とあるUHF系テレビ局の某深夜アニメでの一コマ…
こんな切れ方するキャベツなんてねぇよっ!
…というのは、もう古いネタだな。
深夜アニメは作画崩れがよく起こるから、まぁ仕方あるまい。
…が、キー局のゴールデン背負ってる作品で作画崩れが起きたら、「仕方あるまい」では済まないだろうな。
…じゃあ、今日の『名探偵コナン』はどうしてくれよう(汗)
上記のキャベツや世のヤシガニ作画には比べればまだまだマシだけど、お子様も安心して視聴するにはかなり厳しいレベルじゃないのか?
アニメ草創期に60年代~70年代じゃあないんだから。
…と、細かなところにまで文句を垂れる原作ファンが申しております(汗)
まずは前回の水準↓
若干光彦の顔がバランス崩れてるが、ゲストキャラもしっかり描かれているし、概ね普通。
(この回は、恒例の原作引き延ばし戦略と工夫のないコンテのせいで、演出の方がダメダメだった…)
この顔が今回どれだけ崩れるかというと、この通り↓
目がショボイですな。
人によっては「大丈夫じゃん」と思われるかもしれんが、やっぱりファンにとってはきつい。
瞬間最低作画の寄せ集めではありますが、動きの拙い動画を含めてこのレベルの原画が定期的に襲ってくるから怖い。
犯人のオッサンなんか目が死んでます。線も死んでます。
姿勢もやる気なさげ。
まぁ、『コナン』のキャラデザは記号的過ぎて、厄介な部分が多いので、似せて描くのは難しいんだろうけど。
特に目が点でしか表現されない顔のパーツが簡素な記号でできてるオッサンキャラは、描き分けるのに苦労しそうだが、それにしたってなぁ…
じゃあ、装飾的な顔デザインでいろいろと誤魔化しが効くレギュラーキャラはどうかといえば↓
ああん…、なぁんか違うんだよなぁ…
一段目左、横向きの灰原がペラい。光彦の身体デッサンもなんか変だ。
一段目右、後方男子二名の顔がテキトー。左の光彦と比べれば手抜き加減がよく分かる。
二段目は、とりあえずなんかテキトーにポーズつけときゃいいでしょ、みたいな投げやりな感じがすごく出ててヤだわ。止め絵なのに線もカクカクしてるし。
三段目右、やっぱり体のデッサンが妙。
四段目左、歩いてるシーンだけど、メリーゴーランド型の動画、最早コナンでは恒例の手抜きであります。
四段目右、ロングショットだからって気を抜いちゃダメ。
作画監督の癖でデザインが変更されている、とかならまだいいんだけど、その類のデザインではまずないし、ところどころ顔のバランスの取れてる作画が散見できたりするから、乱れではなく崩れなんだろうな…
…と、主に顔の部分の崩れについて指摘してみましたが、作画ってのは顔だけじゃない。全身のデッサンが描けているかどうかの方が問題でありまして…
…とは言うものの、このアニメ、というかマンガ、バストショット以上のアップサイズしか出ないダメアニメなんだよな(笑)
その中からロング気味のショットを抜き出すと↓
パースがおかしい。
左下の犯人の腕は長さが変。右下の二人はちゃんと床に立てているのか不安になってくる。
コンテも最低ですな。
元太「それによ、そのドア開けたら見つかるんじゃねーか?」
光彦「気付かれずに後ろに回るなんてできませんよ!」
灰原「そうね…私ならわざと妙な音を立てて、つられてノコノコ部屋から出てくるのを凶器を握り締めて舌なめずりしながら待ち伏せるけど…」
歩美「哀ちゃん怖い…」
この量の長ゼリフが延々続くシーンをこのレイアウト一枚で30秒ぐらい引っ張るからなぁ…
原作でもさすがに耐え切れなくて2コマに分けてたというのに。
レイアウトも悪いぞ。ただでさえ登場人物が動かなくて突っ立てるだけ(しかも同じ姿勢で長話)の原作なんだから、画面構成で工夫しなくてどうする。
…とまぁ、内容共々ゴールデンタイムに相応しくないアニメの話でした~