場合は事前に告知したりサブタイトル画面から怪しかったりするか。
 種明かしの半分ぐらいが強引な気もするけど。

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水たまりのピラルク

Aパートは原作中期の作品で、このBパートは後期の作品。
リニューアル後はあまり後期の作品扱わない印象だったので、後期作品使ったのなんでかなぁ、と思ったら、最近劇場公開されてる『ピラニア3D』というのがあるので、まさかこれの販促か!?
…なワケないか(汗) そりゃ後期の原作使いたい時もあるわな。

原作は後期ドラの中にあって、好きな作品。
ドラえもんなしでのび太が頑張る前半、本筋と別ラインでスネ夫とジャイアンが繰り広げる天丼ギャグ、ドラえもん登場してからの無双ぶりとアマゾンについての科学的な解説とちょっとしたスペクタクルが魅力的な後半、といろいろ見られて面白い。
しずかちゃんのピンチに、ピラニアがいるというリスクも恐れずにすぐさま助けに行くのび太は、ちょっとポイント高い。
…泳げないことすら忘れてたのだから、ピラニアのことなんかさらに頭になかったのかもしれんが(汗)
今回のアニメ化では、だいぶ端折られて、話の筋が幾分簡略化してたな。
個人的には前後編でも良かったのに、とすら思っているこの原作ですが、今のドラでこのネタを前後編やろうとすると、変な感動要素入れてくるんだろうなぁ。
のび太がショックを受けるとスポットライト演出が入るとか、演出がテンション高め。
(書きかけ)

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 『ナイトライダー』の日本向け販売版DVDの全シリーズ中、このDVDの巻だけ、全話日本未放映!
 第1シーズンがどれだけ勿体ないことになっているか、よく分かる巻だ。
 また、この巻でマイケルたちが扱う案件はすべて依頼が来たもの。それまでの話とか他のシーズンでは、巻き込まれ型とか身内が関わった事件を捜査するものも数多く見られる中が、他からの依頼で困った人々を助けるというナイト財団の本来の機能を発揮している話ばかりで頼もしいのに。
 


「潜入!殺人アカデミー テロリストの野望を砕け」
(原題“A PLUSH RIDE”…訳すと、「豪華な渡航」

発展途上国首脳護衛チームの特訓風景 テキサスの酒場で秘密会議中のマイケル・デボン・ボニー 今回のターボブーストシーン…あれ?リトラクタブルライトの片方が(汗) 

 ナイト財団が関わる、発展途上国の首脳たちを集めた会議に、首脳たちを狙う暗殺者が紛れ込むという情報が入り、暗殺者の潜入が最も疑われる護衛チームの訓練にマイケルも加わり、訓練を受けつつも、暗殺者が誰かの捜査を開始する、という内容。

 なんでナイト財団が主体っぽく第3世界のお偉いさんを呼んでいるのか、ナイト財団の政治的影響力がよー分からんところはある。

 それはともかく、推理要素も強く、訓練を受けるマイケルという図も物珍しさが面白く、犯人発覚後のラストバトルにも迫力があるのに、日本で放送されなかったのは惜しい。
 “虎穴に入らずんば虎児を得ず”の潜入作戦が「決死の替え玉作戦!ナイト2000凶悪武装軍団マル秘計画を暴け!!」と内容が被っているのが日本放送が避けられた理由かなと考えたが、どっちもシーズン1の話だし、この2話前にその話を放送していた本国版の立つ瀬がない(汗)
 それよりも、キットのボケが過ぎるのが日本放送版の障害?
 バッグの中身(に怪しいものがないか)を調べろと言われたら下着の種類とか要らんトコまで調べてしまい、怪しい動きをした人物によってマイケルが危機的になるのに以前言われたことを額面通り受け取って何もしなかったり、「事件の骨格を知りたい」と言われているのに人間の骨の構造の説明を始めたり、いかにもコンピューターっぽい融通の利かないキットのボケっぷりが全開。
 日本放送順だと、とても20話以上マイケルや人間の相手をしていて慣れている風には見えないし、見えるように日本側で編集するのもこれでは骨だろう。
 でも、そこら辺のキットのボケの描写が今話の面白いポイントの一つではあるのだけど。

 途中マイケルが、訓練生についての調査をデボンに中間報告する場面があるのだが、マイケルたちが訓練している様子にボイスオーバーさせて、手紙の内容を読み聞かせているような演出になっているのが、『ナイトライダー』の他の話には見られない珍しい手法。

 暗殺者の正体については、この手の推理モノパターンではお約束とも言える結果になるが、しかしこの結果はズルいというか「捜査意味ないやん!」と思われても仕方ない……というか、私は「真相が手抜きだ!」と思ったぞ(笑)
 しかしこうでもしないと、ラストのバトルが盛り上がらんな。

 発展途上国のお偉いさんが最後ウエスタン・バーでバカ騒ぎして終わり、というのはお偉いさん呼んでそんなオチでいいのだろうか、と不安に思わなくもない(笑)


「大統領暗殺犯を追え!記憶喪失の美女の謎」
(原題“FORGET ME NOT”…訳すと、「私を忘れないで」


記憶喪失のミッキーに話すマイケルと大統領の娘マリー・セレナ 崖上からのターボブーストで駆けつけるキット 最終決戦地でキット馬術に挑戦!?

 中南米の某国からやってくる大統領を暗殺から守ろうとマイケルが捜査していたところ、途中知り合ったミッキーという女性が襲われ記憶喪失になる。マイケルは暗殺者を探しながら、ミッキーの記憶を取り戻そうとする…という話。

 ストーリー的には、「女性が暗殺についての重要な情報を握っていて、記憶喪失を解決しないと暗殺の陰謀を阻止できない」というパターンなのだが、字幕が悪いのか、大統領暗殺の陰謀の話と記憶喪失の話が変にバラバラに進行してる印象を受ける。
 「記憶喪失を解決しないと暗殺計画を阻止できない!」という部分を強調するところがない気がする。

 暗殺阻止を依頼する大統領の娘・マリーエレナと記憶喪失のミッキーの二人を相手してるマイケルは、プレイボーイっぷりがここイチバンだ(笑)
 …おっと、マイケルの学生時代の愛車に嫉妬するキットもいたか(笑)
 初期のプレイボーイっぷりは「爆殺!狙撃!事故続出!恐怖のサバイバルレースに勝て!!」でも見られるが、今回は南部の海辺が舞台になっているので、水着だったり風呂上りでバスタオル姿だったり、肌の露出度の高さが今話のキモ。
 『ナイトライダー・コンプリートブック』の解説によると、世界中で視聴率が一番高かった回とのことであり、どこの国でも男の興味は一緒だなぁ~
 …じゃあ放送しろよ、日本!(笑)
マリー・セレナとマイケル

 露出度もさることながら、転落スレスレの崖道でのチェイス、浜辺でのキットとボートの追跡劇、馬術競技場でのカーアクションと、アクション的にも眼福な回なので、その意味でも未放送なのが惜しい。

 このエピソードのキットのウインチ弱いな。
 「重戦車砲撃網大突破」の時は、回路故障起こしながらも、乗用車牽引できてたのに。(描写はされてなかったけど。)
 あと、恐ろしく高い崖からハデにターボブーストかまして悠々着地してるの見ると、以前の回でカールが死んだのが納得できんなぁ。
 しかも今回、わざわざカールの落下時の映像使い回してるから、余計にだよ!(笑)

 醒める話をすると、序盤のパーティ会場から飛び出していくシーンで、入口に回ったキットのドアが自動で開くが、座席と後部座席の隙間から、ドアを押し出した手がちょこっと出てるのが映っている。


「闇の武器商人を追え!マイケル決死の潜入捜査!」
(原題“HEARTS OF STONE”…訳すと、「石のように冷たい心」 )


黒塗りのトラックと、走行しながらのキット昇降シーンが初登場 シーズン2オープニングでお馴染みのターボシーンはこの話から! またもヘリと対決するマイケルとキット

 原作者でもあるグレン・A・ラーソンと共に共同で製作指揮に当たってたR.A.シナダーがシリーズ途中で亡くなり、このエピソードから、製作指揮にロバート・フォスターが加わっている。
 そして音楽担当者や劇中の小道具などもこの回から変わって、その後の『ナイトライダー』のおなじみになったものも多い。
 そういう重要回なのに、日本放送がないとは惜しい。
 …いや、逆にターニングポイントになっている回は後からだと放送しにくいのか?

 多少の変更点はともかく、お話の方はそれほど他のエピソードから浮いていたり、時系列がおかしく見える部分はないからどうとでもできそうな気もする。
 銃の密輸を行っているギャングを摘発するため、マイケルはギャングに敵対するもう一つの勢力の協力を受け、偽の取引を持ちかけてギャングに近づこうとするが、仲介役のアンジーという女性が取引に使う見せ金を奪ってしまい…という話。
 最終的にギャング同士の抗争になって、マイケルが一方のギャングに肩入れしてるように見えるのが、倫理的に日本放送を敬遠されただろうか?

キットの3連ボイスインジケーター登場シーン  3連パーグラフのキットのボイスインジケーターのお披露目というか変更はこの回から。
 わざわざ「マイケル、新しいボイスインジケーターはどうですか?」というセリフがある。

 これ以前のエピソードでは、キットのメンテナンスおよびF.L.A.G.(ナイト財団実働部隊)の外出時ミーティングに使われる財団トレーラーは、荷台部分が未着色で白く、道路の路肩に止められているところにキットが乗り込んでくる、というものだった。
 このエピソード以降、荷台部分が黒く塗られ、ナイト財団のマークが金色で描かれているものになり、キットの収容・出発も道路を走りながら行う形になっている。

 ギャングへの見せ金に使う資金を、孤児への義援金に回す予算から流用してきたりしていて、財団の金回りもだいぶ苦労が多いんだなと想像させられる回。

マイケルに取引の中止を促すデボン  途中見せ金を奪われるものの、何とか取り返し取引を続けようとするが、実は相手方にマイケルの正体がバレていて翌日の取引が危ないという中、危機を察したデボンがマイケルの泊まるモーテルに忠告にやってくる。
 デボンがストーリー途中でわざわざマイケルのところを訪れて心配してに来るのは珍しい。
 これより前のエピソードでは、大抵トレーラーか財団の事務所で椅子にふんぞり返ってマイケルを待ってるところが多く、外に出てもクライマックスに警察を引き連れて先回りして敵を待ってるとか、実働部隊チームの指揮官なりの行動がほとんど。
 それまでのデボンの行動パターンからはちょっと変わっていて、見せ金奪われたことにあれだけギャーギャー文句言いつつもマイケルの身を案じて自ら足を運ぶのは、マイケルとデボンの関係性がチームとして少し深まっている印象を受ける。
 製作者が変わった影響だろうか。

 でも、このエピソードでは、ラストでジャンプのためのターボブーストを加速用に使うという描写の2回目がある。
 次の「爆殺!狙撃!事故続出!恐怖のサバイバルレースに勝て!!」でもこの描写があるので、頻繁に使う設定にしようとしていたのかもしれない。その後は急加速は「追跡」ボタンに統一されるけど。

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(書きかけ)
 四天王編…
 ベタな盛り上げ方以外ほとんど工夫なしに要素を積み上げてる感じなのだが、それでも面白いなぁ
 面白いというか、好みな展開が連続するというか。

 銀時と次郎吉の墓場での、いろんなもの壊しながらキャラたちが吹っ飛んでバトルしてるシーンを見てたら、ああ、この番組もジャンプアニメだなぁ、と。


 かぶき町のキャラクターたちが総登場する中盤も、盛り上がるんだけど、レイアウトが残念になってた。
 まるで万屋の前の生活道が、4車線道ぐらいの幅になってたり。
 あれだけキャラクター数いると上手いレイアウト作成するのは難しいとは思うけど。

 あと、平賀源外役の青木武が入院中なので、源外じーさんが画面に出ててからくりで圧倒的兵力誇ってるのに、全キャラ中一人全然喋らないという変な画になってて、残念だったなー

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(書きかけ)

 登場人物の皆様が、鼻にかかったような声で喋っているのが、気にかかって気にかかってしょーがない。
 あまりアニメ畑の声優さんではないようだから、アイドルキャラクターらしい演技を要求されるとこういう変な感じになるのかなぁ、などと思ったが、釘宮理恵、アンタもかい!(笑)

 登場人物の皆様、いい感じに頭が弱くいらっしゃる(笑)
 媚び媚びしたキャラや、手堅いというか堅いストーリー運びで、なんか見るのが苦痛になってくるのだけど。

 文句言うなら見なければいい、だって?
 いやぁ、自分の給料の出で弟たちの給食費心配するぐらいのやよいちゃんが心配で目が離せなくてなぁ(←しっかりハマっている人

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 今回はミュージカル仕立てできたかー、と思ったら、絵コンテが、『桜蘭高校ホスト部』で2度にわたりロベルタ学園回=ミュージカル回を担当していた金子伸吾だった。

 ミュージカルパートは、キャラクターがフリップ上に描かれたような紙人形みたいな半3Dなってて、手の込んだ作画処理をしている。
 そのせいか、ほかの作画部分がだいぶ簡略化されてたけど。

 日本というかアニメでは、ミュージカルは「なんで急に歌いだすの?」「話に進展あるなら普通に進行してよ」などという感じで、あまり理解されにくいのだけど、今話は基本的にミュージカルは妄想パートのみの存在にすることで、ミュージカルの演出を分かりやすくしている。
 ただし、一度だけそのルールを破っていて、苹果が虫に驚いて抱きつくというのを自作自演をしたが失敗して藪蛇を突いてしまう、という重要なところだけ、ミュージカル内で起こったことが現実の出来事になっている。
 妄想部分だけでしかミュージカルできないことに、演出家が我慢できなかったのかな…?

 現実と妄想を分けて描写しても、それでもやはりミュージカル部分が難しいという感想があるかもしれないけど、ただし今話は、ペンギンたちの奇行を見ているだけでもかなり楽しい回である。

 池で溺れて沈んでいく苹果にペンギンが近づいていくシーンは、まあペンギンたちの立ち位置的に苹果を素直に助けるということはないだろうとは思っていたけど、本来見えないはずのペンギンが死の淵で苹果に見えて、登場人物の立ち位置が変わる契機になるのかなー、ぐらいには思っていたら、なーんにもせずに、魚だけキャッチして即リターンですよ!
 シナリオ展開にまるで貢献してないよ、ペンギンども!(笑)
 ベタベタなギャグではあったけど、かなり思い切ってやってたので、思わず笑ってしまった。

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 延々と続いていた日常描写。
 しかし、変わらずに続く日常こそが異常だった!

 …これ、この番組の4話でやるの、遅くない?

 少なくとも現段階から見たら、2話と3話を何とかして一緒に纏めてた方が、序盤のシリーズ構成はテンポが付いて良い気がするんだけど。

 2話は、退屈すぎる日常描写→日常から乖離した怪異事件・戦闘、と1話の焼き直しみたいなもんだし、3話もAパートはほぼ一緒。 日常側のパン屋の御主人が怪異事件に巻き込まれて惨殺された場面で何もしない・何も思わない小夜の異常性、喋る怪異の登場、ということで3話Bパートでようやく少し動きが出てきた。
 続く日常の異常性を出すためには、その“続く日常”を強調するために繰り返し描写することも大事だけど、上の2話・3話の流れだけ見てたら、二つを纏めても、日常を重ねて描写しつつ、話に動きを付けて興味を惹かせる流れを作るのはできるのでは、と思ったりする。

 1話冒頭から続く、よく分からないモノローグ、誰が誰に向かって何を言わんとしているのか、あまりはっきりしてなかったが、今の話が前日譚であって、モノローグ部分はその前日譚を踏まえて後日振り返って小夜に言ってる感じなのが描写された。

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クリックで公式ホームページを別枠表示 1話アバンの、水彩画チックなボヤけた影の付け方をした特殊な仕上げと、PUFFYの歌と「みんなのうた」チックな簡略の行き過ぎた記号アートなアニメーションで、最初「NHKアニメ!?」と思ったりした(笑)

 松ケン・芦田愛菜主演で実写映画が公開されるのに合わせて、『ハチミツとクローバー』・『のだめカンタービレ』みたく宣伝兼ねてアニメ版も放送しよう、という企画で作られたであろう、実にフジテレビ・ノイタミナ的発信なアニメ。
 ちなみに、関西は「ノイタミナ」という枠ではなく、「アニメわ~く」という枠名称になっている。

 制作しているのはプロダクションI.G.で、日常ドラマ系アニメをI.G.が手掛けるのは意外な気がする。
 …って、調べてみたら、『君も届け』もここでしたね(汗)

 爺さんの隠し子という身寄りのない幼女を、冴えない30歳独身男性が引き取って、慣れない子育てに奮闘するという、よくある設定の疑似家族モノ。

 「爺さんの隠し子」の衝撃性以外は、物語の前提設定はよくある感じなのだが、よくある設定というには中身がちょっと異質な気がする。
 子育て奮闘モノに、というか、この手の日常リアクションが大事な作品には当然あるべきであろう“衝突”がない。

 たとえば、育てる側の方が、子育てを甘く考えていて失敗したり、「この子は一体何を考えているんだ、さっぱり分からない!」とか子に理不尽な怒りを覚えたり、仕事と子育てどっちを優先させるのか悩む場面に突き当たったり、子どもの方は「(おじさんは、私のこと分かってくれない)」みたいな事を言う…いや言葉には出さずに行動だけなんか変になっていたり、とか…
 登場人物同士の考えや思いのズレ、理想と現状のズレが発生して、そのズレの不満を他の人にぶちまけて“衝突”したり、葛藤の末打破しようと突き進んでいく“衝突”が起こってドラマが進んでいく、というのが普通のTVドラマとかの作劇だと思うが、この作品にはそれがない。

 りんが悩んでいる理由をすぐに察して解決したり、仕事もほとんど迷いなくスパッと変えたり、あるいは、葬式の場で親類に無下にされても不満を発露させることなかったり、託児所でも不満を感じなかったり…
 大吉もりんもいい子すぎます。

 とはいえ、この作品見てる分には、それがとっても心地よかったりするんですが。
 1話終盤~2話前半の、年下の叔母さんネタを活かしたやり取りはちょっと好み。

 現実的かどうかで言ったら、葬式でやたら暴れまくってたウザい親類の麗菜とか、「りんちゃん、それ壊さないでね。バイバーイ」と仲良さげながら自分の都合を押し付けて帰ってく託児所の子みたいに、我を目一杯主張する子どもの方が、現実的。
 劇中にそういう人物が的確に描かれているということは、制作側に描く能力がないのではなく、メイン二人のキャラクター設計をわざわざそういう風にしているということで、ここら辺突いても詮無いことではある。

 3話目で、りんの本当の母親の情報が入ってきて、ようやく衝突要素が発生してきた感じではある。

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「激闘!善と悪2台のナイト2000」
(原題“TRUST DOESN'T RUST”…訳すと、「絆は傷つかない」

ボニーを攫ったKARRを追うマイケル・KITT レーザーの照準をつけるボニーとマイケル
 この話はいわゆる“ニセ主人公モノ”
 『ウルトラマン』とか『仮面ライダー』でよく見られる、悪人がヒーローと同じ力で対抗すべく・あるいはヒーローを陥れるために、そっくりのニセモノを作って戦わせたり悪事を働かせたりするヤツだ。
 ニセモノの方は、体のどこかが不自然に尖っていたり色違いだったりして、視聴者には判別が簡単だったりするのも、お約束。
 
 『ナイトライダー』の場合、主人公マイケルのニセモノが現れる話も後々あるのだが、今話はキットのニセモノ。
 俳優のニセモノが存在するというのを撮るのは結構手間がいるが、キットの場合、被写体が車だから、そこら辺簡単。
 『ナイトライダー・コンプリートボックス』を読んでみると、初期はキットの撮影用に使う改造トランザムの台数が少なかったというが、それでも3台はあったというから、ここから「予備車あるんだから、コイツを利用できる話でも作ろう」というアイデアが出てくるのは、当然のコトなのかもしれない。
 ニセモノが出てくる話というのは、どういう作品でも大概面白く仕上がってきて、『ナイトライダー』でも例外ではないので、日本放送版で2時間スペシャル以外に日曜洋画劇場版の作品として選ばれたのも納得というもの。

 ここで登場するキットのニセモノの名はカール。
 キットより先に制作されキットと同等の能力を持つが、自己防衛を優先させるプログラムが災いし凶暴で手が付けられなかったので、博物館に廃棄されていたのが、コソ泥たちの手違いで蘇ってしまった、という設定だ。
 『ナイトライダー』ファンの間でも、コイツの人気は高い。
 ちなみに、キットが"Knight Industry Two Thousand(ナイト産業社製2000版)"の略なのに対し、カールは"Knight Automated Roving Robot(ナイト社製自動行動マシン)"の略だ。

 この話のカールは、“悪のナイト2000”というより、無邪気な暴れん坊のような感じ。
 もっというと、アホの子っぽい(笑)
 ただのスピーカー付人形を勝手に敵認定して、体当たりでぶっ壊して「フハハ、原始的な機械め」と勝ち誇るとか、よく知りもしなかったブタ箱の意味を性急に理解して「それイヤ」と一目散に逃亡とか、サーキットの修理について駄々こねるとか、ラストもいくらでも避けようがあるのに正面衝突の危機にわざわざ危ない崖方向に向かって避けていくとか、頭のネジが一本抜けているというか、電子頭脳の回路がどこか抜けてる気がする。
 ちなみに、カール再登場の「悪魔のナイト2000カールまたまた出現!復讐の空中大勝負!!」では、カールが悪知恵で一般人を悪事に唆していて、副題どおりの悪魔っぷりを披露してくれている。
 そして、そっちの話は「キットが悪意を持ったらどうなるか」というシミュレーション・エピソードになっているのだが、今話は「キットを悪人が使ったらどうなるか」というIFを膨らました部分がメインである。
 実際ナイト2000を悪用したら、ガワが硬いからどんな壁もブチ抜くし防御最強、悪路や袋小路もジャンプで飛び越すし、しかもA.I.搭載してるから労せず手数が一つ増えたような形になって、お手軽に犯罪し放題だからなぁ
 そして、悪事に利用する方も、最初は小金目的の小さな欲望を叶えていたのが、悪事の規模がどんどん肥大化していって、遂には仲間割れ、そしてカールに裏切られて破滅、とこれまたこの手のお話のお約束を行っている。

 ニセモノが登場する回では「これが無いと意味ないだろ」という、ニセモノの悪行についてホンモノの方が疑われたり被害受けたりとばっちりを食うシチュエーションは、この話の中でもちゃんとある。
 ただし、CM明けでいつの間にか容疑晴れててそれ以後「このままじゃ、またオレたちの方が疑われちまう」みたいな話題やシチュエーションにならないので、エピソードのつっこみ具合として物足りない感じではあるけど。
 警官に「ニセモノと区別するために、色を塗り替えては」とアドバイスされてるけど、キット自身が「私はこの黒が気に入っているのです。」と発言。やはり黒のボディカラーには強い思い入れがあるようだ。
 ちなみにカールは、再登場回ではツートーンカラーに塗り分けているので、ボディカラーについては頓着していない模様。

 キットとカールの決着は、切り札として取り付けられたレーザーが決定打にならなかったせいで、ある意味煮え切らない形に終わっている感じ。
 キットが正面衝突コースにいるのが前から分かっているのに、直前で避けようとしてハンドル操作誤ったら崖から落ちてドカーンで終了、って、「同等の力を持っているせいでキットでも倒せない敵との対決」というテーマの話にしては、直接のガチンコ勝負なしの結果なんて安易すぎませんかね?
 分子結合核を持っているナイト2000が崖から落ちた程度でぶっ壊れた挙句爆発するのかというところもあるし。(実際、2年後大した損傷もなく復活する。)
 まぁ、機械である己を信じるカールと、人を信じる(人が運転する)キットとの対決の決着を寓意的に付けるとすると、これがベターなアイデアなのかもしれないが。
キットとカールの最終激突。こんだけ道広いのに、カールは崖の方に避ける

 本国放送順では、ボニーが実働面で活躍する初めてのエピソードと言っていい。
 途中さらわれて囚われのヒロイン的な形になるし、カールとの対決時もキットから降りることなくマイケルと共に立ち向かうし、カールを討った後は吊り橋効果で危うく(笑)マイケルといい仲になりかけてしまう(ま、3秒程度ね;笑)

 

★本国放送版&原語と日本放送版&吹き替えの違い

 本国順ではこのエピソードで初めてキットがレーザー兵器を搭載するが、日本放送版では先にシーズン2の初回スペシャルを放送してしまっていて、そこですでにレーザーを使ってしまっているので、吹き替えは「レーザーを以前よりパワーアップさせた」としてある。
 この後のシーンで、ボニーから「レーザーは2発しか撃てない」と注釈が入るが、日本放送版ではカットされていて、カールに対して2発目のレーザーを撃った後、「今のが最後のレーザー!」とボニーのセリフを入れて説明する流れになっている。

 日本放送版見慣れた人にとっては、キットのボイスインジケーターというと3連パーグラフであり、カールがそれのアレンジバージョンみたいな感じになっているが、実は、3連パーグラフのボイスインジケーターは本国版ではカールのものの方が先。この時分のキットのボイスインジケーターは、まだ赤の四角ランプがパカパカ光るタイプのものだった。意外とカールの方がおしゃれなデザイン。
 …の割に、カールのボイスインジケーターが映るカットは、ボイスインジケーターの部分だけ作って、テーブルの上にそれだけをちょこんと置いて撮影した「もうちょっとリキ入れて作れや」と言いたくなるレベルのものだが(汗)
KARRのボイスインジケーター。KITTのセットと入れ替える予定だったんだろうけど… (比較)EP11までのKITTのボイスインジケーター

 日本放送版では、「重戦車砲撃網大突破」の話から直結しているので、冒頭のキットがマイケルの女性遍歴について語るシーンには、ロビン・ラッド中尉の名前がアフレコで足されている。
 そして原語では、マイケルが「(複数の女性とのお付き合いは)友達の輪を広げてるの」と言ったことにキットが「友達なら私がいるから十分でしょ」と反応していてキットが意地らしくて愛らしい感じなのだが、日本語アフレコでは「じゃあどうしてその友達同士で(痴話)ケンカになるんですかね?」と意地悪く答えていて可笑しい。
 そーいえば、「重戦車砲撃網大突破」ラストも、原語では、巻き込まれ型の事件介入で使ったお金を経費として認めてくれとマイケルが嘆願するシーンだったのに、日本語アフレコではデボンがマイケルをナイト博物館視察に引っ張っていく内容にアレンジされていたなぁ。

 そしてラストのキットのセリフ。字幕では、(同類が居なくなっても)「天涯孤独、それが私の運命」と現状を肯定して話が終わるのだが、吹き替えは「本当を言えばマイケル、すごく寂しい気分です」と一歩進んだ解釈でアフレコしている。
 



「決死の替え玉作戦!ナイト2000凶悪武装軍団マル秘計画を暴け!! 」
(原題“INSIDE OUT”…訳すと、「反転」

キンケード大佐とマイケル リンダとマイケル
 なかなか証拠を掴ませないキンケード大佐率いる犯罪シンジケート集団に、その組織に雇われた人間・デューガンだと偽ったマイケルが潜入、突破口を掴もうとする話。
 副題の英語原題は「INSIDE OUT」は「さかさま」という意味だが、今話の趣旨をよく踏まえているサブタイトルだと思う。
 マイケルがデューガンと入れ替わるし、マイケルが探っていた大佐の目論見も途中で別のものと入れ替えだと判明し、そもそも大佐の行動を阻止するために動いていたのに終盤は大佐の行動の手助けをしなければならない羽目になり、ラスト刑務所で外から来るを待っていたデボンは内側に入ってきたキットとトラックを見て…という感じで、逆転逆転の話だ。

 全体的なお話に、あまり厚みはない感じ。
 細かい部分を抜かすと、犯罪組織に潜入してその犯罪を実行する、というのが大筋になっていて、あまり大きな紆余曲折がないものだから。
 ただ、大筋がシンプルであるがゆえに、枝葉の逆転逆転の話が面白く栄える。

 冒頭暴走中のキットを制止しようとしてターボブーストで逃げ切られた警官が、中盤にも出てきて、キットと繰り広げるコントが笑える。
 事故渋滞の迂回路を、無人カーであるキットに懇切丁寧に説明して、警官「運転には気を付けて」―キット「ええ、いつも心がけています」とまで言った・言わせたところで気付いて、他の警官に運転手の顔を見たかと聞かれたところ、「もちろん!……って、アレ?」となってしまうのが、あまりにも滑稽。
 ちなみにこの警官、冒頭でも、ターボブーストに驚く他の警官の「一体何なんだあの車?」という呟きに、「ポンティアック(車種名)」とマジメにそのまま答えて、トボけた味を出している。(吹き替えではポンティアックのセリフ部分は「化け物だ」と素直な感想になっている)

 マイケルが大佐の部屋に侵入する際のキットの監視モニターが、ファミコン以前のコンピューターゲーム並みの単純グラフィック(初代パックマン以下か?)で表示されていて、時代を感じさせるが、『ナイトライダー』見てた当時の我が家には、テレビゲームというかコンピューターがPC8800という、今じゃ骨董品クラスの処理能力の低いものぐらいしかなくて、それで遊んでいたのと同じようなグラフィックが映るものだから、個人的にこのシーンには親近感とちょっとした興奮を覚える(笑)

 キットが外部に連絡しようと屋敷を脱出するために、門の監視施設の電子装置発火させて門番の気を逸らすのだが、目論見通り火事の消火に門番が注目してキットは脱出に成功…
 …はいいとして、なかなか火が消えなくて大火事になりかけてるのに、自分で消せない火が出たら誰か他の奴に知らせろよ、門番!(笑)


★本国放送版&原語と日本放送版&吹き替えの違い

 
 ターボブースト並みに多用される機能であるマイクロジャマー(電子装置操作電波)だが、本国放送版ではこの話で初めて搭載される新機能。
 しかし、日本放送版では放送順いじってきたせいで今まで散々使ってきた機能ということになっている。
 にも拘らず、マイクロジャマーを新しい機能として取り付けたという説明がそのままアフレコされている。

 このシーンのボニーが、マイケルの怪我よりもキットのメンテナンスを心配していて、さっくりヒドい。
 あと、キットよりもドライバーに改良の余地ありと評するトコも扱いのヒドい部類だが、マイケルも自虐的にそのセリフをハモってるから、表面上はまだマシか。
マイケル・ボニー「「(改善点は)ハンドルを握るドライバー」」

 この扱いを受けてマイケルが「(ボニーの)つなぎの中身はロボットなんじゃないの?」と皮肉るのだが、キットがそれを受けて「中身はロボットじゃありませんね、身長は~」とスリーサイズ含む等々の身体データ解析を行ったところ、マイケルに止められるのだが…
 日本放送版ではマイケルが「覗きはよせ」と言って、キットが「はぁーい」とおチャラけた返答するので、キットがおふざけをしたという感じになっている(ちなみにここの野島昭生の演技は、キットを抱きしめたいほどカワイイ(笑))
 一方原語は、マイケルが「Shut up(黙れ)」と制してキット無言でシーンが終わるので、ここら辺のやり取りがキットのマジのボケだと分かる。
 初期のキットって、いかにもコンピューターという感じの、融通の利かないやり取りとかボケが多いからなぁ~

 そして、キンケード大佐の屋敷に入る際のキットの反応も、字幕と吹き替えで違う。
 原語では(マイケルがヤバくなった場合自分もヤバくなるのがヤなので)ここに駐車してはどう?」マイケル「ダメ」キット「やっぱり」という案外薄情なやり取りになってるが、吹き替えは「私を置き去りにはしないですよね?」マイケル「するもんか」キット「良かった」と絆を重視したアフレコに替えられている。

 日本放送版では、デューガンがキンケードの屋敷に辿り着いて捕まるまでの一切の描写がカットされている。
 キンケード大佐がどうやってどのタイミングで本物のデューガンにあったのか、本国版の方が分かりやすいといえるが、途中のデューガン逃亡のシーンは日本版でもカットされていないから結末は予想できるし、デューガン登場時の衝撃が出るから日本版でも私は好きだな。

 


「消えた証人を探せ!爆走ナイト2000波止場の大激突!!」
(原題“THE FINAL VERDICT”…訳すと、「最終評決」

マーティを説得中のマイケル サンフランシスコの坂道でターボブースト! そして後輪着地!
 無実の殺人罪を着せられた友人を救うため、マイケルが友人のアリバイを証言してくれる男を探すのだが、その男・会計士マーティは、ファルコン社の裏帳簿制作の関わる事件で警察・社長一派双方から追われていた…という話。

 こういう筋の話なら、マイケルは警察・社長一派を振り切って、接触困難なマーティを探し出すと同時に、友人の殺人事件の謎も追わなければならない、というハードタスクが課せられて物語は慌ただしく複雑に進行しそうなものだが、友人の殺人事件の件は、エンディング前の最終パートで「真犯人も見つかって良かった」とセリフ一言で済まされてしまう肩すかしぶり。
 最初っからマーティを目指すようなシナリオしとけばいいのに、と強く思うが、ここで女性キャラ出しとかないと、この話ヒロイン居なくなっちゃうから(笑)

 ヒロインいなくても、ヒロイン級にか弱いマーティの描写でこの話は結構持つけどさ。
 警察・社長一派・マイケルの3勢力に追われてビクビクのマーティが哀れだ。特に後半に自宅に帰ろうとするところ。 

 この話で、キットとの通信機付き腕時計のコムリンクが初めて壊れる描写があるのだが、キットと連絡取れなくてマイケルたちが更なる厄介な状況に陥るのかと思いきや、キットが自己判断で動いてさしたる困難もなく状況解決するし、最終的にオチの腕相撲ネタに使われる程度だったのが拍子抜け。

 ラスト5分近くは延々とカーチェイスで、坂道の多いサンフランシスコでの立体的なチェイスを堪能できる。


 本国版ではこの話でキットに似顔絵機能が追加されているが、この機能も日本版では散々出てきた機能。
 なので、日本語版アフレコでは、似顔絵機能の解像度がアップしたということになっている。

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