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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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絵コンテ・演出:鎌仲史陽 作画監督:斎藤新明

 おや? 今夜で原作3話分を一気に消火するにしては、端折ることなく随分忠実に再現していて、こんなんで尺が足りるのかなぁ…
 …と思いながら見ていたら、そのままペースが上がることなくAパートが終わり、Bパートになっても話の進展速度が変わらず、これはもしや……いや、そんな変則的な手を使うとは……しかし考えられるのはそれぐらいしかない…といろいろ考えてたのだけれど…

 ああ! やっぱりそうきたかッ!!
 今回の解答編を次回のAパートで終わらせてしまい、Bパートで今回登場した沖矢が絡む事件の導入編を始める、という変則構成!

 原作1話=アニメ15分に対応するという私の持論からいけば、余計なものを足すとか変なところを延ばしてダレるとかのネガティブ要素なく理想的に原作を再現できる手段であり、良い工夫でしょう。
 …が、そうなると、短編エピソードの独立性が損われてしまって、変な感じがする構成になるのだけど。
 前後編と銘打ったエピソードでは、視聴者が長々しいのを嫌って前編を見なくなる傾向にあるから、サブタイトルと構成で視聴者の興味を誤魔化そうという算段?(笑)

 これに合わせて、OPに沖矢の絵が追加。
 …って、これはちょっと登場が早くないか?
 今回での沖矢は事件の容疑者なので、これでは今回の犯人として今話でフェードアウトするのでない、という興味を削ぐネタバレになってしまっているのだけど。
 せめて、あと2話は待って欲しかった。


 構成はともかく、今回の作画はかなり丁寧。
 演出は卒がない仕上がりで、水無怜菜が黒の組織の内部情報をFBIに漏らすシーンでは、ちゃんと隙を見て短く伝えようとしてる感じが出せていたり、良い部分もあるのだけど…
 冒頭、博士の家に探偵団を誘導しようとしようとして得意気になっているコナンに、灰原が「博士と会って何を相談しようとしているのかしら? 名探偵さん」と冷や水を浴びせかけて、コナンが動揺するというシーンで、灰原がセリフを言い終わるまでリアクションを取らない不自然なタイミングがあるなど、様式的(=“お約束”的)に済ませてしまっている部分がちょこちょこあるのが気になる。

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絵コンテ:松本佳久 演出:山崎茂 作画監督:アベ正己・岩井伸之

 おお!!
 ………今週も作画がビミョーだ |||○| ̄|_
 しかも東京ムービーの自社制作回だというのに、この乱調っぷり。

 でも、ところどころでキャラデザに忠実な作画も散見できたということは、以前私が提唱していた「作画リソースの分配」が実現されてるということなのかも。
 …って、瞬間的に作画が良くはなるがトータルではダメダメ、ってのはオレが思ってたのと違うんですけど(汗)

 今回は全体的に間延びってる感じで、テンポはタルかったけど、現場に揃っている全員を見渡して映す場面を曲線パースで構成するとか、俯瞰でできるだけ多くの登場人物を画面に映すような位置取りになってたりとか、犯人が項垂れて苦悩を語る場面を真下から撮るとか、レイアウトはちょっと凝ってた。
 今回は動かす部分が少なくて一枚絵的に見せるところばかりなので、当然なすべき工夫がなされているのは喜ばしい。
 あまり『コナン』では見ないコンテマンなので、監督変更の効果か、監督を含めた“製作”サイドの采配か…

 …しかし、ビミョーな作画のせいで、絵コンテのレイアウト要求に応えられないスカスカな画面になってしまっていたが(汗)

 ちゅーか、動かないってことは原画枚数少なくて済むのに、ビミョーな作画になってるのはどーよ!?
 ついでに苦言を呈しておくと、コナンが園子の陰に隠れて推理するカットを入れた後、目暮警部たちなんかを一旦映してからまたコナンのところに戻ってくるところなんかでは、前後で似たような絵なのにわざわざ別なものを作ってあったりして違和感があり、カット同士の繋がりのコンティニュティについては甘い部分もあるけど、まぁ、あそこは選べるレイアウトが限られるから誰がやっても難しいしなぁ…

 今回で一応退場する瑛佑は、原作者も扱いに困っていたのか、変な決着になって去るのよねぇ…
 一応過去に散りばめていた「行動が怪しいから、ひょっとして黒の組織の関係者!?」な伏線(笑)を回収するものではあったけど、さほど重要キャラでもないのにお手軽に新一の正体を知ってしまう流れになっているし。
 っていうか、蘭に恋してます、って伏線はどこにあったのか(ただ、コナンの口から正体を明かしたいがための、その場凌ぎのでっちあげ設定にも見えちゃったり)
 この唐突な後付設定が、後々あるかもしれない再登場の際に活かされればいいんだけど。

 そして予告を見ていると、次回1話で原作3話分を昇華する気ですな。
 話を刈り込まないと絶対収まらないと思うから、削るとすると、光彦を盾に灰原が黒の組織の人間を確認しようとする辺りをごっそり切るとか…
 …あそこは重要そうだけど、実は最初の遭遇で出てきた伏線と重なる部分ばかりで、「先週のおさらい」って意味の方が大きそうだし。光彦がケガする件は、画面の見えないところで転んでたぐらいにすれば、大幅に尺を稼げるぞ。
 でも、ここのスタッフはそんな畏れ多いことはできんだろうねぇ…どこが後々(ヘタすりゃ数年単位の)伏線になるか分からない作品だから、コレ。
 「黒の組織の人間が現れる!!」という強烈な引きで予告を終わらせ、サスペンスフルな雰囲気を作り上げていたのに、サブタイトルの能天気さで全部おじゃんになった気もする(汗)

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絵コンテ:名村英敏 演出:細田雅弘 作画監督:山崎展義
動画・仕上:ハヤシ株式会社 制作協力:DANGUN PICTURES

 作画がてんで安定してない…
 しかも、アップの顔が崩れて、ロングショットの姿が割とキレイに描かれるとか、どういう力の入れ具合なのかさっぱり分からない不安定さ。
 題して乱調トムス
 これで国内グロスってんだから、日本のアニメ技術もまだまだ発展途上である。
 戦犯はハヤシ株式会社率いるDANGUN PICTURES。がんばれ。

 本堂瑛佑が殺人事件の容疑者になってしまう回。
 敵側(=黒の組織側)ではないことがすでに判明してしまっていて、もうコナン側の身内キャラといってもいいキャラなので、身内が殺人を犯す事態なんてこの作品ではありえないのだから、「本当にヤツが殺したのか!?」という危機感って実は薄かったりする。
(『金田一少年の事件簿』だったら、二度ほど準レギュラーが犯人になってたりしたけど)
 こういう場合の物語に求められるのは、「うわーッ!! このままじゃ本当に逮捕されちゃう!!」という危機感であったり、「彼の挙動が怪しい本当の理由とは一体何なのか」という探求だったり、そっち方面を重視する演出だろうねぇ。
 …原作では、当然のことながらそういう方面に物語は膨らまずに平板化しているわけだが(汗)

 「彼の挙動が怪しい本当の理由」であるところの、ゲイ疑惑カップル。
 …そこの声には、くじらを連れてくるべきだろう!!
 あれでは、「男声に聞こえてしまう女声」に聞こえないぞー(笑)

 演出はまずまず。ちゃんと瑛佑を怪しく見せているなど、きっちりシナリオの要求に応えている。
 終了間際には、今回の事件の疑問点や伏線を分かりやすく整理していて、推理モノ強調路線は続くようだ。

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絵コンテ:於地紘仁 演出:黒田晃一郎 作画監督:朴昊烈
原画:黄響樂・李在鎬・金正鉄・元泰星・李東益・伊貞熙・藤川優希
動画・仕上:孝仁動画 制作協力:アゼータ・ピクチャーズ


 やっぱり作画がビミョー。
 作監のクセといえば、まぁクセの範疇ではあるだろうけど、数々の低調トムス伝説を築いてきた「孝仁動画」のグロス回だけのことはあるといえばある。
 …なんでこのタイミングでグロス回になるのか、この会社の制作スケジュールが謎だが。
 でも、作画崩壊寸前というわけではなく、乱調のレベルに留まっている。
 放送期間がしばらく空いていたおかげで、いろいろと修正できたのか? 
 
 作画以外の部分もまずまずの出来で、特に、原作通りに進めていては尺が余ってしまうという問題に対し、シナリオにオリジナルな部分を入れて原作のトリックの補足として有意義に使っていたのが素晴らしい。
 いつもなら、セリフのないどーでもいい描写部分をグダグダと引き延ばしたり、各シーンに使う時間を長めにとったりして、間延びさせていて下手なことこの上ないものだから。
 スタッフのアレンジャー能力が高いおかげか、放送期間が空いて時間をかけられたから良いアレンジ策が浮かんだおかげなのかは、定かではないが(汗)

 でも、犯人が動機を語る部分は、「私の思い通りにならない男なんか死んじゃえ!」というかなり勝手な理屈なのに、演出が坦々としていて同情的になっているのは、何か違う気がする。
 もうちょっと狂気を感じさせてくれてもいいのに、そこらへんの物語の描写を読み違えているような…
 監督、物語を取り繕う技術はあるけれど、物語を巧く演出する発想はないのかも…

 ちなみに、今回のトリックって、高さのある物体の重心の問題を完全に無視してるのよね。
 ついでにここもアレンジしてもらえれば……いや、ここの問題を取り繕えば取り繕うほどドツボに嵌ってくから、触らない方が無難だな(汗)

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 おっ、監督が代わった!
 でも、山本泰一郎や佐藤真人と違って、監督になる前から『コナン』制作に深く関わっていた人材、というわけでもないのに、大丈夫なんだろうか…?メチャクチャ古参でした、元・越智浩仁(汗)
 って、あっ、須藤昌朋・山中純子とか、劇場版スタッフも再参戦!?


 散々「赤と黒のクラッシュ」編を引き延ばしたので、当然のごとく変更されたOPテーマとOPアニメーションだが、逃げる不審人物(実は小五郎)をコナンたち少年探偵団が見つけて追いかけ捕まえるというストーリー仕立てになっている(その追跡の間にその他のレギュラー・準レギュラーキャラが顔見せする)のが、ちょっと昔のアニメOPって感じで、懐かしい雰囲気に(笑)

 3週間の放送休止の甲斐(?)あって、作画はかなり良好。
 『コナン』スタッフではベテランクラスの増永麗作監を始め、各話の作画でも活躍している実力派の原画家を集結させて、映像クオリティ的には磐石の布陣。

 …その贅沢な作画リソースを一点集中させないで、他の話数にも分散させて、シリーズの作画クオリティを一定に保とうという考えは、相変わらずないのだろうか?
 おかげで、次回の作画がぁぁぁ…


 オリジナルの追加エピソードがいい感じ。
 監督が代わって、今後は無理な引き延ばしなしに、こういう感じで間隙を埋めていってくれるのだろうか?
 それが本当になれば、大変に嬉しい。
 ラスト間際になってコナンが今回の事件のポイントを振り返るのも、どーせ来週も冒頭でやるだろうからクドく感じるのだが、「視聴者にも一緒になってトリックや謎の真相を考えてもらうのが推理マンガというものです」という親切さを感じられて、いいなぁ。
 夜の事件ということも影響しているだろうけど、コントラストの効いた画面構成で、なかなか引き締まっていて良い。

 監督が直々に切っている絵コンテも悪くない。
 犯人の心境を語る部分で、巧くないと感じられる場面も多かったが、犯人と探偵役の内面を同時に語るストーリーのいう特殊な形式の話を効果的に演出するのに慣れてないだけかも。



 …などと褒めちぎってはいるが、本当は、長々とした「赤と黒のクラッシュ」編で視聴感覚がマヒした影響で、相対的に善く見えているだけだったりして(汗)

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 想像以上の引き延ばしっぷりで、見ていてかなり疲れる。
 30分も持たせられない長さの原作を何とか持たせるように引き延ばす策を、悲劇に向かってジワリジワリと進んでいく緊張感を生み出す演出として機能させようとする意図は正解だと思うが、今回はクドいぐらいに引き延ばしているので冗長感の方が目立ってしまって逆効果でしかない。

 準レギュラーが死亡するという衝撃の展開にして、しかしこうしなければ前には進めない・これがあるから次に進めるんだという区切りの話にもなるストーリー構成なので、見た後にかなり寂寥感からくる読了の満足感があるはずなんだけど…
 このアニメであのキャラがそこまで視聴者感情に影響するポジションを手にするまでだったのか、ちょっと疑問。
 マンガの読者層とアニメの視聴者層はビミョーにズレてるからなぁ、マンガとして考える段には人気が出るキャラやストーリーだっただろうけど、アニメ的に直せていたかはちょっと…

 「死を悼む」という感じで、総集編っぽく過去話数の回想で引き延ばすのは、ちょっとした工夫だと思うけど、ほとんどシーンカット無しで映像を垂れ流すのはやめてくれんかなぁ…
 今回の話だけ見てたら繋がりがよく分からなくて、しかも分からないまま長い時間見せ付けられるのだし、今回の話に繋がらない箇所の描写やセリフまで視聴者が受け取らなきゃいかんので、見ていて頭が痛い。
 っていうか、また回想シーンへの導入部分が唐突で(せめてフェードイン効果ぐらい付けてよ)、回想に入った意味が一瞬見えにくいし。



 というわけで、ほぼ半年も引っ張ってきた「赤と黒のクラッシュ」編も、今回で終わり。
 単行本で一気見してきた身分から言わせてもらえば、正直言って、この話は3月中に終わらせておくべきものだっただろう。
 病院での組織とFBIの駆け引きは、矢継ぎ早に繰り出される組織の作戦にFBIが対応しつつも翻弄されるという、一種のパニック感から来る緊張で読者の興味を引っ張っていた部分が(単行本で読んでいた分には)あったから、アニメみたいに毎回延ばし延ばしでやっていたのでは、そこらへんの面白さが出てくるわけもなく…

 面白さを犠牲にしてまで引き延ばして話数を水増ししなければならないというレベルなんだろうね、今のアニメ版は。
 オリジナル要素をぶち込んで中身の充実を図ろうとしても、原作が密かに貼っている伏線がオリジナル要素で台無しになったり、伏線として使えなくなったり(改変で伏線自体がなくなったり)するおそれがあるから無理というので、作る側としてはなかなか辛いところ。

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 うおおおおお、シナリオを水増ししやがった!

 変なタイミング蘭が登場した上に、過去の総集編に突入。
 そして変なタイミングで次回に続く……って、まだ続くんかいッ!
 もっとテンポアップして話を進めた上で総集編部分がなかったら、余裕で次の回の分の原作まで消化できたんじゃないのか?
 オリジナル展開が思いつかないからって、こんな小癪な技を…

 …とはいえ、この後の赤井の身に降りかかる事態を考えれば、このタイミングで赤井と蘭の邂逅の話が出てくるのは、そう場違いなことではない。
 むしろ、蘭と赤井との関係性については、原作ではまだ総括されておらず放っぽりっぱなしのような気がしなくはないので、やるべきなのに原作ではやれていなかったことをやっている、ということで評価高いほど。
 …でも出てきた瞬間は「なぜ今こんな回想を!?」という風にしかならないけど(汗)


 今回はやけに「目が点」描写が多かった。
 原作読んでるときはそうも気にならなかったけど、アニメで見るとちょっとクドいなぁ…

 ついでに、この後大笑いする少年探偵団に混じって、目を閉じながらかなり大きなアクションでクスクスと笑う灰原には何か違和感が…

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 もう、『映画コナン』はこれで良い感じがしてきたよ、はははははは…


 海洋アドベンチャーという冒険ものを謳っておきながら、『世紀末の魔術師』の毛ほどもワクワク感がない財宝探し。

 一体犯人は誰なんだ? どういう動機でこんなことを? …という推理モノの醍醐味が全然なくて、犯人も動機も見たまんまモロ分かりなので、推理の余地がない探偵パート。

 蘭たちがさらわれる危機的状況下で、今蘭たちがどういう状況になっているのか知らないはず(むしろ最悪の事態ばかりが想定される状況)なのに、なぜか蘭たちが危機を回避していることを見越して先回りするコナンとか、逆に蘭たちのとりあえずの危機が去ったことが観客に示された後に、娘の安否を必死で心配する小五郎の様子を映すという、緊張感を煽る順序を間違えてるせいでムダなカットに変化させてしまっているところとかの、物語の整理しきれてなさ。

 さすがは柏原脚本、というどうしようもなさが全体を覆うように(汗)


 まぁ、でも、これの前の映画ではイマイチやりたいことが分からないという残念な状態だったのと比べれば、話が一本調子な分だけ基本に忠実で見やすいということはあるけど…


 それに、小五郎関係の部分はなぜか出来がいい。
 居酒屋以降の小五郎が繰り出すギャグ的状況や、嵐が強まっていく様子を見ているのに「弱まってきたみたいですよ!救助に行きましょう!」と気でも狂ったかのように娘を心配している様子を描いて「キャラでドラマを作れている」ところなんかは面白い。
 
 …って、ああ、またおっちゃん逮捕されてるよ。
 前作でも犯人と間違われて連行されていたし、『あぶない刑事』の映画でも3回も主人公の刑事コンビを警察に追われる側にしているし、柏原寛司は本当にそういうアウトローなのが好きねぇ

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 おお、映画に割いていた人員が戻ってきたのか、作画が整っていて、良かった良かった!

 …と、普通ならば言うところだが、今回ばかりは少しばかり崩れさせていても良かったのに。
 悪人顔で散々組織の内通者疑惑を視聴者に振りまいていたキャメル捜査官が、味方キャラだと判明した直後の話だというのに(だからこそ?)、事件の容疑者として連れてこられて、自分がFBI捜査官だと公表できないばっかりに、少年探偵団に「悪人顔だから殺し屋に決まっている」などと散々なじられて、危うく犯人にされかかって焦りまくるというギャグパートがあるんだから。
 焦ってる姿を、デッサンがしっかりしてる絵で見せられると、マジメすぎて笑いにならないという…
 まぁ、原作でもそれほど精度の高いギャグではないが(汗)

 しかし、あまりにもヒキのない終わり方は何とかならんのかね?
 今回部分的に引き延ばしている部分を無しにして、もうあと30秒ぐらい粘ってたら、水無怜奈の背後から迫る不吉な影で、次回への強烈なヒキが出来たのに…
 もう、「赤と黒のクラッシュ」編になってから、露骨にヒキに工夫がなくなっているなぁ…

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ConanLogo.gif あのややこしい血液型と白血球型の話をセリフだけで済ましてしまうなんて、信じられない!!
 一般的には白血球型についての知識なんて知られていないのだから、「血液型が違っているのに、実の姉だなんて!」という衝撃の展開を機能させるためには、ここの部分をもっと丁寧に解説すべきじゃなかったのかしら?

 要するに、血液型というのは赤血球の種類のことを指し、これが4種類あって、型が違うもの同士だと(O型以外は)輸血不可能ということもよく知られている。
 赤血球は身体中に酸素を運ぶ役目を果たすため、血液が不足すればするほど、生命活動の維持が困難になっていく。従って、事故などで出血多量になった時は、一時的に血液が不足している状態になっており、とにかく生命活動を維持させるために赤血球が必要なのであり、つまり、赤血球を全身に行き渡らせるために血液の「量」が必要になるから、同じ型なら凝固せずにスムーズに血管を流れてくれる赤血球型が重要視される。
 対して白血球は、体内に入ってくる病原菌などを攻撃し排除する体内防衛隊の役目を担う。この白血球の型はたった4種類の赤血球とは違い、1万種類以上というとてつもない数である。同じ白血球型の人間を見つけることは非常に難しい。
 従って、血液の病気である白血病などを治療するために血液の製造臓器である骨髄自体を取り替えなければならないような場合は、違った白血球型の血液を入れてしまうと入れた先の身体を敵と見なして拒否反応を起こしてしまうため、恒久的な生命活動を行なうことができないので、新しい骨髄と移植先の身体がずっと付き合っていくために白血球型が重要視される。
 白血球型が合致するのに赤血球型が違うという場合には、骨髄の赤血球を製造する部位を破壊し、移植先の赤血球型と同じものを製造できるように変化させてから移植するわけだ。

 …という知識が頭に入っていないと、今回のストーリー上のトリックはすんなりは理解されないだろう。
 なのにコミックでは、白血球型とか赤血球破壊とかの用語だけが突然ポンと出てくるだけで、重要な部分の説明が端折られていたから、知識のない読者に向けては分かりにくいことこの上なかった。
 字面で何となく想像ができるマンガでさえそんな状態なんだから、「“えいすけ兄ちゃん”って言っただけなのに」の話ではないけれど、音だけでしか文章を伝えることができないアニメでは余計分かりにくいでしょう。
 だからせめて、「血液型はABOの他にもある」「白血球の種類は膨大であり、そっちが合うことが重要」ということを絵にして背景に映しておくとかして、何となくでもいいので分かるように工夫してほしかったわ。(「えいすけ兄ちゃん」のところはそうしていたくせに…)

 今回の絵コンテを切ったのはベテラン・青木雄三だけど、やっぱり、原画家出身の彼の絵コンテは説明中心の『コナン』とは合わないんじゃないんだろうか?……と改めて思わされた。

 前回の作画はかなりアレだったけど、今回の作画では、ベルモットの後ろ髪がキレイな動画でなびいているのが見られて、感動。
 …って、普通の状態に戻っただけなのに、そんなことに感動してどうする(泣)

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脚本:古内一成 絵コンテ:・於地紘仁・佐藤真人 演出:黒田晃一郎・内田祐司 作画監督:朴昊烈・李成鎭
原画・動画・仕上:孝仁動画・ミゾ企劃 制作協力:アゼータ・ピクチャーズ

 作画について、もう何も言わない方がいいのだろうか…
 こんなに作画の底が連続してしまうのは、この時期においては最早仕方のないことだろうから、いちいち揚げ足取るのもなんだし。
 後半になるほどひどくなっていったけど、それは逆を言えば、前半は普通の出来に仕上げられていたということでもある。

 …でも、やっぱりひどいトコはひどい。

conan499_cap01.jpg conan499_cap02.jpg conan499_cap16.jpg conan499_cap04.jpg
↑キャラ表どおりに描いてもらえない人々。

↓もはや人間として描いてもらえないゴリラ。
conan499_cap06.jpg conan499_cap10.jpg conan499_cap13.jpg

デッサン崩れ上等。
conan499_cap03.jpg conan499_cap05.jpg conan499_cap11.jpg conan499_cap17.jpg

一枚絵でこんなんだから、動画は言うまでもなく…
conan499_cap14.jpg
ここの動画、キレイなブロンドヘアーがさらさらなびいている、ということを表現したかったんだろうけど、動画枚数足りなくて、どう見ても、湯がいてる最中のちぢれ麺。

そして、やっぱりメカ系は鬼門。
ベンツって、こんなに下膨れなスタイルだったかしら? ベンツってこんなに顔でっかちだったかしら? 下から撮ってるのに、下にあるタイヤが小せぇ… 妙な傾き方…いやいや、ひしゃげ方をしているバン
conan499_cap15.jpg このシボレー、どんだけヘッドがでかいんだ? っていうか、前の2台はどこまでタイヤが小さいんだ? そのタイヤのサイズなら、バンというよりミニバンです。 なんだろう、このマヌケ感


 内容について。 

 キャンティのキャラクターが変わっていたのは、規制なのかな?
 原作では、人を撃ちたくて堪らないという感じのキャッキャした軽めのキャラ付け(というかフキダシの形)だったのに、今日のではだいぶ重く思慮深そうな声演技になっていた。
 あるいは、黒の組織の構成員という重さを表現したかったせいかも…

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脚本:古内一成 絵コンテ:芹沢剛史・佐藤真人 演出:山崎茂 作画監督:斎藤新明・岩井伸之


 うおおおおおお、スミマセン!!
 先週の感想で「作画が低調」などと書いたけれど、今日はそれ以上にそれどころじゃなかった!!!!

 線が死んでます!!
 動きも死んでます!!

原作のキャラデザとは程遠い顔(まぁ、これはいいや) 慌ててるとはいえ、あまりに不自然なポーズ(とはいえ、拡大された絵だから、これもまぁ許そう) 男女の体格差から来る動きの違いをまったく考えていない「二人三脚」的な走り

ハッタリを効かすための嘘パースというには、何かがズレまくりのレイアウト メカ系は鬼門 「なんか、こんなポーズカッコよくね?」と小学生が考えそうなポースを描こうとして失敗したかのような男の姿(顔が変わってませんか?)

「なんか、こんなポーズカッコよくね?」と小学生が考えそうなポースを描こうとして失敗したかのよう、パート2 ぺらい横顔 同じく、ぺらい横顔

Conan498_cap10.jpg 構成絵のひとつひとつが何かおかしい動き(動き自体もおかしい) これをラクガキといわずして何と言おう

 アニメ動画には、動きのキーポイントだけをピックアップして描いていく原画と、その間を埋める中割りから成っていて、中割り部分には、動いてる最中だからということでわざと崩れた絵を紛れ込ませて「動いてる感」を強調する手法があるけれど、これは原画部の話である。
 つまり、キレイに描いておかなければならないところが崩れているという…

 これが小学生か中学生の描いたラクガキに見えるのは、私だけだよね!?
 原作信者が厳しい目で見ているから、ちょっとキャラ表と違うだけで大きな不満を感じているせいだよね!?
 ゴールデンタイムで素人以下の仕事が出てくるなんて、ウソだと言ってくれー!!!


 前番組の『ヤッターマン』もかなり良くない作画状況ではあるけれど、ギャグ的な作風という免罪符を除いても、まだ手抜きの仕方を分かってるし、部分的にお遊びな作画も散見できて、よっぽど安心して見てられるわ。
 シリアスなストーリーやってて、作画がギャグアニメ以下って何やねん!!

 くそッ!!
 ただでさえ今回の話は、黒の組織の手による同時多発事故で街中が大パニックになったり、時限爆弾処理のために壮絶なドライブテクで車を走り回したり、アニメーション栄えするシーンが連続するからいろいろと期待していたのに、よりにもよって作画が一番底の状態だなんて…
 しかも外注じゃなくて、本社で作ってて国内原画家陣を集めてるのに、このテイタラクはなんだ!?
 …いや、今の時期、劇場版と同時並行で制作しているから、自社の有力原画家陣は全部クオリティの求められる劇場版の方に行っていて、むしろ自社で作ってた方が人手不足でキツい、ということなんだろう。
 だったら、「なんでグロスばっかんだよ!」といういつぞやの文句は撤回しますから(笑)、この時期は外注多めで作ればいいのに。
 『コナン』と同じくトムス制作の『ぷるるんしずくちゃん』見てたら、外注でも良い仕事するのは分かってるんだから(笑)


 作画もさることながら、毎度のこととはいえ、音響方面もヒドいモンだと思うんだけど。

 どのシーンでどの音楽のどのパートを流すかという選曲が、全然場面の状況に合ってなかったり、尺が合ってなくて無音のシーンが長々と出来上がってしまったり、本来場を盛り上げる手段として用いられる音楽がまったく逆の働きをしているのはなんだ!?
 今回だと、『時計じかけの摩天楼』に使われていた管楽器中心の緊張感あるハイキーハイテンポの「危機一発!!」的なBGMが流れた直後に、かなり不自然なタイミングで、かなりゆっくりとしたテンポのローキー中心の「疑惑のシーン」的なピアノ曲というまったくベクトルの違うBGMが流れ始めたりして、全然有機的な時間の繋がりを考えずに、シーンごとに音楽をはめ込んでいっているだけの超短期的な考えの選曲になっているし。
 それに、火事や病院駆けつけ騒ぎで街中がかなり騒がしくなっているはずの(というか、なっていてほしい)シーンで、サイレンとかガヤ音とかの効果音がまったく無くなってしまって、今回の話全体を包み込んでいるはずの緊張感がブツ切れになっていたり、「さっきから」時計の音が聞こえてきているシーンなのに、いきなり音が鳴り始めて、「言われてみれば」聞こえる程度の音量のはずが、気付かないのがおかしいほど大音量になっていく一方だったり、などなど効果音の使い方もその場限りの構成になっている気も。

 まぁ、『コナン』はセリフ芝居が長々と続くので、音のタイミングが取りづらいところがあるから、これでもどうにかしようと苦慮した結果ではあるのだろうけど・・・

 

 作画と音響があまりにもあんまりだったせいで目立ってないけど、ちゃんとキャメルが「敵のツラ」っぽい怪しい人物であることを強調するよう、脚本の意図を汲んで、ちゃんとタメを作るべきところで作っていたりして、コンテ的にはさほど問題がなかった。
 でも、前番組の『ヤッターマン』で演出担当だった荻原露光…
 元は『コナン』で仕事してた人だろう? こっちに戻ってきてー!!

拍手

脚本:古内一成 絵コンテ:杉本佳久 演出:細田雅弘 作画監督:山崎展義

 ん? スマン、寝てた(笑)
 いや、冗談だけど、それにしても、物語の進展度に比べて、セリフのみによる解説に割いてる時間が長すぎるんだよ。
 そら退屈で、睡魔が襲うわ。

 まぁ、それは原作時からの問題だからなぁ…
 一応はFBIに任意に協力しているだけの一般市民、それも年端も行かない小学生に、自分たちの職場の内実を子細漏らさずに喋る(しかも黒の組織に居場所がバレて、対策が急がれるというこの切羽詰った状況で長々と)、というのは、普通の感覚から言うと不自然極まりなく(いや、その小学生にFBIが全面的な信頼を置いているというファンタジー世界な時点で、何をかいわんやだけど;)「ここら辺で伏線回収しとかないと、後がキツイ」というご都合主義がミエミエなんだし。

 とはいえ、同じ話を見せられるのでも、マンガ媒体でなら「読む」という行為になるので、セリフ中心でコトが進んでもエンタメとして何とか耐えられるのだけれど、映像媒体だとそうもいかないので、何らかの工夫が欲しかったところではあるが。

 

 そういう“より高いレベル”が求められる回だというのに、脚本はいつも通りアレンジを効かさず(赤井と宮野明美との邂逅の話が挿入されたことは別ね)、絵コンテは並の水準で、作画は外注で低調も低調、という何とも残念な結果に…(汗)
 ははは、また作画崩壊だよ、この番組…

 あと、細かい点だけれど、病人として侵入していた組織の一味を取り逃がしたジョディが、車で逃げるその一味を赤井が追跡しているのを目撃するシーン…
 アニメではジョディが「何とかして捕まえて…!」みたいな厳しい表情になっていたけど、マンガだと小さく描かれているその顔が、縮小された収録形態になっている単行本でさえ笑顔になっていると分かるほどなのであり、つまりこれは「彼だったら必ず何とかしてくれる!」という、ジョディの赤井に対する全幅の信頼を表している端的な記号なわけで…
 まぁ、油断ならない敵を相手にしている立場であり、常に「必ず」なんて存在しない状況なのに、笑顔見せる余裕があるのは油断しすぎという批判もあって、キャラ同士の相関関係を表す心理描写の表象としても安易でありマンガ的(いや、マンガですが;)なのだけれど、ただこれは、後々赤井の身に降りかかる悲劇を知ったジョディの反応に説得力を持たせるためのささやかな伏線になっているので、変更されるのは惜しいかなぁ~、と。
 …本当に細かいことなので、変更されようがされまいが、実にどーでもいいですが(汗)

 また、このジョディの表情は同時に、「敵に裏をかかれる=無能なジョディ」と「敵の裏を読んで行動する=有能な赤井」というキャラ関係を示すことともなり、この後ジョディがFBIメンバーの中における目暮警部ポジションに目に見えて堕ちていくことの伏線だったりもするけれど(汗)

 

 さあ、次回から『24』ばりにムチャのある(笑)怒涛の展開の連続だぞ!
 冷静に考えれば、現実味なかったり仰々しすぎたりおバカな展開だったりするけれど、物語に巻き込まれている間は結構楽しかったりする。

拍手

脚本:古内一成 絵コンテ:青木雄三 演出:戸澤稔 作画監督:増永麗

 ケガをした人間の些細な行動の機微が重要な着目点になる話だから、動きの作画が及第点だったのは「何とか助かった~」という感じ(←何様?

 でも、水無怜奈のベッドのシーツの皺の変わり様って、原作でも画的にそんなに強調はされていないけど、アニメになるとカットごとに作画担当が違うこともあって、もっと分かりにくいなぁ…
 それと、ジェイムズの「いや、見つかるのは100%避けねばならんよ…」と、コナンの「カッコつけてオーバーヘッドなんかするからだよ!」のセリフは、マンガで読んでるときに想像してた演技とは違う気がする、個人的に。
 前者は、他人の迷惑省みずな赤井の発言に困ってる感があるから、あんなに落ち着き払った演技じゃなくてもう少し語気の上がった感じにしてほしかったし、後者は新一としてのボロがついつい出てしまった場面なんだから、コナン的な高音発声じゃなくて新一的な抑え目発声の方が面白かったかも。

 しかし改めて見てみると、赤井がコナンのことを二回だけ「お前」呼ばわりしているのは、重要な伏線っぽい…

 とりあえず、今回で黒の組織との対決の下準備は出来上がり、次回からドレン大尉登場(笑)で本格対決開始。
 とはいえ、また解説回として終わりそうだなぁ…

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脚本:古内一成 絵コンテ:青木雄三 演出:戸澤稔 サブキャラクターデザイン・総作画監督:佐々木恵子 作画監督:増永麗/アベ正己

 今までアニメでは放ったらかしにしていた「水無怜奈争奪戦」(笑)の伏線を含むエピソードを一気に消化するつもりか、「命がけの復活」シリーズみたいな固定サブタイトルに。
 しかし、ビミョーにダサさを感じるのはなぜだろう?(笑)

 そして、そのビミョーなダサさは新OPにも漂うという…(汗)
 感じたことを素直に書けば、歌の調子とOPアニメに80~90年代臭が(笑)

 まぁ、OPテーマがZARDの遺作「グロリアス・マインド」に代わって、ZARDが1991年にB面で出した「愛は暗闇の中で」になったから仕方ない部分があるけど(エレキがキンキンに響くハードロック調が、すごくあの時代的;笑)、アニメーションまで古くさく感じるのは何かの仕様ですか?
 やたらメカニックが強調されると、『シティハンター』とかその辺りの時代のアニメのOPっぽい。
 背景が都市風景だったらもっとそれっぽかったけど、相変わらずの手抜き一色テクスチャー(汗)

 それでも、EDよりはいいか。アニメーションは別に普通だけど、歌がなぁ…
 相変わらず三枝未希INdbはイマイチな曲しか作れてない。聴く人に何を感じて欲しいのか分からない歌詞に、アップテンポなのにサビで決定的に盛り上がりが欠けるスコアに、覇気も透明さもない歌い方にエフェクトかけて誤魔化してる手段に、とにかく私の感性と合わない上に、1分30秒の時間内に収まってないと来た。
 まぁ、収まってないのはED担当のせいだけど、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。
 


 本編の方は、後々重要になってくる血液型確認に必要な水無怜奈の映像を入手する、というただそれだけの話で終わるべきところに、振り込め詐欺事件が絡んで、事件エピソード化してしまったお話(笑)
 「(振り込め詐欺が)流行ってる」と言っていたけど、どう考えてもアニメ化の時期を逃しています(笑)

 やたらレイアウトやカットの使い回しが多かったけれど、リミテッドアニメとしては正しい省エネ作画法だから無下に扱き下ろすわけにもいくまい。むしろ、俯瞰のレイアウトを多めに入れて、カッティングが単調にならないように工夫していたなど、評価できる方なんじゃないかな。
 ただ、蘭たちがミドルショット気味ところで、オバさんの顔のクロースアップのショットが頻繁に使い回されていたから、大して重要でないのにオバさんの顔ばっかり印象に残って仕方ない(汗)

 ラストショットにEDテーマが被るようになり、十数年続けてきた予告の仕様も変えて、これからのエピソードにかけるスタッフの本気度がアップした模様。

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