原作未読、アニメだけ見ているクチだけど、好みのキャラクター設定とストーリーラインだな。
根は優しいのに他人に対して悪態ばかり吐いてしまう凜々蝶と、そんな凜々蝶に絶対服従とばかりに異常に丁寧に付き従う御狐神のコンビの立ち位置がいい。
ちょこちょこと笑わせてくれるギャグが入っているのも好感。反ノ塚は重宝できるギャグ要員だなぁ~
問題は、演出がもっさりしすぎているのでは…というところ。
主人公・凜々蝶の心情を時間をかけて丁寧に描いているという風にも捉えられるけど、ちょいと時間かけすぎというか、演出のテンポが悪いような…
ギャグシーンでは短いテンポで応酬してきてくれたらもっと笑えるのに、と思えるところ多数なので。まぁ好みの問題かもしれませんがね。
ちなみに、頭身の低いSDキャラ状態も出てくるが、背景絵がリアル調のままで進む(SDキャラ登場シーンだともっと簡略化した背景になることが定石)ので、すごく違和感があったりする。
以前『謎解きはディナーの後で』の感想で、「そんなSP職も兼務してるような執事はいねぇよ!」と書いたが、本作のSP…もといシークレットサービス(SS)は執事職を兼務してるようなハイブリッド業務だな。
まぁ、具体的に仕事ぶりを描写されているのが、「僕はあなたの犬になりたい」とか真顔で言ってくる御狐神なので、この人だけ世話焼きで特別なのかもしれんが。
そして、第二話で披露されたEDアニメーションに大爆笑。
御狐神がストーカーすぎる! そしてお似合いすぎる!(笑)
視聴していた途中の家族の意見
「不穏な雰囲気はあるけど、放送時間半分すぎても事件らしい事件が起こらないし、怪しい伏線いっぱい残ってて、どうオチをつける気なんやろう!?」
↓
オチ
「花の里、新装開店」
(ネタバレ防止反転)
ええええええええええええええええええええっーーーーーー!!!!!
ついてない女・月本幸子(演・鈴木杏樹)シリーズ第3弾。
まさかの結末に「ア然喰らっちゃうなぁ~、もう」ってな感じです。
脚本はもちろん古沢良太。
何をやっても不幸続きの人生な月本幸子は、出所後に次から次に舞い込んでくる幸運の数々を不振がり、さらには誰かに尾行され「狙われているのでは…」と危機感を覚えて特命係に相談するのだが、そんな幸子に訪れた最大の不幸……それはこのタイミングで、頼りの杉下右京がスランプに陥っていたことだった!
古沢脚本回につきものの、杉下右京の設定いじり。
「Season4-8話.監禁」で中学生の頃から天才推理家と判明、「S4-16.天才の系譜」で姪が登場、「S4-19.ついてない女」で驚異のメール早打ちテクニック披露、「S5-7.剣聖」で剣道が名人級、「S5-11.バベルの塔」で手話をマスター済、「S7-15.密愛」でフランス文学が苦手と判明し、「S8-18.右京、風邪をひく」では人並みに風邪をひくことが明らかになるなど、古沢脚本回には右京のバックボーンが増えたり、意外な一面を引き出したりすることが多くある。
そして今回は、あれだけ鋭い杉下右京が目の前の重大な事件のヒントにいまいちピンと来ず流してしまう、という“スランプ”である。
『相棒シナリオ傑作選』でのコメントでは、「この人はこういう人だ、と決めつけて話を作ることがないようにしている」旨の発言があり、このスタンスが古沢脚本回での右京の設定いじりに繋がっているのだと思う。
そして私は、定型化されている主役の設定を弄る話が面白くならなくてどうする、と思っている人なので、そういう意味でお得な回であった。
あと、前々から神戸クンのキャラとしてのフックのなさというか、普通さが気になっている私ですが、右京が異常になってた今回は、その普通さが輝く、貴重なツッコミ役になってたなぁ~
右京スランプは、あくまで物語のサブ的な要素だが、主軸となる月本幸子の話も起点が面白くできている。
ついてない女・月本幸子がつきまくったらどうなるのか、という反転の発想が面白い。
「私がこんなにつきまくるなんて、おかしい! 陰謀だ! 事件だ!」と、ハナから幸運を信じない、不幸体質である身を信じて疑わない幸子が、可笑しいやら哀しいやら。
最後まで見てしまうと主軸の事件の構造はかなり簡単なものだが、そこにスランプ状態の右京を持ってくることで、事件がすんなり解決という方向に行かずに複雑化してくるというのは、なかなか考えられた展開だなぁ。
あと、散々不幸な目にあってきた月本幸子に穏やかな真相・ラストが迎えられたということで、「良かった良かった」というファン心理もあって、簡単な筋でも納得できたり。
そのスランプの原因と解決も今回の話の中で完結していて、まとまりいいし。
ただ、あんまり事件と関係なく犬と戯れて「そうですか~、君の名前はタッキーっていうんですか~」と一オクターブ高い声で喋りかけて、幸子に「いえ、ロッキーです」と訂正されてる辺りの右京の様子は、神戸クンの「…もうダメかもしれない」のツッコミが的確で、実際にスランプだろうがそうでなかろうがもうこの人ヤバい、と思えるものになっていたけれど(^^;)
他にも、「ハイ、今日はダークマターだいぶ降り注いでますから、心のバリア解いちゃいましょー」とのたまうなど言動がエキセントリックな教祖、久々に登場したと思ったら登場1分でソッコー幸子にフラれて退場する元・城代金融構成員・田村など、笑える要素満載。
スランプの右京と幸子にあまり面識ない神戸の特命係よりも、幸子に頼りにされた捜一トリオも、ある意味ニヤニヤポイントか。
ただ、特命係と絡まないときの捜一は、かっこ良さげに動いても、ホント、良い結果にならんよねェ(^^;)(ネタバレ防止反転)
そして、ラストに待ち受ける、最大の噴き出しポイント!
やっぱり仕事をフイにしてしまう不幸っぷりを見せた幸子の再就職先が……「花の里の新女将。」(ネタバレ防止反転)
風のウワサでは、たまきさん役の益戸育江(高樹沙耶)が東京から引っ越して撮影に参加できない状況になっている、そのせいで今シリーズでの降板も急だった、という話を聞いていたもので、今回の女将バトンタッチは、(ネタバレ防止反転)個人的にすんなりと受け入れられたなァ~
レギュラーキャラがどんどん少なくなっていく寂しい状況を解消してくれるものだし、役者の都合が悪くてもう回復が期待できないものが復活した(ネタバレ防止反転)ということで、むしろ歓迎。
やっぱり、特命コンビが落ち着いて話ができる気の休まる場所が必要だよねェ~(ネタバレ防止反転)
ついてない女改め、“おっちょこちょいな女”、また登場する際の活躍はいかに…?
…と書いて、ふとワタクシ事を思い出したが、去年もこれぐらいの時期の『相棒』の感想をアップロードした後、半年ぐらいサイト更新を休眠したよな、私(^^;)
イカ娘が歌手になって歌を歌ってる、という体の歌を収録したアルバム。
なので、歌詞の語尾にほとんど「~でゲソ」「~じゃなイカ」が付くという。
初回限定盤は、「これが海への愛じゃなイカ」の歌に乗せたプロモーションビデオ(PV)という体の新アニメーションのDVDを梱包。
どこぞかで聞いた「これが海への愛じゃなイカ」の元気良さが思いのほか、好みに合ってたので、買ってみようと決意。
もちろん初回限定盤を。
PVには、触手立て伏せイカ娘、ネココスイカ娘や巻末描き下ろしコスプレなど、アニメ化されてなかったネタが。
悪を懲らしめる侵略者・イカ娘のイメージクリップ、とその撮影風景、そして映画を撮影・編集・上映するイカ娘ネタ、最後はイカ娘がサビに合わせて歌うダンスシーンから構成されている。
事あるごとにイカ娘の触手攻撃で埋められる早苗を掘り起こしてあげるアレックスかわいい。
全般的に90年代前半以前というか、懐かしいメロディラインが多い感じ。
楽曲のバリエーションがそれほど豊富というわけでもなく、どの歌も夏のイメージに合わせて、アップテンポでハイキーな曲ばかり、ボーっと聞いてるとどのメロディがどの歌のものなのか、時々分からなくなる(^^;)
まぁ、曲調や歌詞をじっくり聞かせる類の歌ではなく、基本的にイカ娘が自分の侵略魂について熱く歌い上げるという体裁のものばかりなので、バリエーションの狭さは問題ないかもしれないが。
金元寿子は早口で歌うの得意だなぁ~
(書きかけ)
「Season5-#10.名探偵登場」に出てきたフィリップ・マーロウ気取りの私立探偵・八木(演・高橋克実)が再登場。
ファンの間では、『相棒』に似つかわしくない軽い性格の思い込み系の味方側キャラということと、意外な有能性で人気というか、再登場が願われてた登場人物なので、実際の再登場は嬉しいところ。
前話の予告で、特命係部屋の右京の椅子にふんぞり返って、神戸に「(私が)あなたの新しい相棒です」と喋りかける、というシーンが流れたので、コミカルなキャラクターのマーロウ八木のことだ、これが登場シーンになるのかと思いきや…
取調室で捜一に取り調べられ終えて「もっといろいろ聞いてくださいよぉ~」とか言ってるシーンで始まってから、直後に上記のシーンに変わったので、意表を突かれた。
物語途中まで右京サンと神戸クンが合流せず、右京・米沢、神戸・八木の変則相棒コンビで行動するので、水谷豊とミッチーのスケジュールが合わずにシナリオ段階で出番調整したのかなとか、要らん想像をしてしまった(^^;)
とある私立探偵が殺された事件で、八木の知り合いのマスターの婚約者が容疑者として上がり、マスターの依頼で婚約者の調査をしていた八木も事情聴取に呼ばれたことで、特命係と八木が事件調査に動き出すという話。
シナリオのそこかしらに散りばめられた数々の伏線を拾い上げて、最後は事件がキレイに解決(後味の良さ悪さはともかく;笑)、という流れは、いつもの『相棒』だが、今回のは伏線も真相もちょっと分かりやすかったかもしれない。
まぁ、軽めに作ってる時の戸田山脚本回のいつもの調子と言えなくもないけれど(^^;)
前の探偵回は、探偵の行動を復習しつつ犯人正体不明の事件の解決策を探るという、ちょっと変わった流れで作られてた気がするので、今回のはスタンダードに徹してるなぁ。
さほど捻ってないシナリオの代わりに、今回は探偵・八木チャンの軽い調子のキャラとか、あんまり物事を深く考えてないだろうマスターの言動とか、軽妙な人物の絡みが楽しい回だった。
長いことやってるドラマだと再登場の際に設定が変わるとかよくある話で、八木チャンも“遠い理想を夢見てるが冴えないおもしろキャラ”という最近の『相棒』に足りない成分を補給しただけで登場意義が終わるのかな(提供画面でもそんな感じで編集したハイライトが流れてたな)、と不安だったが、やっぱり最後はデキるところを見せて終わったな。
八木のキャラクターは前回とさほど変わらなかったが(ハードボイルドな雰囲気醸し出そうという意識が薄かったものの)、それよりもマーロウ探偵事務所の外観とセットが、前回と大きく変わっていることが気になる。
移転した? あれだけツケまみれだった探偵事務所に移転費用あるとは思えないが…
それとも前のところより家賃安いのかな?
いや、ただ単に撮影の都合、ってだけだろうから、設定的には同じ場所という扱いなのだろう。
「探偵と刑事の違いが分かりましたよ。隠しておくべき真実を、時には心に秘めておけるのが探偵。隠しておけないのが刑事、なんですね」と右京に非難めいたセリフを吐いて退場してしまうので、さらなる再登場は難しい?
それから芹沢復活。
撃たれた前回から入院期間相当分の回は登場させないとか、或いは設定テキトーな長期ドラマだとそんなことは考慮せずにまるで撃たれてない体で登場させるとか、やりようはあっただろうが、一応「もう現場復帰していいのか?」とか尋ねられながら普通に仕事してたなァ
そして次回は、月本幸子再登場。
今シーズン、Season6みたいに再登場キャラで押してくるねぇ。映画やるわけでもないのに。
表紙を飾ったが、5巻ぶりに巻最終収録ネタから外れ、本編中の出番も少ない3バカ。
表紙は出番救済か?
10巻でのカラーページ2ページ使った特別版から、また表紙折り返しの位置に登場人物紹介が戻ったが、各キャラの絵が裏表紙で使っていたデフォルメキャラに変更され、さらに清美とニセイカ娘・鮎美が追加。
毎度おなじみ巻頭カラーの描き下ろしネタは、もちろん正月ネタだった。
11巻収録分は、最近の巻数に比べて、オチの弱さが戻ってきた気がするけど、代わりに途中にインパクトがある話、というのは多い気がする。
〆は重視しないで、話の流れの途中の小ネタや紆余曲折で笑わせるという。
イカ娘に異常な愛情向けてるのを清美に気付かれないため早苗があたふたする話なんか、最終的にイカ娘・清美に気付かれることなく無事に帰すところまで描写して「バレなくて良かった~」で終わってしまい、この手の“何かを隠そうとするタイプの話”では(奮闘むなしく最終的にバレてしまう、バレなかったが部屋がメチャクチャになったり代償がある、などの定番オチと比べ)平穏無事に終わりすぎていて物足りないが、イカ娘・清美にバレないように画策し墓穴を掘りながらどんどん消耗していく早苗の様子を見るには楽しい。
イカ娘が話の主軸に関係しない話が最近多かったが、この巻ではイカ娘メイン回多くて満足。
また、イカ娘メインの中にも、サブキャラの話を膨らませていて、バランス良いかもしれない。
悟郎のおかあちゃん来襲回はイカ娘が主軸にほぼ関わらないが、オバタリアン無双のあるあるが笑えるのと、悟郎との親子仲がちょっとほっこりした後の最後のおかあちゃんのセリフ「そんなワケでまた来るでゲソ」悟郎「もう来なくていい(怒」でイカ娘関連させて終わらせているのが良いな、と。
カカシの話も、この巻で唯一と言っていいイカ娘いなくてもいい話だったが、各キャラらしいカカシを見せて3バカで〆るとか、サブキャラの魅力が出てて悪くない。
…そんな中で、渚はいろいろ話を広げられそうなキャラの割に活躍が少なくて、割を食ってる気がするが(汗)
九官鳥の話ぐらいか、今巻での大きな役割は。
イカ娘が少年の空想上の侵略者になりきる最終収録ネタでは、少ない出番で存在感アピールしてたな。
ビニールプールの話とケンケンパの話は、イカ娘主導でネタ展開しつつ各キャラのオチもまとまっていて好きだな。
ビニールプールの話は、鉛筆書きの一コマ追加ネタも、すこし膝叩きたくなる可笑しさで好きだ。
途中の「水着着てきたよー!」時の早苗のパースが多少おかしいのは気になるが(汗)
シンディ監視回の一コマ追加ネタは、7巻ラストで3バカが絶対に破損しないゲーム機作った話を覚えていると余計に可笑しい。
巻末イラストは、触手引っ込め状態で割烹着を着て味噌汁をよそう“田舎のおかんスタイル”イカ娘。
前巻で出てきた引っ込め状態イカ娘が「オバハン臭い」と悪い評判が目立ったのを逆に利用するとは…
(書きかけ)
イカ娘2期のBD第1巻の売り上げが前作比半減という話を聞いた。
1期に比べて面白くない、可愛くない、話の演出が悪い、というような批判も聞くが、原作の時点からして最近はホームコメディ路線で、アニメ1期の路線とは微妙に食い違っているので、仕方ない気も…
3期、厳しいか…
そんな悲しい気分を抱えつつ、見た。
「訓練しなイカ!?」
原作10巻「防犯訓練じゃなイカ?」
ん? これ、イカ娘1期1話じゃないのか? でも、早苗や鮎美がいるし…
…という狙いがよく分かる回。
『イカ娘』初、起承転結の“承”から始まる、時系列を弄った話。
たけるたち小学生組や侵略部、想像上で出てくるアレックスも交えて、全員参加の話になっている。
侵略部は途中でチラ出して、それ以降画面上に現れない、というもったいない登場ではあるが。
しかし侵略部、ちょっとしたユニフォームまで作っちゃって、本格的になってるなぁ…
細かいところだが、子どもたちを海の家から放り出すシーンのパースが狂ってたのが気になった。
今まで磯崎のキャラが掘り下げられてなかったせいで、途中鮎美にちょっかい出すナンパぶりに違和感。
終盤は、イカ娘が想像する、イカ娘の方が侵略されたら、のIF話に。
なぜか“『イカ娘』オブ・ザ・デッド”みたいなゾンビワールドの描写になってたが(笑)
「祭りじゃなイカ!?」
「やっぱり祭りじゃなイカ!?」
原作1巻「祭りじゃなイカ?」8巻「また夏祭りに行かなイカ?」「ケンカしなイカ?」
些細な言い争いを発端としたケンカによるイカ娘と栄子の関係悪化と、その関係修復を描く最終話。
原作がまだまだ続いている中、“ずーっと真夏の地上侵略コメディ”にどうやって最終回を迎えさせるか、それに必要なことは卒なくやっている。
卒なくやっているんだけど…
イカ娘という存在そのものを賭けてしまった1期の最終回が見事すぎて、霞む。
それに、卒なくはやっているけど、所々踏み込みが足らないというか…
殊、栄子に対しては強気で行けるイカ娘と、ちょっとやそっとのことではイカ娘に頭を下げるわけがない栄子が、通常よりも仲が悪い状態に陥り、そこから、キャラの性格に即しながら、解決へ至るまでどう段取りをつけるか…
キャラに即した感じではなく、終盤はちょっと段取りが一足飛びのような印象もある
個人的な好みを言えば、「シリアスすぎるのではないか?」ということ。
初っ端から険悪な状態というのは、この話が今までと違う筋で進めるという演出の意思表示なのだろうけど
田島梢がまさかの再登場。
最終回を呼ぶ女、みたいな扱いになってきたな
やっぱり仲が悪い二人が「フン!」と顔を背けて番組が終わってしまったが、贅沢を言えば、ラストカットの最後で、背けた顔からちょっと視線を相手にやって、ケンカの最中でも互いに相手を気遣っているいるカットを入れてもらえれば、仲がいいほどケンカする二人を強調するようになったのでは? まぁ好みですが。
そーいえば、前話の次回予告では既存シーンを使いまわしてたので、回想シーンでも入れるのかと思ったが、全然そんなことなかったな。
<踊る大捜査線>青島刑事15年の集大成 12年9月公開の最新作でついにファイナル
織田裕二さんが演じる青島刑事が活躍する人気シリーズ「踊る大捜査線」(本広克行監督)が12年9月公開の劇場版4作目「踊る大捜査線 THE FINAL(仮)」で15年の歴史に幕を下ろすことが29日、明らかになった。織田さんは「最後と聞いて寂しい思いもありますが……青島15年の集大成を見せられるよう頑張ります。お楽しみに」と意気込みを語っている。
「踊る大捜査線」は97年1月にフジテレビ系で連続ドラマがスタートし、その後、3本のスペシャルドラマが作られ、98年に1作目の映画「踊る大捜査線THE MOVIE」が公開。03年の2作目「踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」は観客動員1260万人、興行収入173億5000万円という大記録を樹立し、今も邦画(実写映画)の興行収入記録の頂点に君臨し続けている。05年にはスピンオフ作品「交渉人 真下正義」と「容疑者 室井慎次」、10年7月に3作目「踊る大捜査線THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」が公開された。
亀山千広・フジテレビ映画事業局長は、劇場版3作目を製作する段階で3作目と「踊る大捜査線THE FINAL(仮)」で一区切りをつけようとレギュラー出演者にも相談したという。亀山局長は「ファンの皆さんが多くいらっしゃる作品なのでうれしい半面、責任もある。製作者の自分たちでファイナルといっていいのだろうか、という思いもあります」と複雑な心境を明かす一方で、「いろいろなメディアを使ってお祭り的にファイナルを迎えたい」と最終作に向け意気込みを語った。12年の1月中旬にクランクインし、4月下旬にクランクアップ予定。同年9月に全国東宝系で公開される。
まんたんウェブ 12月29日(木)17時54分配信
特に何も思わない自分がいる…
思い返してみて、私が『イカ娘』にハマったのって、イカ娘のキャラクターにあったんだよなぁ、と
凡百の萌えアニメにありがちな、どんな性格をしていても男主人公の好意を得るのに媚びた表情もしくは笑顔・得意顔ばかり見せるキャラクターたちとは一線を画し、侵略するという意図ですごく悪びれた表情も見せたり、多彩な表情や行動を見せてくれるところだった。
今期はそういう悪びれた部分が削ぎ落とされて、萌えに走りすぎてる気がしたが、今話は侵略にこだわっていたり、原点的な部分が多く見れたのが良かったなぁ。
シリーズ構成・横手美智子、副脚本家・國澤真理子、1期監督・水島努、2期監督・山本靖貴に続く、第5の脚本担当・満仲勤のお蔭か?
今話のA・Bパートの脚本・絵コンテ・演出が満仲勤だったが、原作に沿いながら、原作から発展させたオリジナル部分が違和感なく、なおかつ面白かった。
『おおきく振りかぶって』で魅せた演出力を活かした1期10話「野球しなイカ?」や、2期2話「小学校に行かなイカ!?」でもそうだったけど、動きで魅せる部分が大きいオリジナル。
最近の作画力低迷は、この回にリソース回すためだったのかな、と勘繰りたくなるぐらい動いていたなァ~
早苗が催眠術を会得して海の家れもんに困惑をもたらす話。
催眠術にかかったふりをする登場人物の様子を描いて、最後にまったく相手にしないイカ娘にがっかりする早苗を描いて原作は終わりだったが、アニメではイカ娘が催眠術にチャレンジして大成功してしまうオリジナルが追加。
侵略以外のことは何でも卒なくこなしてしまうイカ娘なので、さもありなん、なオリジナル。もちろん3バカの発明品の影響だったが。
原作ラストのコマは、エビで釣られて操られるイカ娘で〆られていたが、アニメでは、催眠術で海の家を操ろうとしたことで千鶴の怒りを買ったイカ娘が言うことを聞かざるをえない状況になり、催眠術というテーマと登場人物の相関関係を上手く使ったオチに。
しかも、お調子者のキャラクターが「もう○○はこりごりだー!」と叫んで終わる定番オチに繋げて、心憎い。
作画の方は、イカ娘の催眠術にかかった渚(サル)・栄子(カラス)が、まぁよく動く。
冒頭、糸に吊るした5円玉でアレックスを陥落しようとする早苗を真横から描いたカットで、5円玉を揺らす手の微妙な動きがリアルに細かく動画されていたところからして、何か作画への力の入れようが違う感じ。(フツーなら、手を固定して5円玉だけを動かすように省力するはず)
南風のおっさんと宇宙人調査チーム3バカトリオがタッグを組んで、3代目ニセイカ娘を作成し、イカ娘と対決する話。
原作ではページの都合上あまり稼働してなかった3代目ニセイカ娘だが、3バカのオーバーテクノロジーがアニメでは遺憾なく発揮されていて、触手攻撃対決・イカ墨攻撃対決など、白熱したイカ娘VSニセイカ娘の対決になった。
いろいろなバトルものでもそうだが、同じ能力を持った者同士が互いに秘技をぶつけ合って拮抗するというシーンは、いいねぇ
今回だと、イカ墨対決↓が
以下のような感じに見えて…
…すみません、完全に私の趣味での選択ですね(笑)
原作ではオート機能付きロボットという感じで無機質な存在であったのに対し、アニメのニセイカ娘は、イカ娘のメンタルを抉る毒舌攻撃を的確に繰り出し、最後に「じゃあな」と言って3バカたちの後に付いて帰っていくなど、A.I.が付いて独立したいちキャラクターみたいな存在になっていたなぁ。
ニセイカ娘というか、メカイカ娘と呼んでもいいような感じ。姿は似ても似つかんがな。
しかし、3バカにすら「メンタルが弱い」と看破されてるイカ娘が哀れだ(笑)
「ふたりきりじゃなイカ!?」
原作4巻「悪じゃなイカ?」9巻「千鶴と2人きりじゃなイカ?」
カンのごみ箱にビンを捨てて、悪事を働いた気分になるイカ娘が、可笑しみがあってカワイイ。
千鶴とおしゃべりして打ち解けたと思ったら、ラストにイカ娘が「人外の割に人間っぽいところがあるね」みたいな発言をして、千鶴の怒りを買うが…
原作では発言に千鶴がしっかりショックを受ける様子を描いたコマがあって、その後怒ったっぽい千鶴がイカ娘を説教部屋に連れ込む、という流れだが、アニメではイカ娘の発言直後、千鶴を背後から撮るアングルのカットに切り替わって「…私、人間なんだけど」とドスの効いた声で来るので、落胆するよりもまず先に怒りが頂点に達した感じ。
原作がまだ千鶴の感情を同情的に描いているのに対して、アニメは最終兵器魔王・千鶴の発動を的確に表現してるな(笑)
EDはメカイカ娘登場。やっぱり動きがキモイ!