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Take@管理人が、知ったかぶりのテレビ番組批評やとりとめもなく面白くもない日記などを書く、オタク臭さ全開のくどい不定期更新ページ(泣)
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クリックでamazon.co.jpを別枠表示 コナン・キッド・次郎吉の初の共闘、「赤井秀一復活!?」というフックを用意しつつもメインは「大人全滅の中、武器を持つ銀行強盗を少年探偵団が知恵で負かす」という“柔よく剛を制す”快感のある話だったりする銀行強盗編など、マンネリの極みの中にもポイントで面白い箇所が散見できる巻。
 …っていうか、私自身がそういう読み方を身に付けてしまっただけか(^^;)

 銀行強盗に昏倒させられ、目口を塞がれて拘束されるジョディ先生の描写に、扇情的な何かを感じてしまう私は何か溜まっていますか?(^^;)
 あと、立ち往生してたところを拾ってもらった博士と灰原が、怪しい運転手たちの動向を探るため寝たフリをするときに、「おじいちゃんもせっかくだから寝かせてもらいましょ?」とウインクしながら灰原が博士を誘うところに、何か卑猥なイメージを抱くのも私のせいだろうか…(^^;)
 
 この巻の最後の事件として、サンデー連載当時ならタイムリーだったのだろう映画『レッドクリフ』をそのまんまネタにした話があって、「時事ネタにあやかるにしても、もうちょっと巧いこと隠さないと、あざとく見えるぞ」と個人的に思ったのだけど…
 「三国志の三顧の礼の時に出てくる軍師」の格言を引き出して来る刑事が出てきたところで、三国志に詳しい蘭に対して小五郎が「おい、その軍師って、まさか…」と聞いた直後に、その刑事が地元署の高明という名の刑事だと判明して、コナンが「なるほど、所轄署(ショカツ)の高明(コウメイ)刑事ってワケね、ハハ…」と呆れ顔でツッコミを入れていたのが、この作品にあるまじきメタ的な進行になってて、何か開き直ってる感じがするところで、「ああ、もうあざとくてもいいや」と思えた。
(とはいえ、剛昌スタジオには『三国志』ファンが数多くいるという話だから、『レッドクリフ』に何かしら影響されないでいる方が酷なのかもしれんが)

 …それにしても、最近の『コナン』は、「この犯行はどうやったら可能になるんだ!?」という形式のトリック殺人話がなく、「犯人は、これこれこういう行動をしていたり証拠が残っているので、あの人しかいない」という状況分析から犯人探しをする話ばかりで、『相棒』的になってきたなぁー、と。

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amazon.co.jpへのリンク 今までとは違ったことをしようとしているのは分かるけど、その試みは巧く行っていないなぁ…
 外で大爆発が連発しているのに中の観客がまるでそれに気がつかない、というのは最大のツッコミどころだとは思うけど、本来は『知りすぎた男』のクライマックスみたいな、壇上の演奏者のプロ意識と駆け引きしつつも観客に気付かれないところで犯人とコナンたちが攻防戦の火花を静かに散らすような話にしたかったんじゃなかろうか。
 でもそれだけだと地味すぎるので、いつもの映画のように爆発で派手さを取り繕ってみました、的な。

 …まぁ、それにしても、一つの作品に込めてるアイデアの数や質が少なくて、どうにも薄味な印象。
 ワガママで仕事もドタキャンしてしまうが才能は確かな歌手がキャンセルしたはずの鑑賞会に割り込んできて、それを無視しようとするも歌手の歌声に惹かれて本来の演奏を切り替えてしまうオルガン奏者とか、互いの音楽の才能を認め合い思いやったがゆえに相手を音楽の世界から遠ざけてしまう二人とか、派手さではなく、深さで勝負できる素材はいろいろ用意できてたはずなんだけどなぁ~
 そこに踏み出すと、いろいろなものをさらっと流す『コナン』っぽくなくなってしまうか。

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AonoConan1.gif Conan-Aono2.gif

 青野厚司作画はやっぱりいいなぁ~
 青山剛昌画をちゃんと再現してあるから、という理由だけでなくて、ちゃんとアニメーションとして動かせているし、デッサンも納得の行く形でデフォルメしてあるし。

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 衝動的に起こったとある殺人事件を、偶然コナン“だけ”が目撃。事件を暴けるのは自分しかいないと、独り事件の証拠を探すのだが、犯人もコナンに見られたことに感付き、独りで何とか事件を隠そうと足掻く。コナンと犯人の一進一退の攻防が始まった…

 一つ一つの要素を見ると、いろいろと面白い試みをやっていると思うが、イマイチ実を結んでいない。
 誰にも知られないコナンと犯人だけの対決、という要素は緊迫感もあるし『コナン』では目新しさもあるので面白そうなのだけど、コナンが子どもだからその他の大人に殺人の話を相手にしてもらえない…などの段階を踏むことなしに、なぜか誰にも何にも言わずコナンが行動しているし、犯人との攻防も、犯人が何となく先回りして鈍感なコナンが後から気付いて悔しがる…みたいな感じで、うまいこと盛り上げていない。
 毛利のおっちゃんとか脇の部分も、おっちゃんが主催者から芝居を任されるというのが全く意味がなく面白くもなかったり、どーでもいい部分の会話が本当にどーでもよかったり、手を抜く部分が手を抜きすぎていることも気になった。


 誰が書いたんだろうなぁ、と思ってエンドロールを見たら、脚本は………まさきひろ

 『シャイニング・ティアーズ・クロス・ウィンド』の脚本家かー!!!
 いやぁ、見てはないけど、ウワサはかねがね…

 いやいや、『デジモン』とか、良い作品の脚本も手がけているじゃないか!
 劇場版だって…って、『暴走!デジモン特急』
 ああ、全然特急の設定を活かさず、ヒロインの話に焦点を絞りきることもなく、一番ビミョーな感じで終わった、あの…

 いやいや、調べてみれば『コナン』の他の回ではそれなりのも書いてたし、それにシナリオがダメでも演出で何とかなる部分もあるんだから、一概に脚本家をクサすわけには…

 作画はクセかな、と思いつつも、崩れてるなぁ~

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 まぁ、先週の「“楽しかった”と思った瞬間」だけ記憶に留めておけばいいよね。
 こうなることは分かってたのだから(汗)

 灰原さえも含む主人公サイドがさらわれる、というあまりに突然すぎる犯人の強硬手段によって、否応なく緊張感と今後の引き締まった物語展開への期待感が高まる引きにしておいて、そこまでの強硬手段に出た犯人からの要求が「早くお宝の謎を解け」ってのは、いやいや、3人もさらっておいて要求することじゃないだろ!…といろいろすっ転ばされた気分。
 元々コナンたちは謎解きをしていたのでいずれは宝に辿り着くんだから、脅迫して命令するようなことじゃないし、内通者がいるんだから宝に辿り着いた時に「ご苦労だったな」とかいって脅迫して独占すればいいだけなんで、あのタイミングでさらう意味が希薄で、むしろ、脅迫しようがしまいが宝探しをするにはあまり結果が変わらない状況だったんだから、人をさらって脅迫する分だけ犯人側のリスクも高くなっていくんだし、そもそも宝探しなんてある種の博打なんだから相手を脅迫すれば何とかなるもんじゃないし…

 そういう意味を読み取るんじゃなくて、ただ単に「話の緊張感を高めるための理由づけ」として受け取ればいい、ということも考えたけど、あの後の展開は明らかに緊張感欠けてるしなぁ…

 とにかく、冒頭のそのセリフだけ聞かされた時は、「誘拐意味ないやん!」と思わされた。

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 オリジナルの、それもJR西日本企画ツアー用シナリオをアニメ化したときの話は、大概面白味のない仕上がりになっていることが多いんだけど、今回は期待してもいいんじゃないの!?
 …という期待感を持っていると、必ず裏切られるのが相場なんだけど(汗)

 ツアー用シナリオだから観光地の説明が逐一詳しいのはまぁ仕様として、小五郎が何でも屋のように頼りにされていたり、毛利一家と園子と少年探偵団という奇妙なパーティが結成されていたりする、オリジナルらしい原作非尊重の設定はありつつも、シナリオエピソードの密度がスカスカで間延びすることの多いアニメ『コナン』にしては、移動場面等を省略して矢継ぎ早に話が進んでいく勢いがあって、これが面白い。

 犯人が姿を隠そうともせず、強引に園子と光彦を拉致してしまって、機転を利かせて妨害に入った灰原までも敵の術中に堕ちてしまい、全員車で連れ去られたのを追うコナンが負傷してしまう、という、テレビシリーズではまず見られなかった危機的な大事件もラストで発生して、緊張感を高めてくれる。

 この勢いと緊張感が次回まで続けば、期待が現実になる気がするぞ~

 でも、今回程度の強硬手段の犯人たちに対して、「まさかここまでやる奴らだったとは…」と言ってるコナンは、今黒づくめの組織が現れたら確実にアウトだと思うぞ(笑)

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クライマックスシーンでのケレン味が足らないなぁー
(書きかけ)

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 散々言ってきたのでこれ以上言うと正しくバカの一つ覚えなのだけれど、それでも言いたくなる…
 …引き延ばしすぎてテンポが悪い、と(汗)

 今回のを見ていると、青木雄三コンテの方がアニメ的にまだ巧いのが分かるなぁ~
 原作を忠実に再現したかのようなゆったり丁寧ペースという感じで、原作のダメな部分まで忠実にアニメしているし(汗)
 いちいち「気付きの視線」とか「驚きの間」とか「キャラ」とかのカットをあちこちに差し込んで、面白味なく無難に引き延ばすんだったら、原作でオミットされていた重要部分や膨らまし甲斐のある部分(どうやってか囲まれていたトイレから急に姿を消した彩華、皆さんの武田信玄の埋蔵金への執心具合、など)をオリジナルで付けて、説得力を足したり、物語の緊張感を高めさせれば、マシだと思うんだけどなぁー
 「甲斐巡査も見殺しにされたも同然だったわ。誰にも気付かれずに餓死したから」というシンプルな説明をするのに、そのセリフの間に「主人が殺された第1の事件と同じように~」「言ったでしょ? ~だったって。確かに~で~だったけど」というとっても懇切丁寧な説明がゴテゴテ付いているのも、音声にして聞くと相当不自然だったし、こういうところを意味を変えずに言い方だけ巧くアレンジしてくれる脚本さん居ないのかなー?

 作監の力量の割に作画がビミョーだけど、崩れてはないのは幸いか。
 どーでもいいけど、一族の皆さんを説得するところのおっちゃんの菩薩みたいにスッキリした表情が、演出の方向は間違ってないのだけれど行き過ぎてて、逆になんか怖い(笑)

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 一体今回のアニメはいつ作られたんだろうか…?
 前回の放送から1ヵ月以上まるまる空いてて、単純に考えれば制作には余裕があるはずなのに、渾身のヘタレ作画なんて…(汗)
 まぁ、前回放送の段階で予告はちゃんとできていたから、本来週間モノのクオリティで作って出来上がっていたものをムリヤリスペシャルに仕立て上げた、ということなのかも。
 …でも、今回の放送見てたら、予告で使ってたのと同じシーンだけキレイで、他の部分はほとんど壊滅的な作画になっていたし、前半と後半のクオリティがほとんど同じレベルだったので、今回のは、スペシャルのために一気に作ったという感じしかしないんだけんど…(汗)再確認したら、そうでもなかった。

 私が『コナン』の作画が悪いと言う時は、主にキャラデザの問題だけだったりするのだが、今回のはしっかりと動きが悪い(笑)
 人が手を振る単純な動作のリピート作画でさえ、工事現場の腕振り人形並みのぎこちない動きでしか表現できないのだから、明らかに作画崩壊系の絵の悪さ。
 今回の話で多用されていて肝とも言える煙の作画も悪く、ほとんどギャグマンガみたいな表現レベルに…
 …とはいうものの、ああいう無機質な対象は動画させにくい部類だから仕方ないか。
 そもそも、一枚絵としての出来でさえ悪いのだから、動きなんて言わずもがな、ではあるけど。
 これを見てると、しっかり動画してるうつのみや理とか沼田誠也とかで作画崩壊というのは贅沢、ってもんだ(笑)
 おかげで、キッドを見に“大挙して押し寄せた”群集の数が、手抜き省力作画のせいで、何とも寂しい限り…

 原作の時点から、「無理な事柄を本当っぽく見せてしまうフィクションのリアリティ」が獲得できていなくて、作品に惹き込まれることなく「これは無理だなぁ」と思ってしまうトリックだったのだから、アニメではそこら辺の無理をもうちょっと誤魔化して工夫してほしかったのだけど……やっぱりダメだなぁ…
 「夜の群集の中で黒い衣裳を着て目立たせなくする」というトリックを使っているのに、群集や背景の色が明るすぎるほどに明るすぎて、逆に目立ってしまっているというマズイ色彩設計をしている時点で、無理を誤魔化そうなんて思っちゃいないスタッフの姿勢がありありと出ていたし。
 ただこれは、「頭に銃を突きつけられて振り向けないままキッドと会話するコナン」という原作のシーンが、アニメでは途中から銃を離してしまって、でもコナンはそんな絶好の機会に振り返りもせずキッドと話を続ける、という不自然な改変がされたのと同様に、お子様に配慮した「目に優しい」色彩設計だったりするのだろうか…?
 まぁ、『絶対可憐チルドレン』(アニメはテレ東系)ネタは問答無用で削除されたが(笑)

 作画方面がそんなだから、せめて絵コンテ/演出はがんばってほしかったが、なんだか緊張感が感じられない、全体に間延びしたテンポで話が進んでいく…
 キャラの誰もがセリフの一字一句、句読点に至るまで丁寧に読んでいるかのようなスローペースで、原作にある描写を無難に引き延ばしているだけなのがモロに分かる。
(でも、永井一郎の演技は素であんなテンポだろうなァ; おかげで、ただではブッ倒れそうにないジイさんがちょっと無理しているだけの演技が、体力ボロボロすぎて本当に倒れそうな感じになってて、ちと違和感)
 おかげで「わずか20秒の神業トリック」が実時間2分近くかかっていて、アレ以外のトリックでもいろいろ実現可能になっていてマズイのだが、まぁこれはいつものことか(汗)

 誰が担当なのかとスタッフロールを見たら……ああ、やっぱりだ! 『コナン』に合わない作風を持つ男・青木雄三コンテ!(笑)
 芸のない引き延ばし策以外は、原作で描かれてある意味をちゃんとアニメ式に直して、盛り上げるところは盛り上げるという理想的な作業がやれているご褒美コンテになるはずなのに、嗚呼コレさえなければ…

 ちなみに作画監督は5人がかり。
 これは作監と言いつつ、修正してる時間がないから、原画陣の中で少し巧い程度のレベルの人とか手の空いた人がちょこちょこと他の原画の直しを入れてる、っていう意味でしかないのだろうなァ…
 でも、こんだけ違う人間が作監担当してて、ほとんど同じ低さで安定してるって、何なの!?(笑)
 そして、さらに恐ろしいのは、コレ、全部国内原画なんですけど!!
 …ガンバレ、日本!(笑)
しつこいようだが、再確認したらそうでもなかった…(汗)

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 21世紀になったのに、『“世紀末”の魔術師』を放映する局側の意向や如何に。
 いや、作中で指し示されている“世紀末”は19世紀のことだから、別に問題はないけど、おかげで、『コナン』も長期連載が過ぎて、だいぶ「史」になってるんだなぁ、と思わされること仕切り。

 まぁ、劇場版としては面白い方だから、再放送してくれるのは嬉しいけど。
 でも、デジタルリマスターとまでは言わないけど、ちょっとぐらい色補正をしてほしかった。
 放送に使ってるマスターフィルムが古いのか、彩度がボケて黄ばんでしまっていて、白が巧く発色できていないので。

 そして、テレビ放送では必ず切られる、冒頭のキッドと歩美のコンタクトと、途中博士が出すクイズ。
 確かに無くても構わない、ていうか無い方がスムーズになっていいぐらいのエピソードだけど(汗)

 ただ面白い方と言っても、私としては『時計じかけの摩天楼』『14番目の標的』の方が好きなんだけどなぁ~
 あの、何とか映画的にしようと気張った作り(とりあえず爆発させりゃいいや、レギュラーキャラが被害を受ける、事件を矢継ぎ早に大量に投入…etc)になっているところが欠点になっているのが目立つ仕様ながら、だからこそ捻ったところがないストレートさがあって、純粋にガシガシ盛り上がっていくってのが、後の映画にはない好みの部分なので。
 それと比べると、『世紀末の魔術師』からの映画は、物語の展開に落ち着きがあるように見える。

 改めてみると、作画がヒドイところが散見できるなぁ…

 今日の編集は白鳥警部デイなのか、いつものTVサイズだと切られてそうなラストの白鳥シーンまで放送されていたから、多めのような気がする。
 ああ、麗しき塩沢兼人の御声……;・(ノД`)ノ;・

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 先週の功績は山本泰一郎のみに与えられるものではなかったのだな。
 先週絵コンテの鈴木吉男が今回は演出も手がけていたけど、ちゃんと巧かった。

 原作ではたったの一コマ、それもセリフのみでさらっと流された気がする、犯人が自殺したという直接的な言及を、カット数を割いて時間たっぷりに描写して印象深くしていて、それ以外の疑問点の説明とは比重が違う、今回のトリックの肝であることをちゃんと示せている。

 その時間たっぷり感はそのまま続いていき、原作のその場面にはなかった湿っぽい雰囲気に画面が統一されていくけれど、今回のラストを考えると、ここら辺から湿っぽくしておかないと、ラストの雰囲気だけとりあえず、みたいな取って付け感がするから、良い判断。
 原作を坦々とアニメ化するとこういう風になるだけかもしれんが、それでも下手な時間配分をしてないのは、この番組にとってよろしいことではないか。


 ただ、落ちた犯人を直接描写するのは何かいただけなかった。
 直接描写がはばかられるような抑制的な表現が、この物語の湿っぽさを過剰にせずにバランスをとっていたように思えたので。
 悲劇の犯人を抱き寄せる社長の図で話を引き締めようとした意図があったとは思うが、なにせ作画が冴えていなくて、動画がまるで一昔前のスーファミゲームのような何の演技も入っていない駆け寄り方になっていたから、さらにマズいと思えてしまったなァ…

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 本日のヤッターマンの女性キャラ作画が艶やかだった。
 そうか、ドロンジョって年齢24設定だったか。声だけ聞いてると、そんな感じでは…(汗)
 でも、親分が一番年下って、どういうチーム構成?

 …そんなことはさておき。

 トムス自社作画陣の底辺:アベ正己・岩井伸之共同作監の回ということで、全然修正ができていなくて顔の同一性が取れていない、死んだ魚のような目のキャラたちが画面を彩るショータイムがやってきました(汗)
 しかしその一方で、一部のキャラのアップ画面では、劇場版クラスのキャラ作画で魅せていたりして、何ともアンバランス。
 全編低調作画になってしまう事態は維持でも阻止した形か。

 だが、そんな残念な作画の一方で、今日の絵コンテは巧い!
 雰囲気が読めている。
 ただ原作の話だけをそのままダラダラアニメにするようなやる気のない感じではなく、その話内で各シークエンスがどんな役割を持つのか、どのようなテンションで話が進んでいるのか、ちゃんと原作の諸要素を読み込んでアニメ向きな演出を施している。
 あるいは、原作とは違う解釈をしてアニメにしているが、ちゃんと前後の演出や話の流れとの整合性がとれていて、不自然に感じさせず、むしろ面白味を加味していた部分もあった。
 当然といえば当然かもしれないが、原作がビミョーにアニメ向きじゃない素材であるのが影響しているのか、これができていないアニメ回が『コナン』では常態化してたから、今回は良く見える。

 例えば、冒頭の探偵事務所でのシーン。
 取材されると浮かれる小五郎と、冷めたコナンと蘭。事件起こしてと茶化す小五郎と、不謹慎を怒る蘭。唐突に「夫婦?」と尋ねる蘭と、目が点な依頼者たち。
 コミカルで微笑ましい雰囲気が出てくるストーリーラインだが、ここでの画面は、ことあるごとに探偵事務所内をロングショットで捉えた固定ショットに戻ってきていて、離れた位置から見せることで視聴者が客観的にこの場を眺めて、コミカルさをツッコみながら楽しんで見られる工夫がなされている。

 車で電話しているシーンでは、結構長回しで、ビミョーなアオリ構図という割と難しいレイアウトになってて、あまり力量がない作画陣ながらも奮闘させている。

 時間延ばしの意味もあるだろう、依頼者が社長室でうなだれているオリジナルのシーンも、直前で追い詰められている話があるため、ダラダラしているという印象を受けさせずに、物語の補完を行なう的確な描写になっている。

 今回の被害者となる男性が自殺しているかもしれないと聞いて部屋に突入するシークエンスでは、原作では結構皆さん慌てて行動しているように描かれているが、原作の段階において元々「~かもしれない」という確信のない理由で行動しているという短絡さというか違和感があるせいか、アニメではそこを考慮して、結構ゆっくりとしたペースで進められていて、これも時間稼ぎと見ることはできるけれど、始終落ち着きを持ちつつ行動している雰囲気がそれをそれと感じさせないようにしている。

 目暮が「またまた君か」という長いセリフのくだりで、タイミングの取り方が変だったり、終盤のおさらいがここから番組を観る人向けぐらいに妙に詳しすぎてアンバランスだったり、ところどころ変な部分もあるけど、全体的に絵コンテ・演出はいい感じ。

 …と思ったら、演出が劇場版監督の山本泰一郎。
 力量はあるはずの人なので当然な出来かもしれないが、この人が監督した劇場版はグダグダした印象が強いからなー(汗)
 今回のレギュラー放送回は、それの芸風が合ってたってことも。

絵コンテ:鈴木吉男 演出:山本泰一郎 作画監督:アベ正己・岩井伸之

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 誰なんだ今日の脚本担当!?
 クレジットミスか、絵コンテマンが兼任してたのか(それは荷が重過ぎない?)、表記拒否か(汗)

 というわけで、割と久々のオリジナルだが、地味にスゴイ。

 次の画面で何が出てくるのか身構えてしまう緊張感…
 ひょっとしたら、次に映る物は人間の形をしていないかもしれない…

 そうそう、真の作画崩壊ってこういう感覚が伴ってくるんだよねぇ~(笑)

 |||○| ̄|_

 前半はむしろ良くできたカットが多かったと思うけど、後半はマシなカットを探すのがラクなぐらいの不安定さ…
 キャラの顔がカットごとに違っていたり、等身が変なバランスになっていたり、遠近法が怪しかったり…
Conan512cap1.jpg Conan512cap8.jpg
Conan512cap3.jpg Conan512cap5.jpg
↑遠近法が怪しい図
Conan512cap2.jpg Conan512cap4.jpg Conan512cap7.jpg
↑人体デッサンが怪しい図(右端は嘘をついてるせいか、ピノキオ並みの鼻)
Conan512cap6.jpg  Conan512cap9.jpg
↑細かい破片が一切ない割れ方のステンドグラスと、スッカスカなレイアウト


 ストーリーの方は、オーソドックスすぎる作り。
 周囲に当り散らす高慢な性格の女性キャラが出てきて、登場人物たちが各々部屋の隅とかで、彼女に脅迫された腹癒せに握りこぶし震わせながら鋭い眼光で睨みつけてたり、仕事を奪われた怒りを包丁を持って食材に思いっきりぶつけてたり、と殺される人間は出てきた瞬間に丸分かり、全登場人物を容疑者たらしめんとする演出を重ねに重ねまくる、ってどこまでパタナリスティックなんだ!?
 殺人の行われた密室に、突入アイデアを率先して出して一人だけ先に入っていくヤツが現れた時点で、犯人とトリックも即効で読みきれる。
 たまにはこんな単純なトリックや伏線でもいいとは思うけど、いかんせん単純すぎるぞ。
 
 動機以外で怪しいと思わされる材料が一人の人間の言動に固まっている、ってのは、トリック説明のときにそれらについて言及されることを考えると、もうその人以外犯人はありえないということになって、複数人の容疑者が出てくる推理モノストーリーとしては全然面白味がなくなるんだ、というのは前々から思ってきたことなんだけど、その不毛な歴史を繰り返しますか…
 タイミング良く「君、まさか“あの”ことを怨んで殺したんじゃ?」と他人の動機をペラペラ喋るとか、セリフ内容の単純さ共々、スケープゴートにする気満々という感じにしか聞こえないわよ!(笑)
 原作23巻の事件で、あからさまに怪しい行動をしている人間がいて、「どうせこの人が犯人なんでしょ?」と思っていたら、その人は犯人がトリックを使ったせいでその行動を取らざるを得なかった=怪しい行動をしているから別の人間が犯人、という「疑惑と証拠の分散」を行なっていたのが見事だったので、そういう工夫を何かしてくれんかなぁ…
 そういうのがないから、「スケープゴートにされる」という役割がある女中はともかく、女優はただ小五郎に勘違いで一瞬疑われるだけだし、編集者のレコーダーマンはそういう役割さえない(あれだけの役割なら他の人がICレコーダー持ってても話上は問題ない)、という偏りすぎな設定配置になってしまうんだけど…

 なぜか他人の家の客を本人に代わって出迎える編集、高い天井からかざしてるのに遥か下のドアまで鮮明に聞こえるICレコーダーのスピーカー、生きてるように見せかける音声トリックが話的に要らない、とか、常識感に欠けるところもあったり…


 ただ、もう後一歩でいい線いけてたところもあった。
 占いがテーマ(でも、今回特にそれなりすら意味はなかったよね、この設定;)のひとつということで、新一のことを想う蘭を絡めてくるところとか。
 もう少しその辺がメインのエピソードに絡む形になっていたら、いつもオリジナルでは「居るだけ要員」でしかない蘭を有効に扱えたのに…
 あと、『金田一少年』とかで密室の完全性の証明のためによく出てくる、どないなテクノロジー使っとるねん「絶対複製は不可能」な鍵を、「メーカーしか複製できなくて、複製に本人証明が必要」というより現実的で今風な設定にしていたのが、ちょっとした工夫。

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 おおっ!
 やっぱり前の担当回の時は例外的な回だったんだね!
 これでこそ孝仁動画、って感じがするよねぇ~

 _| ̄|○|||| ソンナ感ジ、イラナイデス…

 ファーストカットからデッサン狂いまくりの立ち絵見せられて、作画の前に気力崩壊寸前…
 要所要所に整った感じの絵はちょこちょこはいるのだが、絶対数が全然足りず、アップになったときには崩れている事が多い…
 動画もちょっと怪しいしなぁ・・・

 ただ、クライマックス部の盛り上げ方は、個々のエピソードを時間的に均等配分せずに、後ろに詰めて詰めてのペース配分が、青木雄三の本領発揮という感じもする。
 いつも私が良い評価を書いてない青木雄三だけど、作画出身者だけあって、アップと引きのレイアウトを交互に持ってきて、たとえ作画陣が絶望的な状況でもどこかに少数精鋭の良い作画が来るのを待ち、トータルな出来を保とうとする、作画リソースに気を使った絵コンテが作れる、実は高度なことができるエラいクリエイターなのかもしれない、と少し妄想(汗)

 冒頭の前回あらすじで、沖矢が蘭に蹴りを入れられたシーンのところに「大丈夫かなぁ?沖矢さん」というコナンのナレーションが入ってるのが、すごく子ども番組的で微笑ましい。


 今回のアップ画クオリティを保たせていたと思われる原画家の皆様↓
 北原昌明・楠田博樹・井野口有里・大貫希

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 『ヤッターマン』をちょこっと覗いて見たら、作画がやたら濃く躍動的に動いていた。
 水着回、水着回だからか!!?(笑)
 普段見てないんだけど、『ヤッターマン』っていつもこんな感じの作画なのかな?


絵コンテ:青木雄三・鎌仲史陽 演出:戸澤稔 作画監督:増永麗

 それはさておき、『コナン』。
 端整な作画ではあるが、のびのび動くというにはあまりにも動きが硬い…

 「Aパート:解決編」と「Bパート:導入編」が混在するが特殊な回ではあるが、基本的には原作の雰囲気を損うことない、無難な仕上がり。
 ただ、尺不足があったのだろう、放火犯を追い詰める際の説明が省略されていて、そこの部分は何か話の流れが不自然だった。
 コナンの説明が一区切りつくたびに、犯人に凄む弓長警部のリアクションカットをリピートで差し込んでいて、不自然さを画的なテンポを補っていたから、まぁいいか。

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